驚異! リトルギガント‼
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次に大介が目を移したのは円堂の隣にいる瑞貴だ。
『隣のお嬢さんは誰だ?』
『井上瑞貴さんです。イナズマジャパンの副キャプテンで、円堂くんの相棒です』
『相棒!? 人生のか!? わしのときよりも早く伴侶を見つけるとはやるのう』
『違います! サッカーの相棒です!』
口ではそう言っても夏未は薄々――いや、最初から感じていた。二人は時に助け合い、時にぶつかり合い、そうしてお互いを誰よりも信頼して心が通じ合っている。今では『仲間』としてだが、いずれ『恋』に変わるのも時間の問題だろうと。
もちろん夏未は瑞貴が円堂に惹かれるのはわかるし、同じ人を好きになったからといって責めるつもりはない。秋のようにライバルとしても心から瑞貴を親友と思っている。
『このお嬢さんも、ずいぶんなサッカーバカだな。少年サッカーのFFIに特例として選ばれた唯一の女子選手など、とびっきりのサッカーバカでないとできないものだ』
『ええ。自慢の親友です』
とびっきりのの笑顔を浮かべる夏未を見た大介は口角を上げると、練習しているリトルギガントに向かって叫ぶ。
『よし! 今日の練習はここまで! みんな、クールダウンして来い!』
『『『『『はい!!』』』』』
リトルギガントがクールダウンしている間、熱くなったグラウンドを冷ますためにホースで水を撒く大介に、夏未もノズル付きのホースを持ってきた。
『私も手伝います』
『すまんな』
同じように水を撒く夏未はリトルギガントのメンバーが、雷門中サッカー部と重なって見えた。
『いいチーム……。まるで、雷門中サッカー部みたい……』
『あの子たちは強いぞ』
『えっ』
『幼い頃から、わしの特訓に付いて来たんだからな。わしはあの子たちを世界一にする……。守が相棒のお嬢ちゃんと共に世界一を目指すなら、最も高い壁となるだろう』
その言葉に夏未はシャワーのスイッチを思わず切った。
『高い壁……?』
『決勝戦で会うのが楽しみだよ』
『まるでわかってるみたいですね。決勝戦でぶつかることが』
『わかるさ……守と約束したからな。世界のてっぺんで待っていると!』
『世界のてっぺんで……』
ガルシルドに追われ、家族と引き離されても、大介のサッカーへの情熱は少しも衰えていなかった。そして才能ある少年たちを鍛えて、世界を目指しながら同時に円堂の最大の壁として立ちはだかろうとしている。
――大介はさらなる高みに導こうとしている……リトルギガントも、イナズマジャパンも。
(円堂くん……あなたのおじい様は大きい人よ、とてもね。瑞貴……あなたにとっても刺激になると思うわ)
夜の浜辺で夏未は日本と違う星空を見上げながら、円堂と瑞貴のことを思った。
大介と出会えたことで夏未のすべきことは終わった。イナズマジャパンはいいチームとしてとても充実している。夏未が帰る必要も、戻る場所もない。でも、自身の心が告げている……まだ終わってないって。
『私ができること……』
「守と約束したからな。世界のてっぺんで待っていると!」
大介の言葉を思い返したとき夏未の心は決まった。
――翌日。家からボールの籠を出してトラックへ運び込もうとしている大介に、夏未は声をかけた。
『大介さん!』
『ん?』
『お願いがあります! 私をこのチームの一員にしてください!』
『何?』
『私はずっとサッカーを見てきました! サッカーの戦術のことも、FFIに参加しているチームのことも、頭の中に入っています……もちろん日本代表のデータも! チームをもっと強くするために、私の力を使ってほしいんです! マネージャーでもスタッフでもなんでも構いません! お願いします! 私も大介さんと一緒に世界のてっぺんに行きたいんです!』
必死に訴えて頭を下げる夏未に、大介はサングラス越しの瞳で見て心情が伝わったいた。
『……理由は聞かないでおこう。だが君は日本の――イナズマジャパンの敵になってしまうのだぞ? もちろん親友ともだ。それでもいいのか?』
