別々の心
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――ではな。
「…っおおお待ち下されえっ!!」
あっけに取られてる一同をそのままにさっさと去ろうとしたツクヨミは、辛うじて亀仙人に呼び止められた。
ツクヨミはさもうるさそうに亀仙人を振り返った
――なんじゃ亀。
「ツクヨミ様、せめて…、せめてあなた様のご遺体を、きちんと埋葬させて下され…!」
切実な亀仙人の申し出に、ツクヨミは面倒臭そうにボリボリと頭をかいた。
――…とうに骨になっておるぞ。
「ですからなおの事!」
――まぁ、火葬の必要はなくなっておろうが…。
「ツクヨミ様っ!!」
――………。
強い、亀仙人の声に、ツクヨミはしばし黙り込み、
――…分かった。そこまで言うならお主の好意甘んじて受けよう。
ちと遠いがついて参れ。
「わ、我々も!」
天津飯と餃子が進み出た。
同じ、武泰斗の弟子であった鶴仙人の弟子として…。
「我々も同行させて下さい」
「お願いします!」
餃子も頭を下げる。
そうまでされてはツクヨミに断ることはできなかった。
同行を許され準備をする間、亀仙人は複雑な気持ちでツクヨミを見つめた。
(…一体どうされてしまったのですじゃ…。以前のあなたは、こんな風ではなかったはず…)
振る舞いや喋り方もまるで別人。
だからこそ、亀仙人は初めツクヨミだと気付くことが出来なかった。
(…それに、なぜあの様なお姿に…)
三百年前とはあまりに違いすぎる今のツクヨミに、疑問は深まる一方。
(術の影響か…?いやしかし…。)
――亀!いつまでつっ立っておる、さっさと行くぞ。
「は、はい!」
まだ少し苛立ちを残しているツクヨミの声に、慌てて返事をした。
ブルマが用意した飛行機に天津飯達と乗り込み、外を飛ぶツクヨミの案内で出発。
「お前達は先に家に帰っておれ。わしらも後で行く」
「分かりました」
ヤムチャに言い残し飛行機は天下一武道会会場を後にした。
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