涙の卒業式!
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「あっ、そうだ! せっかくだし、ちょっと回り道して行かないか?」
「回り道?」
「時間的には大丈夫だけど、あまり遠くへ行けないよ?」
「どこ行くの?」
「始まりの場所」
突然出た提案に虎丸も瑞貴も秋も不思議そうにすると、円堂はそう告げた。
――移動した場所は河川敷。一年経っても変わらないグラウンドを階段の上から見下ろす。
「ここが始まりの場所ですか……」
「そっか。確かに……」
「何度も来ているはずなのに、こうしていると懐かしい感じがするな……」
「俺はここで、初めて瑞貴と出会った」
トリップした初日、瑞貴はサッカーを汚す不良相手に勇敢に立ち向かった。あのときの出会いは瑞貴も円堂も秋も忘れられない。
「そして豪炎寺に出会った。豪炎寺が初めてサッカー部に入るって言ったのも、ここだった」
最初は頑なにサッカー部に入ることを拒否していた豪炎寺修也。しかし円堂と瑞貴に感化されて入部わ決意する。
「瑞貴とあいつとの出会いがなければ、今のサッカー部はなかったんだ」
「あの頃は部員も七人しかいなくて学校のグラウンドも使えなかったから、ここで練習してたんだものね」
――河川敷をあとにして雷門中に到着した四人。今までのことを懐かしむように話していた。
「部員七人なんて、今の雷門サッカー部からは考えられないですよね~」
「そうだな~」
「むしろ、あの頃が今の雷門サッカー部の状況を考えられなかったよ」
「俺だって三年前は……」
サッカー部を発足してマネージャーに秋はいても選手は円堂一人だった。最初は部員が増えるか不安だったが染岡竜吾や半田真一が入部して、翌年には壁山塀吾郎と栗松鉄平と宍戸佐吉と少林寺歩が入部する。
まだまだスタートラインすら立てなかったのに、今では入部が殺到しているのだ。こんなことは円堂も予想していなかっただろう。
「でも、どんな悪口を言われてもみんな辞めなかったそうじゃないですか!」
「ああ!」
「俺たち後輩、そういう所を尊敬しています! 今や雷門サッカー部の名は全国に知れ渡ってますよ? 特に最初の七人って結構伝説になってるんですから!」
「あっ、それ聞いたことある!」
「うんうん。雷門中サッカー部の不屈の精神はそこから始まってるんだって言われてたよ」
虎丸が伝える武勇伝は秋と瑞貴の耳にも入っていたようだ。伝説にまで至ると思ってなかった円堂は両手を後頭部に当てる。
「伝説か……」
「――おはよう!」
声がして振り向くと、そこには河川敷から瑞貴共々話題になっていた張本人・豪炎寺がいた。
「豪炎寺!」
「おはよう、修也」
「おはようございます!」
円堂と瑞貴に続き、虎丸は豪炎寺の前に来て礼をする。豪炎寺への憧れは最初からあったが、中学に入ってからはますます強くなり、憧れと同時に目標になっている。
「さっきキャプテンからちょっといい話、聞きましたよ!」
「いい話?」
「キャプテンと瑞貴さんと豪炎寺さんの出会い!」
「ああ、そのことか……」
円堂と瑞貴と豪炎寺は顔を見合わせると、秋と虎丸と共に雷門中の仲へ入って行った。
「虎丸。雷門の始まりと言うなら、もう一つ大事な出会いがあるぞ」
「えっ?」
豪炎寺が体を向けた先は雷門中のグラウンド。今やサッカー部が主に使っており、それ以外の部が使う日は少ないほどだ。
「俺が雷門のユニフォームを初めて着たのは、このグラウンドだ」
「帝国との練習試合だね」
「あっ、わかったぞ! お前の言う『もう一つの大事な出会い』!」
