第二章 (編集中)
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「レギ、ガキはポッドの中にでも入れておけ」
「命令しないでよ。あたしはあんたの部下でもなんでもないんだから」
不機嫌にラディッツに吐き捨てて、それでもレギは言われた通り悟飯をポッドへ入れに行った。
少なくとも、外よりはずっと安全だからだ。
「…おねぇ…ちゃん…?」
「良い子だね、お前は…」
きょとんと見上げる悟飯の頭を優しく撫でて、ハッチを閉めた。
「…あれから20年以上も経ってるってのに、ポッドは進歩がないね。科学者達は何をやってるんだ」
レギが穴から出ながら言えばラディッツは肩をすくめて見せた。
「仕方ないだろう。そういう分野で主力だったお前がいなくなっちまったんだから。あのお方も、惜しい人材を亡くしたと嘆いておられたぜ」
「替え玉なんかいくらでもいるだろうが」
「まあそう腐るなよ」
それから、面白そうに笑ってラディッツは続けた。
「…で、お前はこれからどうするつもりなんだ?」
その言葉にレギは一瞬動きを止め、それから短く息を吐いた。
「…さすがに、黙って受け入れるほど馬鹿じゃなかったか」
「カカロットは死んだなどとあからさまな嘘を吐いておいて、連中を前にした途端に手の平を返したような態度を取られちゃ怪しまない方が無理というものだろう。……で、やはりカカロット同様従わないつもりか?」
その言葉に、レギはまっすぐラディッツへ向き直った。
「カカロットじゃない。あいつはここ(地球)で育った孫悟空だ!」
「…それがお前の答えか。残念だぜレギ。せっかく再会できたのに、お前を殺さなくちゃならねえとはな」
「あたしも残念だよラディッツ。あんたがあの連中と同じ目をするようになったのが」
お互いに、自然と腰を落として戦闘態勢に入る。
昔ながらのクセか。目の前の殺気からか。
ジャリ…、と砂を踏む音が響いた。
「…後悔、するなよ」
笑いもせず、ラディッツが言った。
「近いぞ!そろそろ降りて近付こう!」
「無駄だ。やつは妙な機械で手に取るように相手の位置を知ることができるらしい」
筋斗雲に乗る悟空の横に並びながら落ち着いた声でピッコロが答えた。
レギにカカロットの居場所を聞いた時も、ラディッツがその機械を小突いていた。
「あれでオレや貴様の居場所をつきとめたんだ」
「そうか。なら真っ正面から行くしかねえってわけか…」
悟空達の前に現れたピッコロが告げたレギとラディッツのやりとり。
それを聞いてはっきりと分かった。
(レギは、オラ達を裏切ったんじゃなかったんだ…)
――『レギはあんたの代わりに行くことで守ろうとしたのよ!!』――
あの時、ブルマだけがレギの変化に気付いていた。
悟空は自分が気付けなかったのが悔しくて、ほんの少しでもレギを疑ったことを後悔した。
いつだって、レギは自分を信じていてくれていたのに…。
「急がねぇと…!!」
目一杯速度を上げていても、レーダーの知らせる距離が酷く遠く感じた。
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