第二章 (編集中)
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「…はあっ、はあっ…」
「どうやら、この星の重力でだいぶ体が鈍ってるようだな」
「悪かっ、たな…!!」
襟首を持ち上げられ宙吊りにされた状態でレギは絞り出すようにようよう答えた。
攻撃はただの一発も、掠りもしなかった。
自分達のいた星と比べて地球の重力は約十分の一しかない。
この星で長く過ごしていた分、あの頃に比べて自分のスピードやパワーは落ちているのは自覚していた。
だから、いつも身に着けていたあの重りは天下一武道会の後更に倍以上にしてもらっていたのだが……。
しかし、それを外しても殆ど変わりはしなかった。
ラディッツと戦ってそれを痛感する。
焦りと悔しさで血が滲むくらい拳を握りしめた。
(…こんなんじゃ、全然駄目じゃないか!!!)
「…くっそ……だあ!!!」
――ぱしっ。
苦し紛れのパンチも当たり前のように受け止められてしまった。
「俺と来る方を選べば、またあの頃みたいに暴れられるぞ?トレーニングだって積み直せば、いくらでも取り戻せる」
「は!そんな安い言葉しか出てこないか。何を言ったって変わんないよ!!」
言った瞬間、レギはパッと手を離されて一瞬体が宙に浮いた。
直後。
──ズドッ!!
重い拳が鳩尾に叩き込まれ体が折り曲がる。
「その減らず口だけは昔とちっとも変わってないな。おふくろがお前を連れてきた時のことを思い出すぜ」
「あ、が…っ」
声も出なくて身悶えるレギの背中をラディッツは乱暴に踏みつけた。
「じゃあな、レギ」
うずくまる背中へ、手をかざした。
その時だった。
──ピピ!
ラディッツの耳に着けていた機械、スカウターから電子音が鳴り響いた。
音でそれを判断したレギは苦痛を堪えて顔を上げようとした。
(…警戒、信号…?)
「戦闘力…710!?どこだ!?」
その発信源は、悟飯を入れたポッドのある穴の中からだった。
「あのガキが…?なんだ故障か」
スカウターを一つ小突いてラディッツはレギに目を戻した。
しかし、穴の中からの異様な気配が、レギにはそうではないと確信させていた。
(故障?違う…あの子本当に……は!)
ラディッツが耳に付けているスカウターより早く、レギはもう一つ、いや、二つの気配が近付いていることに気付く。
(この気は……!)
「っち、本当に故障らしいな」
最初の警戒音を無視したラディッツに、スカウターが二度目の警戒信号を発していた。
立て続けに予想外のスカウターの反応に苛つくラディッツに、背中を踏まれたままのレギがくつくつと笑い出した。
「…なんだ、何が可笑しい?」
「本当に故障だと思ってるのか?前にも言ったよね、そいつ(スカウター)にあんまり頼りすぎると痛い目見るよって」
「黙れ!あのガキにこんな戦闘力はありえん!!」
「なら、あれは何?」
レギが目で示すと同時にスカウターが鳴る。
反応は二つ。
ラディッツが慌てて確認した先に、ピッコロと悟空が現れた。
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