第二章 (編集中)
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「ウッホッホ。ウッホッホ」
「今日も絶好調だね~バブルス君」
瞑想しているレギの周りをバブルス君は日課のお散歩中だ。
「ウッホッホ」
「う、ウッホッホ」
「…………ん?」
唐突に、声が増えた。
「…ウッホッホ、か、界王様、ここの地面はどうなってんだ!?」
「………………何やってんだあいつ」
もしかしなくても悟空だった。
何をどう解釈したのか、バブルス君と一緒になって同じポーズで『ウッホッホ』をやっている悟空に、レギは呆れるしかなかった。
「いや気付け」
「ん?…あ!レギ!!」
「んなキラッキラに目ぇ光らせなくても…」
ようやくレギがいることに気付いた悟空が、バブルス君の真似をやめて嬉しそうに駆け寄ろうとする。
しかし、ズシン!と重そうな足で悟空が一歩踏み出した時には、既にレギの方が彼の側へ着いていた。
「半年か、結構かかったね」
「遠かったぞここまで~!それにしてもこの星の地面はどうなってんだ?体がやたら重くってよ」
「地球の約10倍の重力だよ」
「いい!?じ、10倍⁉……レ、レギは平気なんか…?」
当然レギには何ともない。
この星で半年過ごしていたからじゃなく、レギにとってはそれこそ当たり前の感覚だったからだ。
「…一ついいこと教えといてあげるよ。惑星ベジータもね、ここと同じくらいの重力の星だったんだ。あたし達は、そこで育った」
「………」
悟空にも、その言葉の意味が分かった。
それはつまり、レギやラディッツ、そしてこれから地球にやってくる二人のサイヤ人もこの重力を克服しているということだ。
「レギ、そやつが以前話しておった者か?」
「うん、そう」
もう一つの声に悟空が振り返ると、トコトコやってきたのは触角。
「おめえは…?」
「界王様」
「え…じゃあこいつは?」
「ペットのバブルス君」
「お前と同じ反応するのう…」
淡々と答えるレギに何か言いたそうな界王だった。
「じゃ界王様あたし行くね。お世話になりました」
「うむ…」
ぺこりとお辞儀するレギへ何か言おうとして、界王はかぶりを振る。それから優しい声音で言った。
「無茶はするでないぞ、レギ」
「うん」
そのやり取りに一人ついて行けてない悟空がオロオロと割って入る。
「え、レギ、一緒に修行してくれるんじゃねぇんか?」
「あたしはやることがあるから地球に帰る。ま、頑張れ、シャレ」
「へ?しゃ…」
──シュン
混乱する悟空を置いて、レギはさっさと界王星から消えてしまった。
「…なぁ界王様、レギ今どうやって」
「そんなことよりお前、サイヤ人を迎え撃つためにここへ来たんじゃろう。わしの修行を受けるなら、まずこのわしをシャレで笑わせてみろ!!」
「ええ~!?」
こうして、悟空の受難の修行生活が始まった。
サイヤ人達が来る日まで、あと158日。
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