第二章 (編集中)
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レギは隣に並んだ悟空を目だけで確認する。
「もういいの?」
「ああ!」
「なら、行くぞ悟空」
「へへ、レギと一緒に闘う日が来るなんて考えもしなかったな」
「喜ぶな。集中しろ」
「あ……」
レギは笑いもせずに短く伝えると再びラディッツに向かって突っ込んだ。
悟空は咄嗟のことで後を追えず、その背中を見送った。
(知らねえ奴みたいに目つきが変わっちまった…)
戦士としてのレギの姿を見て複雑な気持ちが込み上げてくる。
(なんで、言ってくんなかったんだ…)
星のことも。
サイヤ人って種族のことも。
自分は、何も知らなかった…。
「…!」
ラディッツと攻防を繰り広げでいたレギがふいに離れた。
それを合図に悟空も飛び出す。
今はまずこの危機を乗り越えることが先決だと無理やり気持ちを切り替える。
考えるのは、その後だ。
「しつこい奴らだ!!」
毒づいて、離れたレギと入れ替わりでかかってきた悟空をラディッツは蹴り飛ばした。
大したことはないと思っていたのに、予想以上に手こずらされているからだった。
(…レギが加わったからか…!)
蹴り飛ばされた悟空はすぐさま地面を蹴り空へ。
「か…め…は…め…!」
構えながらそこで待機していたレギと並んだ。
スカウターが捉えた悟空の戦闘力を見てラディッツは目を見張る。異様に数値が上がっていったのだ。
「バカな!戦闘力が上がっていく!!こいつもレギと同じ様に戦闘力を一点に集中させて高めることができるのか!?」
──ピーーっ!!
「っ!!」
更に甲高い音がこの日何度目かの危険を知らせた。
「こっちは戦闘力1020…30…!し、信じられん!まだ上がっている!!」
「「波ーーー!!!!」」
ピッコロに気を取られたラディッツにレギと悟空が空中から同時に放った。
「ちっ!!」
慌てて避けたラディッツを、二人の操作したかめはめ波が追いかける。
「生意気なっ!!」
気弾が追ってきていることに気付いたラディッツは、逃げるのをやめ手をかざし、そのまま二人分のかめはめ波を受け止めてしまった。
手を痺れさせはしたものの、やはり決定的なダメージにはならない。
「な、なんてやつだ…」
「悟空!止まるなっ!!」
「今度はオレがプレゼントしてやる!!」
ラディッツの攻撃にレギは咄嗟に悟空を突き飛ばす。
直撃を受け地面へと落ちたレギへすかさずラディッツが迫った。
「レギ!!」
「死ねえっ!!」
「ぐっ…!!」
「…死ぬのはてめえの方だ!!」
痺れて動けないレギにラディッツの手がかかる寸前に、ピッコロの技が完成した。
「戦闘力1330!!全ての戦闘力を指先だけに集めやがったのか…!!」
慌てたラディッツがレギからピッコロへ照準を変えるが。
それは僅かに遅かった。
「魔貫光殺法受けてみろーーっ!!!」
「「っ!!!」」
ピッコロの指先から放たれた螺旋状の閃光。
落雷の様な衝撃に間近にいたレギはとっさに腕で顔を覆っていた。
「(…こんな隠し玉持ってたなんて)……っな!?」
しかし腕をどけて、絶句した。
あの凄まじいエネルギーを、ラディッツは肩と鎧を少し掠めただけで避けていた。
「…この鎧を簡単に貫くとはな…、レギの斬気も通さないんだぞ。まともに食らってたらアウトだったぜ」
「よ、避けやがった…あのスピードを…!」
「冗談じゃないよ…!」
どんなに凄い技でも、当たらなければ意味がない。
それが、避けられてしまっては絶望的だった。
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