世界一へ! 11の言葉‼
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悲しそうに顔をうつむける瑞貴に円堂は言葉を失う。確かに最初自分が誘ったとき瑞貴は戸惑っていた。二度目もそうだった。円堂がそれを思い出したとき、「だけど」と瑞貴は顔を上げた。
「私がサッカー部に入ろうと決心したのは、守がいたから」
「俺?」
「部員がやる気なくても、廃部を宣言されても、帝国学園が相手だとわかっても、どんなに勧誘を断られても、守は最後まであきらめなかった。こんな人がいるサッカー部なら……そう思って入部した。もちろん今では心から入部してよかったって思ってる」
元の世界でいたサッカー部も、対戦校でも、あんなに必死に部を守ろうとするキャプテンは見たことがなかった。
「私も、守とサッカーやりたかったのかもしれないね」
「結局、みんなサッカー好きってことだろ?」
「だね」
どんなに頭が否定したりあきらめても、心はサッカーを求めていた。だからこそ今の雷門中サッカー部がある。
「今日、オルフェウスと練習をやってよかったね」
「ああ! スッゲーよかった! あのノートが伝えたいこと、フィディオが気づかせてくれたんだもん」
「フフッ、そうだね」
「いっぱい必殺技を考えたじいちゃんだけど、大事なことは『技を生み出す心』だって気づいてたんだな」
「大介さんのノートにあった、心の強さ……か」
「うん。だから、今度の決勝戦……思いっきり楽しむ! サッカー好きだからさ! 今までの俺の全部をじいちゃんにぶつけるんだ!」
小さい頃から憧れていた大介が生きており決勝戦の相手チームの監督という驚きの連続だが、円堂は今の自分を全力でぶつけると決めた。
「あの言葉、私も一つ心に響いたことがあるんだ」
「なんだなんだ?」
「『心のその四。仲間の全てを信じられる「ゼッタイテキシンライ」』だよ。今までの私になかったことだから」
元の世界のサッカー部から謝罪を受けても、瑞貴はその言葉すら信じることができなかった。トリップして円堂たちと一緒に過ごす中でも、心のどこかでは恐れがあった。……また、裏切られるんじゃないかと。しかしそれは杞憂に終わる。
「だけど、みんな私が異世界人と知ったとき戸惑いながらも最終的には仲間と受け入れてくれて、さらわれたときは助けてくれて……みんなが信頼してくれる分、自分もそれに応える。そうやって絆が生まれてくる――初めて気づいた」
「瑞貴……」
「こんな私を『相棒』と呼んでくれる、大切な人もいるしね!」
「えっ!?」
瑞貴の『大切な人』という発言に円堂は顔を真っ赤にして驚くものの、言った張本人はキョトンとしている。しかしだんだん自覚したのか円堂と同じくらい顔が赤くなった。
「ち、違っ! 今のはそういう意味じゃなくて! いや、でも、あながち間違いというわけでもないけど……」
「ええっ!?」
「その! あの!」
「「…………」」
円堂と瑞貴は顔を赤くする中でどう言葉を発したらいいかわからなくて口を紡ぐが、お互い改めて顔を見合わすと照れるように微笑んだ。
「決勝戦、いい試合にしようね」
「ああ!」
そうして瑞貴と円堂は拳をコツンとぶつけて誓い合った。
☆☆☆☆☆
翌日。神崎シンは本日の練習の準備をしていると、パソコンが勝手に起動する気配を感じて振り向いた。画面には一通のメールが来ていたことを知らせ、シンはそれを開くと予想が当たって溜息をつく。
「……ついに来たか。相変わらず『上』はせっかちだなぁ。あと数日――いや、瑞貴の願いを叶えたとき僕は『この世界から完全に存在しなくなる』のか……」
シンは一言一句と確認すると、シャットダウンして資料や道具を持つと部屋を出て行った。
「私がサッカー部に入ろうと決心したのは、守がいたから」
「俺?」
「部員がやる気なくても、廃部を宣言されても、帝国学園が相手だとわかっても、どんなに勧誘を断られても、守は最後まであきらめなかった。こんな人がいるサッカー部なら……そう思って入部した。もちろん今では心から入部してよかったって思ってる」
元の世界でいたサッカー部も、対戦校でも、あんなに必死に部を守ろうとするキャプテンは見たことがなかった。
「私も、守とサッカーやりたかったのかもしれないね」
「結局、みんなサッカー好きってことだろ?」
「だね」
どんなに頭が否定したりあきらめても、心はサッカーを求めていた。だからこそ今の雷門中サッカー部がある。
「今日、オルフェウスと練習をやってよかったね」
「ああ! スッゲーよかった! あのノートが伝えたいこと、フィディオが気づかせてくれたんだもん」
「フフッ、そうだね」
「いっぱい必殺技を考えたじいちゃんだけど、大事なことは『技を生み出す心』だって気づいてたんだな」
「大介さんのノートにあった、心の強さ……か」
「うん。だから、今度の決勝戦……思いっきり楽しむ! サッカー好きだからさ! 今までの俺の全部をじいちゃんにぶつけるんだ!」
小さい頃から憧れていた大介が生きており決勝戦の相手チームの監督という驚きの連続だが、円堂は今の自分を全力でぶつけると決めた。
「あの言葉、私も一つ心に響いたことがあるんだ」
「なんだなんだ?」
「『心のその四。仲間の全てを信じられる「ゼッタイテキシンライ」』だよ。今までの私になかったことだから」
元の世界のサッカー部から謝罪を受けても、瑞貴はその言葉すら信じることができなかった。トリップして円堂たちと一緒に過ごす中でも、心のどこかでは恐れがあった。……また、裏切られるんじゃないかと。しかしそれは杞憂に終わる。
「だけど、みんな私が異世界人と知ったとき戸惑いながらも最終的には仲間と受け入れてくれて、さらわれたときは助けてくれて……みんなが信頼してくれる分、自分もそれに応える。そうやって絆が生まれてくる――初めて気づいた」
「瑞貴……」
「こんな私を『相棒』と呼んでくれる、大切な人もいるしね!」
「えっ!?」
瑞貴の『大切な人』という発言に円堂は顔を真っ赤にして驚くものの、言った張本人はキョトンとしている。しかしだんだん自覚したのか円堂と同じくらい顔が赤くなった。
「ち、違っ! 今のはそういう意味じゃなくて! いや、でも、あながち間違いというわけでもないけど……」
「ええっ!?」
「その! あの!」
「「…………」」
円堂と瑞貴は顔を赤くする中でどう言葉を発したらいいかわからなくて口を紡ぐが、お互い改めて顔を見合わすと照れるように微笑んだ。
「決勝戦、いい試合にしようね」
「ああ!」
そうして瑞貴と円堂は拳をコツンとぶつけて誓い合った。
☆☆☆☆☆
翌日。神崎シンは本日の練習の準備をしていると、パソコンが勝手に起動する気配を感じて振り向いた。画面には一通のメールが来ていたことを知らせ、シンはそれを開くと予想が当たって溜息をつく。
「……ついに来たか。相変わらず『上』はせっかちだなぁ。あと数日――いや、瑞貴の願いを叶えたとき僕は『この世界から完全に存在しなくなる』のか……」
シンは一言一句と確認すると、シャットダウンして資料や道具を持つと部屋を出て行った。