神への願い! トリップ少女の答え‼
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どこか遠くを見つめるシンは昔を思い出しているんだろう。神界に行ったのが赤子だったのにも関わらず知っているということは、誰かから告げられたときにいろいろ思うことがあったに違いない。
「だからかな……ときどき退屈を見つけては異世界――特に人間がいる世界を見ていた。僕が親に捨てられなかったら、普通の人間として過ごしていたらってね……。全ての神は万能だと思われがちだけど実際は窮屈なことも多い。僕はその檻から出たかった」
「シン……」
「僕のような気持ちを持つ神は昔も今もいる。いろんな異世界があるように神界もたくさんある。よく漫画やアニメに同じ名でも性格や姿が違う神がいるでしょ? その神様たちも別の神界――異神界に存在しているんだ」
漫画やアニメ――二次元と呼ばれる世界がなかったら、瑞貴はこの『イナズマイレブン』という世界にはいない。だからシンの言う神界が多数存在するのは嘘ではないと思う。
「僕がいた神界には全ての神の頂点に立つ神王様がいるんだ。地上へ降りる神は神王様に選ばれなければならない。でも自分の望むまま地上に降りたい神は神王様から許可をもらって僕――次元と時空の神を通じて地上へ降りる。その代わり対価が必要なんだ」
「対価?」
「『タイミリミットまで責務を続けながら過ごすこと、一人の存在を選んでその者の願いを叶えること』だよ」
それは今のシンと瑞貴のようだった。
「動物でも虫でも人間でもいいんだ。どんなのだって意思はあるからね。タイムリミットは長くて神界で一年ってところかな」
それぞれの世界は一年にカウントする日々も違うだろう。だからこそ『神界の一年』と定められているようだ。
「神王様が選んだ地上へ降りる神と違って、タイムリミットを持つ神は『自分の欲』のために地上へ降りる。だけど神が地上に降りるのは翼を無くした鳥も同然……そのために責務を続けながら『選んだ者の欲』を叶えなくてはならない」
「それが、シンが秘密の特訓場を作ってくれたときに言っていた『罪滅ぼし』だったんだね」
「まいったなぁ……そこまで覚えてるんだ。そう――翼を無くさない代わりに願いを叶えるんだ。善も悪も関係なくね。当然どの神も慎重に選んださ。未来は知れないから過去の経歴を見てね。だけど誰しも変わる……善が悪に、悪が善にだってね。もちろん変わらないのもいるけど……多少の手助けをしても結果がどうなるかは、神の見る目次第さ」
「でも待って。その場で選んだ者が願いを言ったらどうなるの? 神様はタイムリミットを決めてるんでしょ?」
「その場合はタイムリミットなんて関係なく神界へ戻らなくてはならない。『地上へ降りたい』……その願いは選んだ者と接触した時点で叶っているんだからね。タイムリミットまで過ごせるか、過ごせないか、それも神の見る目次第なんだ」
「……なんか理不尽」
「それほど神王様に選ばれてもいない神が地上に降りるのは禁忌に等しいんだよ。僕はそういう神を幾人も見てきた。一度地上に降りて願いを叶えれば、次に地上へ降りれるのは永遠にないかもしれないし、神王様に選ばれるときまでかもしれない」
同時にそれは何年後か何百年後か何千年後かもしれない、ということだろう。たった一回とも言えるチャンスを生かすか殺すかは全て神自身が選ぶことだ。
「僕だっていつか地上に降りたいと思った。でも地上へ降りた神が戻って願いを叶えた者の末路を見たら……何度も躊躇ったよ。もちろん些細な願いもあったけどね。しかし神が対象者の願いを叶えないと神自身が力と記憶を失い、その世界とは別の世界に飛ばされ新たな生を受けて過ごさなくてはならないんだ」
「もしかして、シンがあのとき例えた願いって全て……」
「過去に神に願ったことだよ。あんなに善人だった者が世界征服を望んだり、他者の幸せを壊してまで好きな人を手に入れたり……。それは人も動物も関係ない……」
☆☆☆☆☆
シンは願いを叶える瞬間も見守る立場でもあった。神が本当の姿で対象者と願いの交渉を全て。
《わかった。君の願いを叶えるよ》
