恐怖のチームガルシルド!
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ロココを残して大介と夏未と共に全員がキャラバンに乗り、病院に着いたときには夕方になっていた。さすがに今全員が押し掛けるわけにはいかないので、代表として円堂と瑞貴と秋と飛鷹、そして大介と夏未以外はロビーで待つことにした。
「「監督……監督!」」
「お前たちか」
円堂と瑞貴を筆頭に病室の扉を開くと、ベッドで寝ているとはいえバンダナとサングラスをかけたいつもの様子の響木がいた。その隣には秋に連絡したシンもいて、点滴を変えていた看護師も笑顔で言う。
「もう大丈夫ですよ。まさに奇跡、スゴい精神力の持ち主ですよ!」
「お前たちががんばってるのに、俺がこんなとこたでくたばるわけにはいかないからな」
看護師の言葉に安心した瑞貴たちは響木のそばに駆け寄り、その廊下では響木の元気な声を聞いて飛鷹が笑っていた。
「監督……!」
「よかった……!」
「ん?」
響木にとって円堂と瑞貴と秋と夏未とシンは見慣れているが、彼らのうしろにいる大介は違う。響木は彼に気づいて見つめると――。
「大介…さん……?」
なんと響木は名乗らなくても声を聞かなくても彼が大介だとわかったのだ。ガルシルドの一件が終わったので大介も正体を隠すことなく頷いた。
「みんなが来たことだし、僕は失礼します」
「あっ、私たちも」
「響木監督、また今度」
「ああ」
懐かしの再会に水を差すわけにはいかないと思い、シンが病室を出ると秋も夏未も続けて出た。きっと飛鷹も怒涛の一日に疲れて眠るみんながいるロビーへと向かっただろう。
そして大介の孫の円堂はともかく、自分も出るべきだと思った瑞貴は響木に声をかける。
「それじゃあ、私も」
「あっ――」
「お前さんはここにいなさい」
「えっ?」
病室を出て行こうとする瑞貴を円堂は引き留めようとしたが、先に大介が声を上げたことにより瑞貴の足は止まった。
「ガルシルドに狙われた当事者だからな」
「瑞貴……しっかり説明してもらおうか」
「ア、アハハハ……」
心なしか響木が怒っている、そう思ったのは瑞貴だった。それに自分をトリップさせたシンを除けば、初めて事情を明かしたのは響木と鬼瓦なのだ。二人は保護者同然なので事情を聞く権利もあるのだと思い、瑞貴はあきらめた。
全てを話し、大介は窓のそばに寄って夕日に照らされた景色を見て、響木もベッドからそれを見ている。
「そうですか……ガルシルドが……」
「危うく逃げられるところだったがな。まったく鬼瓦にはヒヤヒヤさせられっぱなしだ」
「……でも、終わったんですね。全てがこれで」
「ああ……」
「四十年ですか……」
四十年――それは長かったのか短かったのか本人たちの体感によって違うだろう。それでもこうして師弟が再び会えたことに、壁際の椅子に座っていた円堂は静かに微笑んだ。
(じいちゃん……)
「スー……スー……」
「おっ」
円堂と同じように瑞貴も並んで椅子に座っていたが、ガルシルドに狙われて特に精神を張り詰めていたようで疲れて眠っている。
椅子に座ったままでバランスが取りにくかったのか円堂の肩に頭を預けると、円堂もまた瑞貴の手に自分の手を重ねて優しく笑っていた。
「守、イチャつくなら余所でやれ」
「ええっ!?」
「ホォ、俺が知らない間にそんな仲になっていたとはな」
「まだ違うんです! 響木監督!」
「「『まだ』?」」
「うええっ!」
いつの間にか話題を振られて円堂は二人の師匠にタジタジになりながら弁解していた。当然、この二人はわかってて面白がっているだけなのだが。
☆副キャプテン 今日の格言☆
人はそこにいれば『存在』し、周りが認めてくれることで新たな力を発揮する!
以上!!