別々の心
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ピッコロ大魔王を乗せたピラフの飛行機に、役目を終えたタンバリンが戻ってきていた。
「なるほど、それがドラゴンボールか…」
「確かにこの者達の言った通りの場所にありました」
ピッコロ大魔王はタンバリンからドラゴンボールを受け取る。
「これが七つ揃いさえすれば、このわしは永遠の若さを手に入れることが出来るわけだ…」
「へっへっへ~、勿論ですよ!素晴らしいでしょう?」
必死に媚びを売るピラフ。
ドラゴンボールのこともそのありかも、そして天下一武道会のことも彼らが教えていたのだった。
タンバリンが持っていた紙束を差し出した。
「そしてこれが、ここ十年あまりの天下一武道会の出場者名簿です。偶然そのボールも同じ武道会場にあったので一石二鳥でしたよ」
「よし、名簿を壁に貼れ」
「わ、我々もお手伝いしましょう」
ピラフ達も加わり壁に名簿を貼っていく。
タンバリンの手が止まった。
手にしているのはクリリンの名簿だった。
「こいつあの程度で達人だったのか!?へっへっへ!もう貼る必要はない。ついでに殺してきましたよ」
ぐしゃりとクリリンの名簿は握り潰されてしまった。
「ピ、ピラフ様!こいつ…」
マイがピラフに見せた名簿。
それは、彼らの因縁の相手孫悟空の名簿だった。
「こ、こいつ~!そうか、やたら強いわけだ…!」
「そいつも貼る必要はない。オレが殺してやった」
「え!?」
信じられない言葉にピラフ達は驚いてタンバリンを振り返った。
クリリンの敵討ちとドラゴンボールを取り返そうと追って行った悟空もタンバリンにやられていたのだ。
「話にならんようなあっけない奴だったぜ。
大魔王様、どうやら今の世には大した武道家はいないようですぜ」
「ふっふっふ、それはめでたい。しかし念のためだ。また魔封波で封じ込められては叶わんからな」
そう、いてはならないのだ。
あの術を扱える者は二度と世に現れてはいけないのだ。
「その名簿に載っている武道家は全て殺せい!!そしてこのピッコロ大魔王大魔王様に逆らう者も全てだ!!」
それはまさに、目的を遂げられなかった三百年前の、懺悔の再開だった。
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