最後の再会
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「また食える?なんでお前にそんなことが分かるんだ?」
疑うヤジロベーに悟空が首から下げられてるドラゴンボールを指差した。
「ヤジロベーがそのドラゴンボールを持ってりゃ向こうから絶対やって来る」
「このやろう、どうでもいいが、呼び捨てにするなよな!」
そんなやり取りをしり目に、ツクヨミは油断なく辺りに気を配っていた。
――…部下を殺されて黙ってはいまい。すぐ次の者を寄越すか、あるいは……!。
その時、予想通りの気配に遠く空を見つめた。
――やはり来よったか…!
黒い翼を羽ばたかせこちらに近づいてくる二匹目の魔物に、二人はまだ気付いていない。
「一体この玉はなんだっていうんだ!?さっぱり分からねえぜ!」
「ドラゴンボールってのはさあ、七つ集めると…」
「お?」
説明をしようとした悟空の後ろから、さっきとよく似た翼を持つものが見えてヤジロベーが声を上げた。
それにつられて悟空も振り返る。
そして、それを見て悟空の目つきが変わった。
「あいつだ!間違いねえ!!」
――…一度は負けておるぞ。どう戦う、童…。
やられるところを見ていただけに何かこの戦いに不謹慎ではあるが、期待のような楽しみのようなそんな感覚があった。
何より、最初に見た時より増している潜在パワー。
…本人は恐らくその事にはまだ気付いてはいない。
そして、対峙する魔物、タンバリンも。
「き、貴様!生きていたのか!?」
「クリリンの敵!筋斗雲の敵!おまけにオラのドラゴンボールも盗んだ!!絶対に許さねえぞ!!」
「いいな孫!やっつけたらオレに食わせろよ!!」
ヤジロベーの声も聞こえていないように、悟空は怒りに燃えていた。
「見ててくれよ、クリリン…!!」
「どうした?威勢のいいのは口だけか?」
「だっ!!」
タンバリンが小馬鹿にした瞬間、弾丸の勢いで悟空は飛び出した。
そのスピードに驚く間もなく、タンバリンの周りを悟空の残像拳が取り巻き、
──バキ!!
「!?」
慌てふためくその横っ面を殴り飛ばした。
更にその後を追い強烈なパンチの連打を浴びせる!
休む間もなく地面を蹴り、落下の勢いを乗せた膝蹴りでタンバリンを地面に叩き伏せた。
「…あ、あいつは怒らせん方がいいようだな」
一瞬の、あっという間の悟空の猛攻。
そのあまりの強さに、ヤジロベーは改めて孫悟空という人物の怖さを認識させられた。
ツクヨミは一人ほくそ笑む。
――…真正面から、それも圧倒的じゃな…。あやつの負けじゃ。
「クリリンと筋斗雲の痛さを思い知れ!!」
「っ!!」
自分の最高の技さえ悟空に簡単に避けられてしまい、完全に戦意喪失したタンバリンは空へ逃げだした。
「伸びろ如意棒!!!」
如意棒を地面に突き立て追いつきながら気を溜める。
そして、
「波ーー!!!」
「おうっ!!」
「だ、大魔王様、まさか…」
「…死んだ、タンバリンまでもが…。一体あの地には何がおるというのだ…!!」
危惧していた側近のピアノもその死に驚いていた。
「タンバリンが…!」
「…おい、この船をタンバリンどもがやられた所に降ろせ」
「え?」
唐突な命令に、ピラフ達がきょとんとする。
「このピッコロ大魔王自らがどどめを刺してくれるわ!!」
ついに、ピッコロ大魔王本人が動き出す。
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