アラバスタ編 第一話
ワンピースアラバスタ編
オカマの弟子アラバスタで暗躍する組織、その一員でありながら恩師の教育で仁義を貫く。オカマの弟子でも身も心も女の子。師匠一筋。愛情一発。変化(ヘンゲ)は出来ても心は変わらない。砂漠を飛び出し大海原へ⁉
旧フォレストページでサイトに掲載していた小説です。
続きを書く予定は今のところありません。
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
ルフィがやる気満々で拳を突き出した。
「とにかく、クロコダイルをよ、ブッ飛ばしたらいいんだろ!?」
「ええ、暴動をまずおさえて、国からバロック・ワークス(B・W)を追い出すことが出来れば、アラバスタは救われる」
そこでウソップが質問した。
「そのB・Wって会社のシステムは一体どうなってんだ?“Mr.”だ“ミス”だっていうあれは?」
ずっと居眠りしていたゾロもB・Wという単語にずるずると起き出す。
「システムは簡単よ」
ビビからの説明が始まった。
まず、頂点にクロコダイル、つまり“Mr.0”がいて、その“Mr.0”(ボス)の指令を直接受けるエージェントが12人と一匹いる。
彼らは全員『Mr.+ナンバー』の名を持ち、その力に見合った女性のエージェントとペアを組む。
その中でも、『アンラッキーズ』、Mr.13とミス・フライデーは特別で、任務失敗者への仕置き人・伝達係という立場だ。
「エージェントの中でも、Mr.5以上は“オフィサーエージェント”と呼ばれてて、そのほとんどが悪魔の実の能力者。それ以下はフロンティアエージェント。社員を率いて、グラントラインの入り口で、会社の資金集めをするのが仕事。
これが、秘密犯罪会社“B・W”よ」
全てを聞いて、ナミが口を開く。
「ってことは間違いなく、B・W社の最後の大仕事、アラバスタ王国の乗っ取りとなれば、その“オフィサーエージェント”って奴らの残り全員は…」
ビビも強く頷いた。
「ええ、集結するはず…!!」
その頃、大海原の上空を一羽の鳥が飛んでいた。
黄色い大きな袋の付いたくちばし。
首からは、ピンク色の可愛らしいデザインの紙袋をぶら下げて。
翼に持ったエターナルポースで幾度となく方角を確認する。
が、ここに来るまでの疲労でか、その速度は緩やかに落ちていき…。
******
少々戻って、ここは巨人島リトルガーデン。
奇っ怪なかけ声と破壊音、痛そうな悲鳴がジャングルに響いていた。
「アン!!ドゥ!!!オラァ!!!に゛ャろォが!!!!」
――ドカッ!!
「ギャアアア!!!」
「じょ~~ダンじゃなァいわよーーう!!!このあちしを誰だと思ってるわけぇ!?オカマよ!!?“オカマ道(ウェイ)”を貫くあちしはオ・カ・マッ!!!」
どん!!と言い切った。
“おかま道(ウェイ)”と書かれたコートをなびかせ、部下を締め上げるのは、オフィサーエージェントMr.2のナンバーを持つ、ボン・クレーだった。
.