恐怖のチームガルシルド!
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「何故わからぬのだ!? 世界は刻一刻と病んでいる! サッカーなどという玉遊びに浮かれている今このときにも、世界の残された資源を有効に使うためには私による支配が必要不可欠なのだ! 世界を救うのはこの私だ! 私が…私なのだぞ……!」
ぷっつん――。
「あんたなんかに支配されたって、誰も救えねぇよ!」
「瑞貴……」
我を失っていくガルシルドにキレた瑞貴は声を上げた。円堂たちも目を見開いて瑞貴を見ると、ガルシルドも瑞貴に顔を向けてゆっくりと近づくと鬼瓦が二人の間に入ったので止まった。
「お前の…お前の存在も私の力で全世界に認められるぞ……!? その身体能力とRHプログラムを合わせた強化人間になれば――」
「俺を超える存在が現れれば、俺もお払い箱ってわけだろ。こいつらみたいに」
長く仕えて右腕同然だったヘンクタッカーを始めチームガルシルドも、この一戦でガルシルドに捨てられたのだ。たとえ瑞貴がガルシルドに仕えることになっても、それ以上の存在が見つかれば瑞貴だって捨てられるのだ。
「人はそこにいれば『存在』し、周りが認めてくれることで新たな力を発揮する! 誰でも駒としか思っていないあんたなんかに認めてもらったって嬉しくねぇよ!」
異世界人と知りながらも円堂たちとガルシルドは違う反応をしている。瑞貴の努力を円堂たちは認めてくれて、ガルシルドは否定した。円堂たちは『井上瑞貴』という個人を認め、ガルシルドは『異世界人』という肩書きしか認めない。
何もかも違うからこそ、たとえ精神的に追い詰められても瑞貴はガルシルドに付いて行く気はなど最初からなかった。
「よく言った、嬢ちゃん」
「お前たちも連行する!」
鬼瓦は瑞貴の頭を撫で、国際警察はチームガルシルドも連れて行くと宣言した。
警察のヘリに挟まれて飛んで行く飛行船を、残されたイナズマジャパンたちは見届ける。
「結局、あいつらもガルシルドに利用されたってことか……」
「考えてみれば、かわいそうな人たちですね……」
ガルシルドにとってはヘンクタッカーたちも、今までRHプログラムの実験台となった選手たちと同様に駒でしかなかったと、土方と春奈は思った。
すると円堂と瑞貴のそばにロココが近づいてくる。
「ありがとう、マモル。ダイスケのサッカーを守ってくれて」
「!」
「それに正直びっくりしたよ、君たちの強さには。あの強化人間に勝ったんだから」
「いや。それは大介さんのアドバイスがあったからこそ――」
「君たちの実力さ」
「「「「「!」」」」」
「指示通りのプレーができる君たちのね」
大介や夏未がいたからこそ勝てたと言う鬼道だが、ロココはそれを否定した。彼のうしろにいる大介も夏未も同じように笑っている。
たとえ勝てる指示を出したとしても、それに付いて行く実力がなければ意味がない。応えたイナズマジャパンだからこそ勝てたのだと三人は思っているのだ。
「ロココ……!」
「でも、決勝戦では負けないから。君たちに勝って、FFIで優勝するのは僕たちリトルギガントだから!」
「俺たちだって! 負けないぜ!」
拳をぶつけ合うロココと円堂……きっとスゴい決勝戦になるだろうと、この場にいる誰もが直感していた。
「それと、ミズキ」
「ん?」
「さっきの言葉を聞いて感動した。異世界人ってのは正直驚いたけど……僕も『イノウエ=ミズキ』という一人の選手として挑戦するよ。負けないからね!」
「私だって!」
瑞貴とロココも笑い合って握手を交わした。……その際、ロココは瑞貴を優しい瞳で見つめていた。
(やっぱりその笑顔を見ると心が温かくなる。僕は異世界人とか関係なく、君のことが……)
するとバイブモードにしていた携帯に着信が入ったと、秋が気づく。
「神崎さんからだわ」
「「「「「!」」」」」
現時点で神崎シンからの連絡ということは響木正剛に関連していることだ。瑞貴たちも反応すると秋は背を向けてすぐに通話する。
「はい…はい…はい……。そうですか……わかりました」
「なんだって?」
「シンは、なんて言ったの?」
