第二章 (編集中)
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「…ぐ、ちくしょうカカロットめ…自分ごと、このオレを殺すとは…!」
ラディッツも意識がまだあったようで、苦しそうな声に、レギは目だけでそちらを見た。
「へっ…どんな気分だ、レギ…」
「…最悪」
「…っち、本当に、かわいげのねぇ…これでカカロットも死ぬんだぞ…!」
「残念だったな」
口を挟んだのはピッコロだった。
「孫悟空はすぐに生き返ることが出来るんだ。この星にはドラゴンボールといういいものがあるんだ。そいつに頼めばどんな願いだろうと可能になる」
「…あ゛っ、ピッコロ!!!」
一拍遅れて声を上げたレギだが、既に遅かった。
「…なるほど、そいつはいいことを聞いた…。これまでの状況は他の星に行っているオレの仲間二人に通信されている…」
「なんだと!?」
「あちゃぁ…」
思った通りの状況に、レギは思わず頭を抱えた。
「スカウター。あれ、通信機にもなってるんだよ。っち、回線開きっぱなしだったのかよ、切っとけよ馬鹿」
「くくくく…、奴らが来るのは一年…たった一年後だ……!」
「…い、一年、さらに強い戦士が二人…」
「今度こそ、貴様等の勝てる可能性は0だ…一年の間に、せいぜい楽しんでおくんだな…」
言った瞬間、ピッコロがとどめを刺した。
「これで楽になっただろう。ベラベラと喋りやがって」
吐き捨てて、ピッコロがレギに向き直る。
「今一度確認しておくが、貴様はどっちの見方だ?」
「地球」
「………」
間髪入れずの即答にピッコロはレギを見つめた。
相変わらず心は閉ざされたままでその心情は読みとれないが、まっすぐに見つめ返してくるその目には一切の迷いもなかった。
いつかかけられた言葉が脳裏に過ぎった。
――『この星が嫌い?』――
――『あたしは好きだよ』――
「…まぁいいだろう。少なくとも今は敵ではないと言うことだな」
「はは、ありがと」
「ピッ…コロ…!」
「いいよ悟空」
悟空が何か言いたげにピッコロを呼んだのをレギは静かに制した。
「ピッコロは正しい。あたしは裏切り者なんだ」
悟空がそんなことない、と言おうとした時、ブルマ達の乗った飛行機がやって来た。
地球から遠く離れた、とある惑星。
「…ラディッツめ、死におった」
スカウターの通信が切れて、なんの感情もなく大柄の男が呟く。
それを聞き、座ったその死体の腕を食いちぎりながら小柄な男がつまらなそうに言った。
「情けない奴だ全く、たかが戦闘力1000ちょっとの奴らに殺されるなんてな」
「どうするベジータ?」
「少し予想外だったな、あの時の生き残りがオレ達以外にもいたとは…」
「あの尾無しの雑種か、あの方が知ったらどう思われるか」
ベジータ、と呼ばれた男はニヤリと笑った。
「なぁに、ヤツは裏切り者だ。どの道生かしてはおくまい。だったらオレ達が始末してやろうじゃないか」
「そいつは名案だな!ラディッツの敵討ちにもなる」
「冗談言うな。あんな役に立たんやつのことなどどうでもいい。
それより面白いこと言っていただろう、ドラゴンボールとか、なんでも願いが叶うらしいじゃないか」
「やつらそれでカカロットを生き返らせるとか言っていたな」
「それも構わんが、オレ達がこのまま年を取らず永遠の命を、ってのはどうだ?永久的に戦闘を楽しめるぞ」
「なるほど!そりゃあいいぜ!!」
「決まりだな」
話もまとまり二人は悟空やレギが乗ってきたものと同じポッドに乗り込み、地球へと向けて飛び立った。
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