雷門中サッカー部が初めて練習試合をしたのは帝国学園の申し込みからだ。そして当時、迫力のある帝国学園サッカー部を率いていたのは――。
「回り道?」
「時間的には大丈夫だけど、あまり遠くへ行けないよ?」
「どこ行くの?」
「始まりの場所」
突然出た提案に虎丸も瑞貴も秋も不思議そうにすると、円堂はそう告げた。
――移動した場所は河川敷。一年経っても変わらないグラウンドを階段の上から見下ろす。
「ここが始まりの場所ですか……」
「そっか。確かに……」
「何度も来ているはずなのに、こうしていると懐かしい感じがするな……」
「俺はここで、初めて瑞貴と出会った」
トリップした初日、瑞貴はサッカーを汚す不良相手に勇敢に立ち向かった。あのときの出会いは瑞貴も円堂も秋も忘れられない。
「そして豪炎寺に出会った。豪炎寺が初めてサッカー部に入るって言ったのも、ここだった」
最初は頑なにサッカー部に入ることを拒否していた豪炎寺修也。しかし円堂と瑞貴に感化されて入部わ決意する。
「瑞貴とあいつとの出会いがなければ、今のサッカー部はなかったんだ」
「あの頃は部員も七人しかいなくて学校のグラウンドも使えなかったから、ここで練習してたんだものね」
――河川敷をあとにして雷門中に到着した四人。今までのことを懐かしむように話していた。
「部員七人なんて、今の雷門サッカー部からは考えられないですよね~」
「そうだな~」
「むしろ、あの頃が今の雷門サッカー部の状況を考えられなかったよ」
「俺だって三年前は……」
サッカー部を発足してマネージャーに秋はいても選手は円堂一人だった。最初は部員が増えるか不安だったが染岡竜吾や半田真一が入部して、翌年には壁山塀吾郎と栗松鉄平と宍戸佐吉と少林寺歩が入部する。
まだまだスタートラインすら立てなかったのに、今では入部が殺到しているのだ。こんなことは円堂も予想していなかっただろう。
「でも、どんな悪口を言われてもみんな辞めなかったそうじゃないですか!」
「ああ!」
「俺たち後輩、そういう所を尊敬しています! 今や雷門サッカー部の名は全国に知れ渡ってますよ? 特に最初の七人って結構伝説になってるんですから!」
「あっ、それ聞いたことある!」
「うんうん。雷門中サッカー部の不屈の精神はそこから始まってるんだって言われてたよ」
虎丸が伝える武勇伝は秋と瑞貴の耳にも入っていたようだ。伝説にまで至ると思ってなかった円堂は両手を後頭部に当てる。
「伝説か……」
「――おはよう!」
声がして振り向くと、そこには河川敷から瑞貴共々話題になっていた張本人・豪炎寺がいた。
「豪炎寺!」
「おはよう、修也」
「おはようございます!」
円堂と瑞貴に続き、虎丸は豪炎寺の前に来て礼をする。豪炎寺への憧れは最初からあったが、中学に入ってからはますます強くなり、憧れと同時に目標になっている。
「さっきキャプテンからちょっといい話、聞きましたよ!」
「いい話?」
「キャプテンと瑞貴さんと豪炎寺さんの出会い!」
「ああ、そのことか……」
円堂と瑞貴と豪炎寺は顔を見合わせると、秋と虎丸と共に雷門中の仲へ入って行った。
「虎丸。雷門の始まりと言うなら、もう一つ大事な出会いがあるぞ」
「えっ?」
豪炎寺が体を向けた先は雷門中のグラウンド。今やサッカー部が主に使っており、それ以外の部が使う日は少ないほどだ。
「俺が雷門のユニフォームを初めて着たのは、このグラウンドだ」
「帝国との練習試合だね」
「あっ、わかったぞ! お前の言う『もう一つの大事な出会い』!」
雷門中サッカー部が初めて練習試合をしたのは帝国学園の申し込みからだ。そして当時、迫力のある帝国学園サッカー部を率いていたのは――。