最強のライバル!
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話している間も交互にタイヤを振り上げて受け止めていき、最後に円堂が受け止めてロココに尋ねる。
「じいちゃんからサッカーを習ったのか?」
「そう、全てはあのときから始まったんだ。ダイスケと会った、八歳のあの日から……」
☆☆☆☆☆
……ロココが八歳のときリトルギガントのメンバーと共に大介の教えの元で練習をしていた。しかしロココはチーム1の落ちこぼれだったのだ。ドリブル練習で他のメンバーはスムーズにできても、ロココは何度も転んでしまう。
『僕に…これ以上ムリだよ……』
『落ちこぼれは所詮落ちこぼれか……』
『えっ!?』
最初はただショックだった。自分っもわかっているとはいえ憧れの大介から言われたから。しかし、次の言葉で感じ方が変わる。
『お前は自分を知っている、自分が誰よりもダメな奴だとわかっている、ならば――お前はいつか強くなれる』
『僕が、強く……?』
『わしが知っている強いプレーヤーは、皆自分を知っていた、自分のできないことをな。自分にとって不可能――それは決して登りきることのできない険しい山の頂上のようなものだ。しかしな、ロココ』
『うん』
『わずかひと握り、その頂上に辿り着ける者がいる。彼らはできないことを知っているからこそ、自分のできることを一つ、また一つと増やし積み重ね、ついにはあれほど高く遠かったてっぺんに辿り着くことができたのだ。それが――本物のプレーヤーだ!』
『本物の…プレーヤー……!』
話を聞いている内に笑顔を浮かべていたロココは、大介の言う『本物のプレーヤー』に憧れと尊敬の目をしていた。
『どうだ、ロココ? わしと一緒に目指してみるか、てっぺんを!』
『うん! 僕やってみるよ、ダイスケと一緒にてっぺんに行く!』
――それからロココは大介に個人指導でキーパーの特訓をするようになった。その原点がタイヤ特訓であり、幼い頃は受け止めることができなかったが、月日が流れて今と同じくらいの年齢になるとタイヤを受け止めることができた。
そしてとある夜、特訓が終わったあとにロココは大介と地に座りながら星を眺めていた。
『ずっと訊きたかったんだ。ダイスケはどうして僕を選んだんだ? 僕より才能のある奴はたくさんいたはずだよ』
『お前の「目」だ』
『目?』
『いい目をしているからな。誰よりもサッカーが好きで好きで堪らないってな。言わば「サッカーバカ」ってやつかな』
『そっか! サッカーバカか……うん!』
☆☆☆☆☆
「サッカーバカ……俺と同じ」
ロココの話を聞いた円堂は、自分も周りからよく『サッカーバカ』と言われ続けてきた。自分では自覚がなくても周りが見てすぐにわかるくらいに。
「マモル。君がダイスケに憧れ、サッカーを志してきたように、僕もダイスケに導かれてここまで来た。そう――僕たちは同じなんだ!」
ロココはタイヤを振り上げたがる、円堂に交代することなく自分で受け止めた。しかし今までと違い――。
「さっきより、受け止められるようにっている……!」
「ロココは甘このときもレベルアップしているんだ……!」
うしろで控えていた夏未も瑞貴も気づいた。今までロココは体全体で受け止めていたが今は両手で受け止めている。
「僕は、ダイスケと一緒にてっぺんに行く!」
そう宣言したロココはタイヤを振り上げると今度はその場をどいて円堂が入る。再び交互に振り上げて交互に受け止めていたが、二人は顔を見合わせて笑っていた。
「本当に似ているね、この二人……」
「ええ、同じように強くなっていく……」
ロココが両手で受け止められるようになったとき、円堂も同じように両手で受け止めていく。大介の血を引く円堂と、大介に教えを受けるロココ。姿や身長や体格も違うのにまるで双子のようだと瑞貴も夏未も思った。
「じいちゃんからサッカーを習ったのか?」
「そう、全てはあのときから始まったんだ。ダイスケと会った、八歳のあの日から……」
☆☆☆☆☆
……ロココが八歳のときリトルギガントのメンバーと共に大介の教えの元で練習をしていた。しかしロココはチーム1の落ちこぼれだったのだ。ドリブル練習で他のメンバーはスムーズにできても、ロココは何度も転んでしまう。
『僕に…これ以上ムリだよ……』
『落ちこぼれは所詮落ちこぼれか……』
『えっ!?』
最初はただショックだった。自分っもわかっているとはいえ憧れの大介から言われたから。しかし、次の言葉で感じ方が変わる。
『お前は自分を知っている、自分が誰よりもダメな奴だとわかっている、ならば――お前はいつか強くなれる』
『僕が、強く……?』
『わしが知っている強いプレーヤーは、皆自分を知っていた、自分のできないことをな。自分にとって不可能――それは決して登りきることのできない険しい山の頂上のようなものだ。しかしな、ロココ』
『うん』
『わずかひと握り、その頂上に辿り着ける者がいる。彼らはできないことを知っているからこそ、自分のできることを一つ、また一つと増やし積み重ね、ついにはあれほど高く遠かったてっぺんに辿り着くことができたのだ。それが――本物のプレーヤーだ!』
『本物の…プレーヤー……!』
話を聞いている内に笑顔を浮かべていたロココは、大介の言う『本物のプレーヤー』に憧れと尊敬の目をしていた。
『どうだ、ロココ? わしと一緒に目指してみるか、てっぺんを!』
『うん! 僕やってみるよ、ダイスケと一緒にてっぺんに行く!』
――それからロココは大介に個人指導でキーパーの特訓をするようになった。その原点がタイヤ特訓であり、幼い頃は受け止めることができなかったが、月日が流れて今と同じくらいの年齢になるとタイヤを受け止めることができた。
そしてとある夜、特訓が終わったあとにロココは大介と地に座りながら星を眺めていた。
『ずっと訊きたかったんだ。ダイスケはどうして僕を選んだんだ? 僕より才能のある奴はたくさんいたはずだよ』
『お前の「目」だ』
『目?』
『いい目をしているからな。誰よりもサッカーが好きで好きで堪らないってな。言わば「サッカーバカ」ってやつかな』
『そっか! サッカーバカか……うん!』
☆☆☆☆☆
「サッカーバカ……俺と同じ」
ロココの話を聞いた円堂は、自分も周りからよく『サッカーバカ』と言われ続けてきた。自分では自覚がなくても周りが見てすぐにわかるくらいに。
「マモル。君がダイスケに憧れ、サッカーを志してきたように、僕もダイスケに導かれてここまで来た。そう――僕たちは同じなんだ!」
ロココはタイヤを振り上げたがる、円堂に交代することなく自分で受け止めた。しかし今までと違い――。
「さっきより、受け止められるようにっている……!」
「ロココは甘このときもレベルアップしているんだ……!」
うしろで控えていた夏未も瑞貴も気づいた。今までロココは体全体で受け止めていたが今は両手で受け止めている。
「僕は、ダイスケと一緒にてっぺんに行く!」
そう宣言したロココはタイヤを振り上げると今度はその場をどいて円堂が入る。再び交互に振り上げて交互に受け止めていたが、二人は顔を見合わせて笑っていた。
「本当に似ているね、この二人……」
「ええ、同じように強くなっていく……」
ロココが両手で受け止められるようになったとき、円堂も同じように両手で受け止めていく。大介の血を引く円堂と、大介に教えを受けるロココ。姿や身長や体格も違うのにまるで双子のようだと瑞貴も夏未も思った。