《ありがとう! 身長を伸ばせるなんて、これでチビだってバカにされなくて済む!》
自分の目に間違いはなかったと安堵し、対象者の願いを叶える神もいれば……。
「だからかな……ときどき退屈を見つけては異世界――特に人間がいる世界を見ていた。僕が親に捨てられなかったら、普通の人間として過ごしていたらってね……。全ての神は万能だと思われがちだけど実際は窮屈なことも多い。僕はその檻から出たかった」
「シン……」
「僕のような気持ちを持つ神は昔も今もいる。いろんな異世界があるように神界もたくさんある。よく漫画やアニメに同じ名でも性格や姿が違う神がいるでしょ? その神様たちも別の神界――異神界に存在しているんだ」
漫画やアニメ――二次元と呼ばれる世界がなかったら、瑞貴はこの『イナズマイレブン』という世界にはいない。だからシンの言う神界が多数存在するのは嘘ではないと思う。
「僕がいた神界には全ての神の頂点に立つ神王様がいるんだ。地上へ降りる神は神王様に選ばれなければならない。でも自分の望むまま地上に降りたい神は神王様から許可をもらって僕――次元と時空の神を通じて地上へ降りる。その代わり対価が必要なんだ」
「対価?」
「『タイミリミットまで責務を続けながら過ごすこと、一人の存在を選んでその者の願いを叶えること』だよ」
それは今のシンと瑞貴のようだった。
「動物でも虫でも人間でもいいんだ。どんなのだって意思はあるからね。タイムリミットは長くて神界で一年ってところかな」
それぞれの世界は一年にカウントする日々も違うだろう。だからこそ『神界の一年』と定められているようだ。
「神王様が選んだ地上へ降りる神と違って、タイムリミットを持つ神は『自分の欲』のために地上へ降りる。だけど神が地上に降りるのは翼を無くした鳥も同然……そのために責務を続けながら『選んだ者の欲』を叶えなくてはならない」
「それが、シンが秘密の特訓場を作ってくれたときに言っていた『罪滅ぼし』だったんだね」
「まいったなぁ……そこまで覚えてるんだ。そう――翼を無くさない代わりに願いを叶えるんだ。善も悪も関係なくね。当然どの神も慎重に選んださ。未来は知れないから過去の経歴を見てね。だけど誰しも変わる……善が悪に、悪が善にだってね。もちろん変わらないのもいるけど……多少の手助けをしても結果がどうなるかは、神の見る目次第さ」
「でも待って。その場で選んだ者が願いを言ったらどうなるの? 神様はタイムリミットを決めてるんでしょ?」
「その場合はタイムリミットなんて関係なく神界へ戻らなくてはならない。『地上へ降りたい』……その願いは選んだ者と接触した時点で叶っているんだからね。タイムリミットまで過ごせるか、過ごせないか、それも神の見る目次第なんだ」
「……なんか理不尽」
「それほど神王様に選ばれてもいない神が地上に降りるのは禁忌に等しいんだよ。僕はそういう神を幾人も見てきた。一度地上に降りて願いを叶えれば、次に地上へ降りれるのは永遠にないかもしれないし、神王様に選ばれるときまでかもしれない」
同時にそれは何年後か何百年後か何千年後かもしれない、ということだろう。たった一回とも言えるチャンスを生かすか殺すかは全て神自身が選ぶことだ。
「僕だっていつか地上に降りたいと思った。でも地上へ降りた神が戻って願いを叶えた者の末路を見たら……何度も躊躇ったよ。もちろん些細な願いもあったけどね。しかし神が対象者の願いを叶えないと神自身が力と記憶を失い、その世界とは別の世界に飛ばされ新たな生を受けて過ごさなくてはならないんだ」
「もしかして、シンがあのとき例えた願いって全て……」
「過去に神に願ったことだよ。あんなに善人だった者が世界征服を望んだり、他者の幸せを壊してまで好きな人を手に入れたり……。それは人も動物も関係ない……」
☆☆☆☆☆
シンは願いを叶える瞬間も見守る立場でもあった。神が本当の姿で対象者と願いの交渉を全て。
《わかった。君の願いを叶えるよ》
《ありがとう! 身長を伸ばせるなんて、これでチビだってバカにされなくて済む!》
自分の目に間違いはなかったと安堵し、対象者の願いを叶える神もいれば……。