『覚悟の上です』
夏未には迷いがなかった。これが自分の見つけた道……自分のやるべきことだと。
『隣のお嬢さんは誰だ?』
『井上瑞貴さんです。イナズマジャパンの副キャプテンで、円堂くんの相棒です』
『相棒!? 人生のか!? わしのときよりも早く伴侶を見つけるとはやるのう』
『違います! サッカーの相棒です!』
口ではそう言っても夏未は薄々――いや、最初から感じていた。二人は時に助け合い、時にぶつかり合い、そうしてお互いを誰よりも信頼して心が通じ合っている。今では『仲間』としてだが、いずれ『恋』に変わるのも時間の問題だろうと。
もちろん夏未は瑞貴が円堂に惹かれるのはわかるし、同じ人を好きになったからといって責めるつもりはない。秋のようにライバルとしても心から瑞貴を親友と思っている。
『このお嬢さんも、ずいぶんなサッカーバカだな。少年サッカーのFFIに特例として選ばれた唯一の女子選手など、とびっきりのサッカーバカでないとできないものだ』
『ええ。自慢の親友です』
とびっきりのの笑顔を浮かべる夏未を見た大介は口角を上げると、練習しているリトルギガントに向かって叫ぶ。
『よし! 今日の練習はここまで! みんな、クールダウンして来い!』
『『『『『はい!!』』』』』
リトルギガントがクールダウンしている間、熱くなったグラウンドを冷ますためにホースで水を撒く大介に、夏未もノズル付きのホースを持ってきた。
『私も手伝います』
『すまんな』
同じように水を撒く夏未はリトルギガントのメンバーが、雷門中サッカー部と重なって見えた。
『いいチーム……。まるで、雷門中サッカー部みたい……』
『あの子たちは強いぞ』
『えっ』
『幼い頃から、わしの特訓に付いて来たんだからな。わしはあの子たちを世界一にする……。守が相棒のお嬢ちゃんと共に世界一を目指すなら、最も高い壁となるだろう』
その言葉に夏未はシャワーのスイッチを思わず切った。
『高い壁……?』
『決勝戦で会うのが楽しみだよ』
『まるでわかってるみたいですね。決勝戦でぶつかることが』
『わかるさ……守と約束したからな。世界のてっぺんで待っていると!』
『世界のてっぺんで……』
ガルシルドに追われ、家族と引き離されても、大介のサッカーへの情熱は少しも衰えていなかった。そして才能ある少年たちを鍛えて、世界を目指しながら同時に円堂の最大の壁として立ちはだかろうとしている。
――大介はさらなる高みに導こうとしている……リトルギガントも、イナズマジャパンも。
(円堂くん……あなたのおじい様は大きい人よ、とてもね。瑞貴……あなたにとっても刺激になると思うわ)
夜の浜辺で夏未は日本と違う星空を見上げながら、円堂と瑞貴のことを思った。
大介と出会えたことで夏未のすべきことは終わった。イナズマジャパンはいいチームとしてとても充実している。夏未が帰る必要も、戻る場所もない。でも、自身の心が告げている……まだ終わってないって。
『私ができること……』
「守と約束したからな。世界のてっぺんで待っていると!」
大介の言葉を思い返したとき夏未の心は決まった。
――翌日。家からボールの籠を出してトラックへ運び込もうとしている大介に、夏未は声をかけた。
『大介さん!』
『ん?』
『お願いがあります! 私をこのチームの一員にしてください!』
『何?』
『私はずっとサッカーを見てきました! サッカーの戦術のことも、FFIに参加しているチームのことも、頭の中に入っています……もちろん日本代表のデータも! チームをもっと強くするために、私の力を使ってほしいんです! マネージャーでもスタッフでもなんでも構いません! お願いします! 私も大介さんと一緒に世界のてっぺんに行きたいんです!』
必死に訴えて頭を下げる夏未に、大介はサングラス越しの瞳で見て心情が伝わったいた。
『……理由は聞かないでおこう。だが君は日本の――イナズマジャパンの敵になってしまうのだぞ? もちろん親友ともだ。それでもいいのか?』
『覚悟の上です』
夏未には迷いがなかった。これが自分の見つけた道……自分のやるべきことだと。