アラバスタ編 第二話
ワンピースアラバスタ編
オカマの弟子アラバスタで暗躍する組織、その一員でありながら恩師の教育で仁義を貫く。オカマの弟子でも身も心も女の子。師匠一筋。愛情一発。変化(ヘンゲ)は出来ても心は変わらない。砂漠を飛び出し大海原へ⁉
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「こんにちは!何をやってるんですか!?」
「ん!なんだ!?おれは今忙しい…ギャー!出たーー!!」
大騒ぎして走っていた人物、ルフィはトリニカを見るなり大絶叫。
驚いたのはトリニカだ。
「ええ!?ちょっ、なんですかいきなり!?って、置いてかないでくださーい!!」
加速したルフィに追いつこうとトリニカも走る速度を速めた。
「うわー!!着いて来るなーー!!お前も!海軍も!!」
「海軍!?」
そこで始めてトリニカは状況を理解することができた。
この騒ぎの発端。海賊が海軍に追われることに理由はない。
「分かりました。ここは私に任せて逃げてください!!」
「はあ!?何言ってんだお前!敵だろう!?」
「いえ、あなたは命の恩人ですよ!」
言って、走りながらルフィの頬に手を触れた。
「ぎゃーー!やめろー!何する気だ!?」
「あなたをメモリーして、私が囮になります!」
「メモリー!?」
やばい!と思ったルフィが振り払おうとした時にはトリニカの手は離れて行った。
「逃げて恩人さん!海軍は私が引き付けます!!『バケバケ』」
どろん!と、船で見た時の様に空中で一回転。
トリニカの姿がルフィに変わった。
「Σぎゃーーッおれになった!?でも待てよ…」
トリニカはバロックワークスの幹部で敵。
自分との本当の関わりにはまだ気付いていない。
ちなみに今海軍に追われて大ピンチ。
あいつが囮になってくれたら逃げ切れる!!
「さあ行って恩人さん!!」
「なーんだやっぱりいい奴なのかお前?よし!じゃあここは任せた!!」
「な!?麦わらが二人!?」
「一体どっちが本物だ!?」
「おおーい!おれだ!おれが本物だ!!!捕まえられるもんなら捕まえてみろへっぽこ海軍ーーッ!!」
「…あいつ敬語の割には結構言うなぁ。まいいや、助かった!!」
反対方向へ走り出す二人のルフィ。
海兵達はルフィに化けたトリニカの挑発に一斉にそちらに向かって行った。
「来た来た!もう少し引き付けないと行けませんね!」
服装も頭のてっぺんからつま先まで化けきっているトリニカはいざとなったら元の姿に戻り海兵を撒くつもりだった。
「待ちやがれ麦わらああああっ!!」
「ひええっ!!?」
突如煙が飛んできて、トリニカは飛び移ろうとしていた屋根から転がり落ちてしまった。
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