最後の再会
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「…これで四つ目」
「ここまで簡単に手に入れることが出来ましたね」
「うむ…」
天津飯の運転する飛行機でドラゴンボールを集める亀仙人達。
ここまで何事もなく順調に集められたのは、ピッコロ大魔王達はドラゴンボール集めにはそれほど熱心ではないということ。
「武道家を消す方に力を入れておるようじゃ…」
「もしかして、今向かっている五個目のドラゴンボール、ピッコロ大魔王の手下がクリリンを殺して奪ったやつかも…」
「じゃとしたら、いよいよあやつと対決せねばならぬな…」
『大人しくしておれ』
ツクヨミの言葉に反して、結局はこうしてボール集めをしている。
知られたら怒るだろうか、と思ったら自嘲気味な苦笑いが浮かんだ。
(…じっとなどしておられませんよ。わしとて、武道家なのですからな…)
向こうもドラゴンボールを集めている以上、対決の時は避けられない。
だが、まだ手立てがないわけでもないのだ。
「奴とまともにぶつかっても勝ち目はない。なんとかうまくスキをついてボールを奪い、奴より先に神龍に頼むしかない。『大魔王を滅ぼしてください』とな」
「そんな消極的な方法しかないのですか。オレはやはり戦って勝ちたい」
天津飯の中の武道家としての誇りが、亀仙人の提案を拒んでいた。
だが当然それを亀仙人が許すわけもなく。
「気持ちは分かるが、我々が束になってかかっても到底手には負えんのじゃ」
「…魔封波さえ使えれば…」
「な、何を言うんじゃ!?」
天津飯の漏らした呟きに、亀仙人が慌てだした。
「ば、バカなことを考えるでないぞ!!あれは危険なんてレベルの術ではないのだ!武泰斗様でさえお命を落とされた、あれは世に残してはならん…」
ふと、ツクヨミも、同じことを言っていたのを思い出す。
――『…もう余計な犠牲者を出してはならん。
…誰も死なせたくはないし、悲しませたくはないのだ』――
「…第一、もともと禁忌の術。扱えたのも、武泰斗様だけじゃった。仮に現代に残っていたとしても、失敗し我々がやられたらどうなる…。ヤムチャ一人で立ち向かえというのか?」
「…分かりました」
(あの反応、無天老師様はやはり魔封波の正体を知っている…)
天津飯は静かに頷いた。
魔封波について探りを入れるためにカマをかけてみたら案の定。
武泰斗にしか扱えないなんていうのも嘘だ。
そしてもう一つ、亀仙人が重大な隠し事をしていることが随分前に鶴仙人から聞かされたツクヨミの話と繋がっていた。
(ツクヨミ、あなたは本当に…。だが、なぜピッコロ大魔王は今頃になって手にかけたのだ…?殺すチャンスならいくらでもあったはずなのに…)
いくら考えても、大魔王の考えなど分かるはずもなかった。
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