第二章 (編集中)
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平和を崩した元凶と
それに直結した者達
一度は離れたのに
望まなくても絡みつく
逃げてた訳じゃない
まだ その時期じゃなかった
それを言い訳だと言われれば
それまでだけど…
第六話
≪最初の戦い≫
「レギ、他に生き残った二人ってのはどれくらいの強さなんだ?」
思い付いたように問いかけた悟空に、レギは少し押し黙って。
短く答えた。
「…ラディッツより強い」
「何!?」
「ま、マジかよ…!聞かなきゃよかったな…」
「悟飯ならあの穴の中にいる。あそこならしばらくは安全だから」
レギはラディッツから目を離さずショックを受けるピッコロと悟空に静かに告げた。
悟飯の気は、悟空が来たことでさっきより落ち着きを取り戻しているようだった。
それを確認して、レギはふと思い出す。
「それにしても、ピッコロまで一緒だったのはちょっとびっくりしたな」
「勘違いするなよ。貴様等の仲間になった訳じゃない」
「あ、そうなの」
本気でそう思っていたような口振りにピッコロはレギを凝視した。
未だ腹の底が知れない。
大抵いつもは開きっぱなしの心が、今は完全に閉ざされピッコロにもその心内は何も見えなくなっていた。
それはまるで、何かを、頑なに押し隠しているかのようだった。
聞いたところで答えるわけもないであろうし、今はそんな場合じゃないので、ピッコロはとりあえず疑問をぶつけるのは後回しにし、目の前の敵に集中することにした。
「レギ、お前…どうあってもこの俺を裏切るのか!?」
睨み付けるラディッツを、レギは真っ向から睨み返した。
「最初からあんた達に従うつもりはない!!星は消えて、あたし達にはもう帰るところなんてないんだ!!…ラディッツ、サイヤは終わったんだ!!!」
「だが俺達は生き残った!そして今も昔と変わらない生活を約束されている!!」
「……っ」
その言葉に、レギは内心一人愕然とした。
誰が、一体何を約束していると言うのか。
あの時あの場所で、起こった事の全てを知るのは、この場では自分一人しかいない……。
ラディッツすら、何も知らない、知らされてなどいないのだ、と。
分かってはいたが、隕石の衝突だの、今の言葉も、ラディッツがそれを信じてここにいることにレギは腹のそこからじわじわと沸き上がる怒りを覚え唇を噛み締めた。
(…それが、全て奴の陰謀だと言うことも知らずに……馬鹿野郎っ…!!!)
真実を言うわけにはいかない。
悟空にも、ピッコロにも、この星の人達には『アレ』は関係ないのだから。
何より、今のレギにはラディッツ達に伝えられているそれを覆す術がなかった。
「カカロットもお前も俺達の元へ戻るべきなのだ!戦闘民族サイヤ人は終わらない!!!
…これが最後だ。帰ってこい、レギ」
その瞬間、レギはラディッツの目がふっと緩んだのを見てしまった。
それは、昔のように…。
「……ラディ…っ」
それだけを見たならば、きっとクリリン達は悟空と兄弟だというのも頷けただろう。
あの星で、何事もなく過ごせていたなら、この二人も普通の兄弟として暮らせていかもしれない。
サイヤ人という種族がため、地球のような穏やかな生活ではなかっただろうが…。
だけど、現実はかけ離れた結果になり、ラディッツも、あまりにも変わりすぎてしまっていた。
…たとえ、生き残った僅かな同朋がいても、レギへの処分は決まっている。
おそらく、悟空の方も……まともな扱いはされないだろう。
だからこそ、レギは首を縦に振るわけにはいかなかった。
絶対に。
「レギ…」
「…あたしだって、戻れるものなら戻りたいよ…。でもみんなといたあの場所はもうどこにもないんだ!…だから、あたしは戻らない!!」
「オラだってイヤだ!!」
「…っ!!……そうか…。それならば、仕方あるまい」
「……!」
二人の答えを聞き、再び冷徹な目に戻ると、その全身に殺気がみなぎった。
(…来るっ!!)
「…お前は、せっかくの生きるチャンスを棒に振ったんだ……悪いが死んでもらうぜ…!!」
「っ散れ!!!」
「「っ!!」」
レギの鋭い声に二人はすぐさま反応したが、地を蹴った時には、ラディッツがレギの目の前にいるのが見えてしまった。
真っ先に狙われたのは、レギだった。
(はや…っ!)
「まずは、裏切り者のお前からだ」
ゼロ距離からのエネルギー弾が炸裂した。
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