別々の心
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――…亀、さっき筋斗雲に乗って行った童もお主の弟子じゃな。
「は、はい」
頷いた亀仙人に、ツクヨミは険しい顔をした。
――行かせたのはまずかったな。怒りに駆られ周りが見えなくなっておった。あやつあのままでは死ぬぞ。
「と、止めたのですが…」
――(…もう、接触しておる……やられた)
遠くを見るように目をすがめる。
気配で状況を視ていたツクヨミは、落ちていく小さな命が、微かに残っていることに驚いた。
――(…なんと!頑丈な童よ……)
「…ツクヨミ様?」
黙り込んだツクヨミに亀仙人が呼びかけた。ツクヨミは亀仙人へ向き直る。
――ピッコロは、魔封波を恐れておる。亀よ、恐らくお主のこともピッコロに気付かれるのは時間の問題じゃろう。なるべく早くどこかに身を隠して…、
「…魔封波を……そ、そうか!!」
亀仙人は声を上げた。
「なぜ出場者の名簿が盗まれたのか気がかりだったが、魔封波じゃ!!ピッコロ大魔王は、いつまた魔封波を使える達人が現れるかと恐れている!」
「そ、そうか。名簿を見れば優れた武道家はほとんど分かる…!!」
「名簿にある全ての武道家を殺すつもりか!!」
「そのつもりじゃろう」
――ならばなおのこと早く安全な場所に身を隠せ。奴らの動きは恐ろしく速いぞ。
当時の状況を知るツクヨミに言われブルマ達は青ざめる。
「そ、そうした方がよさそうね…」
「お、俺も大会に出たし…」
――天津飯とやら、そして餃子よ。
「は、はい」
「…はい」
ツクヨミは二人の前へ移動した。
――今日、お主らのしたことは決して間違ったことではない。気を落とさず、その誇りを忘れず胸を張るがよい。
言って二人の肩に手を伸ばした。不思議と触れられた感じはしなかったが、確かな暖かみを感じ天津飯は「…はい」と素直に頷いた。
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