アラバスタ編 第一話
ワンピースアラバスタ編
オカマの弟子アラバスタで暗躍する組織、その一員でありながら恩師の教育で仁義を貫く。オカマの弟子でも身も心も女の子。師匠一筋。愛情一発。変化(ヘンゲ)は出来ても心は変わらない。砂漠を飛び出し大海原へ⁉
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「いやー、ホントにスワンスワン」
引き上げられたオカマは土下座して謝罪する。そのかたわらで気を失っているイルカ、もとい少女。
「見ず知らずの海賊さんに命を助けてもらうなんて、このご恩一生忘れません。あと、温かいスープを一杯頂けるかしら?」
「「「ねェよ!!!」」」
男衆が噛み付いた。
「こっちがハラ減ってんだ!!」
それを聞いているのかいないのか、オカマは自分の横にいるイルカに目を向けた。
「それで、このイルカちゃんは?……!!」
――ドビシッ
「ぎゃふっ!!」
「おいっ!?」
オカマはいきなりイルカにチョップをかました。
その衝撃でイルカか意識を取り戻す。
「ッゲホ…あ!し「んなろあボケがあああ!!!!」ぎゃああああっ!!?」
「「「ΣΣええええっ!!?」」」
間髪入れず入った容赦ないオカマの蹴りにイルカは吹っ飛んだ。
「なんなの!?もうなんなのよあんた達!?」
「し、知り合いじゃないの…!?」
ナミもビビも他のみんなもパニックである。
「いたたた…っ」
「あぁーんたねーィ……」
「Σひっ」
目の前に立ちはだかったオカマに、元の姿に戻った少女は青ざめた。
「お使い一つにこの一週間ナニやってたわけ!?どんっっだけ心配したと思っとんじゃおんどりゃああ!!?」
「ごごごごごめんなさいごめんなさいぃぃ!!!」
「全く!!」
「おめえら何なんだ?」
入っていけない仲間に代わってルフィが突っ込んだ。
「お前ら二人してカナヅチなのか?」
「そうなのよう。え?なんでこの子が泳げないこと知ってんの!?」
「私も溺れていたところをこの人達に助けて貰ったんです」
「あらヤだ!!そうだったのねーィ!!それは師弟揃って、スワンスワン」
「本当に、スワンです」
「…それって流派か何かなの?」
揃って頭を下げる二人にナミはもう呆れるしかなかった。
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