第二章 (編集中)
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「まさか!本当に来やがった!?」
ラディッツはもう一度穴の方を見た。
二度もの警戒信号。そして反応が示す通り悟空達がやって来た。
(故障じゃないのか…!?)
ラディッツの記憶の中では、子供のうちからあんな戦闘能力は普通あり得ない。だが、レギも悟飯のその力を感じているようだった。
スカウターは正常に検知して作動していることになる。
「一体何がどうなっていやがる…」
「レギ!無事か!?」
真っ先に名前を呼んだのを見てラディッツがレギを見下ろす。
「お前がこいつらを呼んだのか?」
「んなわけあるか」
「ならやつらはどうやってここへ来れたんだ!?」
「あたしが知るわけないでしょ」
あんな別れ方をして呼べるわけもない。ましてやここへ来るとも思っていなかった。
ラディッツに踏みつけられながら、わずかに顔を上げ見てみると、そこにいたのはやはり悟空とピッコロで、レギは自分の感覚でも間違いがなかったことを確認した。
タイミングといい、その登場が信じられなくてレギはただ呆然と二人を見た。
「おい!レギと悟飯を返せよ!!」
「おいおい、返せとはおかしな話だな。お前はこいつに撃たれただろう。こいつはお前を騙していたのだ。裏切り者だぞ?」
ラディッツはわざとそう言い、踏みつけている足に力を込める。
しかし、悟空は尚もラディッツを睨みながら、
「ピッコロから話は全部聞いた!レギは裏切り者なんかじゃねえ!!」
「悟空…」
その言葉に、傷の痛みを忘れるほどレギは驚いて悟空を見た。
加減はしたが、確かに悟空を撃ったのだ。みんなの目の前で。
悟飯がさらわれるところだって、黙って見ていた。それは、自分が連れ去ったも同然なのに…。
「ふん、妙な仲間意識を持ちおって。まさかとは思うが、二人でかかれば勝てるなどという馬鹿馬鹿しい計算じゃないだろうな」
「…悪いけど、二人じゃないね」
「っ!!」
下からの声に反射的に半歩下がったラディッツの顎を掌波が掠めていった。
背中から足が離れ、レギは悟空達の所まで飛び退いてラディッツと距離を取る。
「三人だ」
「レギ、貴様…!!」
怒りの形相で睨み付けるラディッツ。この男がここまで怒った所を見たのは、レギは初めてだった。
正直、怖くないと言えば嘘になる。
星にいた頃よりも明らかに落ちてる自分との力の差は、さっきので嫌というほど思い知らされた。
だけど、
「大丈夫かレギ?」
心配そうに声をかけてくる悟空に、レギは頭を下げた。
「ごめん悟空。謝って済むようなことじゃないけど、本当に…」
「違うよ」
レギの言葉を悟空が途中で遮った。
「謝んなきゃなんねえのはオラの方だ。ブルマに言われなきゃ分かんなかった。レギのこと、疑っちまったんだ。すまねえ」
「………」
…だけど、こんな自分を信じてくれるやつがいる。
少なくとも今は、一人じゃないんだ。
「…ありがとう、悟空」
レギの顔に、ほんの少し笑顔が戻った。
守らなきゃいけない。
何が何でも。
いつかの様に、拳を握りしめて、改めてラディッツと対峙した。
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