◆砂の世界◆
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「あなたなんかに指図されるいわれはないわよ!もう一度言ったら、今度こそ目玉に食らわせてやるわよ!!さぁ!さっさと消えて!!!」
「…こ、小娘がああ!!!」
ミルナギの放った一撃は、『槍』。
鉄のように硬いゲジ竜の鱗を突き破り、鼻先に三つ目の穴を開けていた。
「何てことしてくれたんじゃわれええええ!!!!」
怒り狂ったゲジ竜がさっきよりも凄まじい勢いで突進を再開。
「ミルナギ様っ、ご無事ですかー!?い、一体何がどうなっているのですかー!?」
「いいからちゃんと前見てろシーフ!!」
運転手で前しか見られず軽くパニック状態のシーフにベルゼブブが怒鳴る。
ミルナギは、依然ゲジ竜と対峙していた。
その目は、完全に据わっていた。
「地面に穴掘って待ち伏せするしか脳がないムカデの分際で…!来るなら来なさい!!!」
「お黙り小娘!!お前だって、飛べもせず炎も吐けないんじゃ人間と変わりないんだよ!!」
「なんですってえ!!」
「ミー!ミー、中に入れ!!」
ベルゼブブが身を乗り出してミルナギに向かって叫んだ。
それを見て、すかさずゲジ竜が矛先を変える。
「悪魔の坊ちゃんも物好きだわよね~!!こーんなヘンチクリンをお嫁に貰うなんてさ!」
「っやめなさい!!!ベルの悪口は許さないわよ!!」
「ミー」
目の色を変えて怒鳴ったミルナギを止めたのは、ベルゼブブの静かな声だった。
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