第二章 (編集中)
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
あまりにも
知らな過ぎた事実
『…どうして教えてくれなかったんだ…』
『…そんなもの、知らなくてよかったのに…』
想いは入れ違いに
運命を転がす
第五話
≪抗う者≫
「レギはあんたの代わりに行くことで守ろうとしたのよ!!何で分かんないのよバカあ!!」
今のレギが、どれほどのものを背負っているか。
それを思うと、悔しくて涙が出た。
こんな時なのに、自分は悟空達のように戦うことは出来ない。
……何も出来ない…。
だからこそ、自分が言うしかないんだって、ブルマは無理やり涙を押し込めた。
「助けに行くのよ孫君!!悟飯君もレギも!あのままじゃ二人とも殺されちゃうわ!!」
「ああ…!!」
「だ、だけどよどうやって…」
「…尻尾だ。尻尾を強く握れば弱るはずだ。昔のオラがそうだった…」
「そ、そうか!」
以前占いババの所で育ての親である祖父、孫悟飯にも悟空は指摘をされていた。尻尾が弱点なのだから、ちゃんと鍛えておけと。
当時の自分は相当に強くなったと思っていたのに、尻尾を強く掴まれた途端に体に全く力が入らなくなったのだ。
この場合、ラディッツが尻尾を鍛えていないことにかけるしかないが、今のところこれ以外に対応策は思い付かなかった。
「だけどさ、あいつの尻尾を掴むことなんでできるのか…」
自信なさげに言ったのはクリリンだ。
ついさっきその尻尾で殴り飛ばされたのだから、強さは身を以て知ってしまっていた。
「…オラ一人じゃとても無理だ」
──ギクッ
…やっぱり…と、思っていたことが的中して、クリリンは変な汗が噴出した。
ヤムチャや天津飯がいない今、戦えるのはどうしても限られている。
一刻の猶予もない状況で、他の仲間を探して事情を説明して案内して……などと、とてもやっている余裕はない。
「う、うむ、わしらがやれるだけやってみよう…」
「そ、そうだよな。三人一緒に戦えば何とか…!
ブルマさん、もし死んじゃったらまたドラゴンボールでお願いしますね!」
「まかせて!」
どん!と胸をたたくブルマ。
しかし、それには悟空が顔を曇らせた。
「クリリン、ダメなんだ。神龍には同じ願いは頼めねえんだって神様が言ってた…」
つまり、一度死んで神龍に生き返らせてもらっているクリリンと亀仙人は、もう二度と生き返ることはできないということだ。
「そ、そう…」
「それでも手伝ってくれるか?」
「も、もちろんじゃ!」
「あたりまえじゃないか!今度は俺達が手助けする番さ!!」
とは言うものの、クリリンは内心己の人生を振り返る。
(…こ、今度こそ死んだな…くそ~、俺も結婚してみたかったな…)
同じ亀仙流なのに、悟空は結婚して子供までもうけていた。いつの間にこんなに差がついてしまったのか……と。クリリンはこっそり涙を飲んだ。
「ドラゴンボールと言えばさ!神龍にこの世を救ってください!!って頼めば!?」
ブルマが名案を思い付いたように声を上げた。
「おお!その手があった!!」
「…たった一日で七つ全部集められると思うか?」
せっかくのブルマの提案も亀仙人の言葉に撃沈した。
それこそ、仲間を呼び集めるよりも難しいことだった。
「…よし。こっちから奇襲を仕掛けよう。まさか来ると思ってねえから油断してるはずだ。
ブルマ、ドラゴンレーダーあるか!?」
「そうか!悟飯君の帽子の四神球!」
すぐにレーダーで確認すると、物凄いスピードで移動しているボールを見つけることができた。
やがて、盤面の中でその動きが止まる。
「よかった!宇宙じゃなくて地球にいるわ!!」
「よ~し!一か八かだ!!」
「そ、そうだよな!勝てるかもしれないもんな…」
「どうせ殺されるなら、やれるだけやった方が気持ちよかろう!」
「お前達では無理だ」
「「!?」」
唐突に割って入った声に全員が驚いて振り返った。
そこに、一部始終を見ていたピッコロが立っていた。
.