世界一へ! 11の言葉‼
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――宿舎の物置部屋では、円堂が窓にサッカー部の看板を立て掛け、自分は木箱を椅子代わりにして看板を見つめていた。
「やっぱりここにいたのね」
「ん? おおっ、瑞貴」
「一緒にいていい? 話がしたくて」
「ああ」
瑞貴は円堂の隣に立ち、同じようにサッカー部の看板を見る。
「サッカー部、よかったね」
「うん。雷門中サッカー部があんなにいっぱいいるなんて、夢みたいだよ」
「初めは七人で始まったんだっけ」
「そう。でも、最初は俺だけ」
「えっ?」
「染岡と半田が入部するまで、雷門中サッカー部は俺一人だったんだ。マネージャーで秋はいたけど。サッカー始めたときも一人だったなぁ」
☆☆☆☆☆
――まだ円堂が小さい頃、大晦日の大掃除のとき円堂は物置に片付ける雑誌を懸命に運んでいた。
『守ー! それ置いたら、こっち手伝ってー!』
『はーい!』
やっと物置の扉を開いて中に入れようとしたが、小さい体の反応のため中に飛び込む形になってしまった。おかげで物置に入れていた物は崩れてしまい、埋もれたダンボールの中から出てきた円堂は野球のグローブを頭に被ってしまう。
そのときだった。一つのダンボールが落ちて中から現れたモノと出会ったのは。
『サッカーボール?』
ボールが入っていたダンボールには他にもノートやGK用のグローブがあった。ノートの一つを取り出した円堂はページを開くと――。
『!』
稲妻が落ちたまたいに目の前が光った。その感動を今でも覚えているくらい円堂にとっては衝撃的だったのだ。
サッカーについては少し知っているため、円堂は転がったボールを蹴ると楽しくなってきたのか何度もやってしまう。
『守』
『あっ、かあちゃん!』
大掃除の途中だと忘れてしまうくらいだったのだろう。あまりに遅いため母の円堂温子が声をかけてきた。しかし円堂は悪びれもなくノートとボールを見せる。
『ねぇ、これちょーだい!』
『片付けなさい』
『えっ、ダメ? これおもしろいんだよ?』
『いけません。片付けなさい』
このときの温子はサッカーに対してよく思ってなかった。自分の父親・円堂大介が亡くなった原因だと思っているからだ。それを息子にさせようなど当然思うわけもなく反対する。
『やだよ!』
『コラッ、守! 貸しなさい!』
『やだやだやだよー!』
『いいから早く!』
『やだったらやだ! おれ、サッカーやるんだ!』
取り上げようとする温子から距離を取り、涙目になりながらも訴える。
『ダメ!』
『やるんだ! ――うわっ!』
尚も反対する温子に再び逃げようとするが、落ちていたダンボールを踏んで滑って顔から転んでしまう。その衝撃でノートは手放さなかったもののボールが温子の足元に転がった。ボールを拾った温子は円堂に近づく。
「やっぱりここにいたのね」
「ん? おおっ、瑞貴」
「一緒にいていい? 話がしたくて」
「ああ」
瑞貴は円堂の隣に立ち、同じようにサッカー部の看板を見る。
「サッカー部、よかったね」
「うん。雷門中サッカー部があんなにいっぱいいるなんて、夢みたいだよ」
「初めは七人で始まったんだっけ」
「そう。でも、最初は俺だけ」
「えっ?」
「染岡と半田が入部するまで、雷門中サッカー部は俺一人だったんだ。マネージャーで秋はいたけど。サッカー始めたときも一人だったなぁ」
☆☆☆☆☆
――まだ円堂が小さい頃、大晦日の大掃除のとき円堂は物置に片付ける雑誌を懸命に運んでいた。
『守ー! それ置いたら、こっち手伝ってー!』
『はーい!』
やっと物置の扉を開いて中に入れようとしたが、小さい体の反応のため中に飛び込む形になってしまった。おかげで物置に入れていた物は崩れてしまい、埋もれたダンボールの中から出てきた円堂は野球のグローブを頭に被ってしまう。
そのときだった。一つのダンボールが落ちて中から現れたモノと出会ったのは。
『サッカーボール?』
ボールが入っていたダンボールには他にもノートやGK用のグローブがあった。ノートの一つを取り出した円堂はページを開くと――。
『!』
稲妻が落ちたまたいに目の前が光った。その感動を今でも覚えているくらい円堂にとっては衝撃的だったのだ。
サッカーについては少し知っているため、円堂は転がったボールを蹴ると楽しくなってきたのか何度もやってしまう。
『守』
『あっ、かあちゃん!』
大掃除の途中だと忘れてしまうくらいだったのだろう。あまりに遅いため母の円堂温子が声をかけてきた。しかし円堂は悪びれもなくノートとボールを見せる。
『ねぇ、これちょーだい!』
『片付けなさい』
『えっ、ダメ? これおもしろいんだよ?』
『いけません。片付けなさい』
このときの温子はサッカーに対してよく思ってなかった。自分の父親・円堂大介が亡くなった原因だと思っているからだ。それを息子にさせようなど当然思うわけもなく反対する。
『やだよ!』
『コラッ、守! 貸しなさい!』
『やだやだやだよー!』
『いいから早く!』
『やだったらやだ! おれ、サッカーやるんだ!』
取り上げようとする温子から距離を取り、涙目になりながらも訴える。
『ダメ!』
『やるんだ! ――うわっ!』
尚も反対する温子に再び逃げようとするが、落ちていたダンボールを踏んで滑って顔から転んでしまう。その衝撃でノートは手放さなかったもののボールが温子の足元に転がった。ボールを拾った温子は円堂に近づく。