通話が終えたのを確認した円堂と瑞貴が尋ねると、振り向いた秋の瞳は潤んでおり、そして――。
「響木監督の意識が戻ったそうよ!」
「「「「「!」」」」」
その言葉を聞いて緊張の糸が解けたように全員が笑った。
ぷっつん――。
「あんたなんかに支配されたって、誰も救えねぇよ!」
「瑞貴……」
我を失っていくガルシルドにキレた瑞貴は声を上げた。円堂たちも目を見開いて瑞貴を見ると、ガルシルドも瑞貴に顔を向けてゆっくりと近づくと鬼瓦が二人の間に入ったので止まった。
「お前の…お前の存在も私の力で全世界に認められるぞ……!? その身体能力とRHプログラムを合わせた強化人間になれば――」
「俺を超える存在が現れれば、俺もお払い箱ってわけだろ。こいつらみたいに」
長く仕えて右腕同然だったヘンクタッカーを始めチームガルシルドも、この一戦でガルシルドに捨てられたのだ。たとえ瑞貴がガルシルドに仕えることになっても、それ以上の存在が見つかれば瑞貴だって捨てられるのだ。
「人はそこにいれば『存在』し、周りが認めてくれることで新たな力を発揮する! 誰でも駒としか思っていないあんたなんかに認めてもらったって嬉しくねぇよ!」
異世界人と知りながらも円堂たちとガルシルドは違う反応をしている。瑞貴の努力を円堂たちは認めてくれて、ガルシルドは否定した。円堂たちは『井上瑞貴』という個人を認め、ガルシルドは『異世界人』という肩書きしか認めない。
何もかも違うからこそ、たとえ精神的に追い詰められても瑞貴はガルシルドに付いて行く気はなど最初からなかった。
「よく言った、嬢ちゃん」
「お前たちも連行する!」
鬼瓦は瑞貴の頭を撫で、国際警察はチームガルシルドも連れて行くと宣言した。
警察のヘリに挟まれて飛んで行く飛行船を、残されたイナズマジャパンたちは見届ける。
「結局、あいつらもガルシルドに利用されたってことか……」
「考えてみれば、かわいそうな人たちですね……」
ガルシルドにとってはヘンクタッカーたちも、今までRHプログラムの実験台となった選手たちと同様に駒でしかなかったと、土方と春奈は思った。
すると円堂と瑞貴のそばにロココが近づいてくる。
「ありがとう、マモル。ダイスケのサッカーを守ってくれて」
「!」
「それに正直びっくりしたよ、君たちの強さには。あの強化人間に勝ったんだから」
「いや。それは大介さんのアドバイスがあったからこそ――」
「君たちの実力さ」
「「「「「!」」」」」
「指示通りのプレーができる君たちのね」
大介や夏未がいたからこそ勝てたと言う鬼道だが、ロココはそれを否定した。彼のうしろにいる大介も夏未も同じように笑っている。
たとえ勝てる指示を出したとしても、それに付いて行く実力がなければ意味がない。応えたイナズマジャパンだからこそ勝てたのだと三人は思っているのだ。
「ロココ……!」
「でも、決勝戦では負けないから。君たちに勝って、FFIで優勝するのは僕たちリトルギガントだから!」
「俺たちだって! 負けないぜ!」
拳をぶつけ合うロココと円堂……きっとスゴい決勝戦になるだろうと、この場にいる誰もが直感していた。
「それと、ミズキ」
「ん?」
「さっきの言葉を聞いて感動した。異世界人ってのは正直驚いたけど……僕も『イノウエ=ミズキ』という一人の選手として挑戦するよ。負けないからね!」
「私だって!」
瑞貴とロココも笑い合って握手を交わした。……その際、ロココは瑞貴を優しい瞳で見つめていた。
(やっぱりその笑顔を見ると心が温かくなる。僕は異世界人とか関係なく、君のことが……)
するとバイブモードにしていた携帯に着信が入ったと、秋が気づく。
「神崎さんからだわ」
「「「「「!」」」」」
現時点で神崎シンからの連絡ということは響木正剛に関連していることだ。瑞貴たちも反応すると秋は背を向けてすぐに通話する。
「はい…はい…はい……。そうですか……わかりました」
「なんだって?」
「シンは、なんて言ったの?」
通話が終えたのを確認した円堂と瑞貴が尋ねると、振り向いた秋の瞳は潤んでおり、そして――。
「響木監督の意識が戻ったそうよ!」
「「「「「!」」」」」
その言葉を聞いて緊張の糸が解けたように全員が笑った。