アラバスタ編 第一話
ワンピースアラバスタ編
オカマの弟子アラバスタで暗躍する組織、その一員でありながら恩師の教育で仁義を貫く。オカマの弟子でも身も心も女の子。師匠一筋。愛情一発。変化(ヘンゲ)は出来ても心は変わらない。砂漠を飛び出し大海原へ⁉
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「こいつの師匠で泳げないってことは、お前も能力者か?」
「そうよう」
ルフィの根拠は微妙だが、オカマはすんなり頷いた。
ウソップが興味心身に身を乗り出しす。
「へー!!どんな実なんだ?」
「そうねい。アチシ達の船が来るまで余興代わりに見せてあげるわ」
がばっと立ち上がって肩慣らしをする。
「これがアチシの能力よーう!!」
――バンッ!!
「うべっ!!?」
「ルフィ!?」
突然オカマが平手打ちをかましてルフィを殴り飛ばした。
すぐさま戦闘態勢を取ろうとしたゾロ。しかし、その刀に手を置いた者がいた。
少女だった。
「大丈夫です」
「何!?」
「待っーて待ーって待ーってよーう!余興だって言ったじゃないのよーーっ!!」
「な…!?」
次に見た時には、オカマの顔はルフィに変わっていた。
「ジョ~~ダンじゃないわよーーう!!」
「…はっ?おれだ!!」
「そっくり!!?」
「ビビった!?ビビった!?がーっはっはっは!!」
体も完璧にルフィになったオカマはルフィの声で馬鹿笑いする。
予想通りの反応にご満悦の様子だ。
「左手で触れればホラ元通り!」
カシャ!と元の顔に戻った。
「これがアチシの食べた”マネマネの実”の能力よーう!!」
「声も…」
「体格まで一緒だったぜ…!!」
「スッ、スゲーーッ!!」
度肝を抜かれているナミ達の顔を順番に触れていく。
「まァ、もっとも殴る必要はないんだけどねーい。この右手で顔にさえ触れれば、この通り誰のマネでも、で~~きるってわけよう!!」
ウソップ、ゾロ、チョッパー、そしてナミ顔を変えていく。
おもむろに前をはだけて。
「体もね♥」
男共「「「Σぶぅっ!!!」」」
「し、師匠っ!!」
「やめろ!!」
師匠はご本人によりこっぴどく制裁を受けた。
「すみませんすみません!!」
「あんたこんなのが師匠でいいの…?」
必死こいて頭を下げる少女をちょっとかわいそうだと思ったナミだった。
「さて、残念だけど、あちしの能力はこれ以上見せるわけに…」
「お前すげー!!」
「もっとやれー!!」
「さ~ら~に~~!!メモリー機能つきぃ!!」
「「うおおお!!」」
歓声、指笛に持ち上げられやすいオカマはノリノリ。
「ふふっ、楽しい方達ですね」
「あんたの師匠の方がよっぽど面白いわよ」
「そうですね」
「認めちゃうんだ」
「…くだらねぇ」
遠巻きにして見ている三人。
ゾロはしかめっ面をした。
「どーうだったあ!?あちしのかくし芸っ!!普段人には決して見せないのよう!?」
「「「イカスーー!!!」」」
拍手喝采。すっかり意気投合して肩を組んで踊り出す。
「ジョーダンじゃないわよーう!!」
「ジョーダンじゃないわよーう!!」
「おい!」
ゾロが呼びかけた。
「あれ、お前らの船じゃないのか?」
見ると、一隻の船が波を蹴立てて近付いてきた。
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