第二章 (編集中)
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目を逸らさず見てきた
結果は
現在進行形
どう転がるか
運命の最前線
静かに語られる
失われた星の
お話
第十五話
≪サイヤ人とツフル人≫
「次は、カカロットの息子だ!!」
「ひっ…」
天津飯が命を削って放った気功砲をまともに食らってもほとんどダメージを受けていないナッパは、次の標的を怯えて立ち尽くす悟飯に定めた。
「っナッパぁぁあ!!!」
「うお!?」
その危機に乱入してきたレギのエネルギー弾を寸でのところでかわす。
「レギ!無事だったか!」
「貴様、よくも…!!」
安堵する声に気付かないほどナッパを睨み激昂するレギを見てクリリンは続く言葉がなかった。
「何をそんなに怒ってんだ。弱いこいつらが悪いんだぜ?」
顎で指した先には、倒れたヤムチャと天津飯。
餃子は、自爆して死体も残ってはいない。
「ならあたしがお前を殺してやる」
「おもしれぇ!やれるもんならやってみやがれ!!」
二人同時に飛び出した、
その時、
「ナッパ待てい!!!」
「「!!」」
ベジータの鋭い制止にナッパもレギも急停止。
「な、なんだよベジータ!これからだってのにどうして止める!?」
「そう急くなナッパ。ちょっと気になることもあってな。
貴様等、カカロットはどうした?ドラゴンボールで生き返ったんだろう、怖じ気づいて逃げ出したか?」
「お、お父さんはきっとくるよ!!お前達なんかやっつけてくれるんだ!!」
「たいした信頼だな。どうだレギ?こいつらが言うように本当にカカロットは来るのか?」
「ああ、あいつは必ず来る」
レギの返事にベジータは満足気に笑った。
「よかろう。なら奴が来るまで待ってやる。ただし三時間だけだ。それ以上は待ってやらん」
「そりゃないぜベジータ!!」
ベジータの唐突な提案にナッパが猛抗議する。
地球に来るまでの間ずっと眠っていたから体は暴れたくてしょうがないのだ。
「三時間も何してろってんだ!!待ったって何の意味もねぇじゃねえかよ!!」
再びレギを視界に入れ突進を再開する。
それを見ても、レギは特に構えようとはしなかった。
「バカバカしい!オレは今遊ぶぞ!!!」
「…単細胞のイノシシめ…」
まるで言うことを聞く気のないナッパを見てレギは生理的な嫌悪感に鼻の頭にシワを寄せた。
「ナッパ!!!オレの言うことが聞けんのか!!!」
「っ!!」
ベジータの一喝でナッパの体が硬直した。
「…す、すまねぇ…つい調子に乗っちまって…」
震えながら、レギの目前まで出していた拳を引っ込めた。
それを確認してレギもようやくピッコロ達の下へ降りる。
その目はベジータ達を見据えたままだ。
ベジータがレギ達の方を振り返った。
「というわけでだ、レギ、さっきの続きだ。きっちり聞かせて貰うぞ」
「え、さ、さっきの続きって…?」
心配そうにクリリンがレギを見た。
レギは変わらずベジータ達の方から目を離さず、
「あたしに話があるらしい。大丈夫。腐ってもプライドだけはバカみたいに高いから騙し討ちなんかはしないよ。ちょっと行ってくるね」
「あ、ああ……」
レギはベジータ達の所へ行ってしまったが、その声が妙に落ち着いていてクリリンは不安を覚えた。
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