驚異! リトルギガント‼
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……伝説のイナズマイレブンを襲った、あの忌まわしいバス事故。それは影山によって仕組まれたものだった。だけどその背後には影山を取り込み、力を与えた存在がいた。それがガルシルドだ。
夏未が事件のことを調べる内に、鬼瓦からある情報がもたらされた。伝説のイナズマイレブンの監督・大介が生きているかもしれないと。夏未は彼を見つけることができれば事件の全貌が明らかになる……そう思い、コトアールに飛んだ、そして日々調査を続け、ついに大介を見つけることができた。
『どうした! 腰が引けてるぞ!』
『はい!』
『もっとボールをよく見んか!』
『すみません!』
転がったボールが夏未の前に行ったことを大介が気づいて振り向く。
『ああ、お嬢さん。悪いがそこのボールを……』
『やっと会えました!』
『ん?』
『初めまして、雷門夏未といいます!』
『雷門……』
『円堂大介さんですよね? 伝説のイナズマイレブンの監督の!』
『人違いだな』
大介は動揺することもなくそう言い放って歩き出す。
『隠してもムダです! 私はこれまで綿密な……めんみ…調査……あらら……?』
『おおおお!? おい!』
日本より気温が高く、強い日差しに夏未は耐えきれずに倒れてしまった。これはさすがに大介も慌ててしまったとか。
――次に夏未が目を覚ましたときは見慣れない民家のベッドの上だった。
『ここは……?』
『コトアールの日差しは強烈だ。日本から来たばかりのお嬢様には、辛かろうな』
隣で大介はサングラスを外してボール磨きに勤しんでいた。
『介抱してくださったんですね……』
『元気になったらすぐ帰るがいい。人違いで尋ねて来られては迷惑』
『……やっぱり円堂くんのおじいさんですね。サッカーボールを見つめる目が、彼とそっくりですもの』
想っている相手と同じ目をしているので夏未は誤魔化されなかった。隠してもムダだと思ったのか、少しは信用してくれたのか、大介はボール磨きの手を止めた。
『総一郎の娘か……』
『はい』
『よくここがわかったものだ。この老いぼれに何が聞きたいのかね? お嬢さん』
最後のボールを磨き終えた大介は、回復した夏未にお茶を用意して二人は椅子に座った。
大介は夏未に、事件の真相……その全てを打ち明けた。そしてこの四十年間が事件を隠蔽(インペイ)しようとするガルシルドとの戦いであったことも。大介は彼らの悪事を知る唯一の生き証人。家族を守り、悪と戦い続けるためには、日本から遠く離れた場所に身を隠すしかなかったのだ。
――翌日。リトルギガントの練習の許可をもらった夏未は、旅立つ前に瑞貴からもらった帽子を被った。そしてカバンから大介に一枚の写真を渡す。大介に見せるために、旅のお守りとしても持っていた、雷門中で練習している円堂と瑞貴のツーショットだ。
『これが円堂守くんです。隣に写ってる彼女と共にいなければ、今のイナズマジャパンはなかったかもしれません』
『ハハッ。これはサッカーバカの顔だな。それもとびっきりの!』
『ええ。バカみたいに一直線で、ずっとあなたのことを追いかけているんです。伝説のキーパーだった、あなたを……』
『ホォ』