驚異! リトルギガント‼
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最初より治まったがまだ戸惑いもあったため、二人がイナズマジャパンの宿舎に戻っても浮かない顔のままだった。扉を開けると、電話をしている秋を中心に春奈と冬花もいる。
「あっ、帰ってきました!」
「キャプテン! 瑞貴先輩! 鬼瓦さんから電話です!」
「えっ?」
「鬼瓦さんから?」
携帯を受け取った円堂と、その隣にいる瑞貴の表情が思わしくないことに、秋は気づいた。
「円堂くん、瑞貴ちゃん、何かあったの?」
「いや、なんでもない」
「大丈夫だよ」
「そう……?」
秋はどこか納得していなかったが今は鬼瓦源五郎の連絡が重要だ。円堂はスピーカーモードにして円堂瑞貴にも聞こえるようにする。
「もしもし、円堂です」
〈すまない。ガルシルドに逃げられた〉
「「えっ!?」」
〈奴を連行中、鉄鋼が振ってきてな〉
「なっ!? 大丈夫なんですか!?」
〈ハハッ、俺はなんともないさ〉
「嘘ですね。絶対どこか怪我してます」
〈……相変わらず鋭いな、瑞貴嬢ちゃん〉
鬼瓦はそう思った。実際左腕をギプスで固定しているのでなんともないと言えば嘘になる。
〈それよりもだ。ガルシルドはお前たちを――ザ・キングダムを打ち負かしたイナズマジャパンを許しはしないはずだ。気をつけろ。わかったな?〉
「はい。鬼瓦刑事も気をつけて」
〈フンッ、俺は不死身だ。そして響木、奴もな〉
「「えっ?」」
響木正剛はザ・キングダム戦の間も手術をしていたため、目が覚めるまで油断できなかった。
〈響木が一般病棟に移された。どうやら峠は越えたらしい。もう大丈夫だ〉
「じゃあお見舞いに行けるね!」
それが聞こえた秋たちマネージャーは嬉しそうに笑った。響木も自分の試合に勝ったのだ。
〈また連絡する。じゃあな〉
「鬼瓦さん、ありがとうございました」
円堂は通信を切って秋に携帯を返した。悪い報告もあったが、同時にいい報告もあった。響木の回復は、夏未のことで気を落ち込ませていた瑞貴たちにとって前向きにさせることだ。
――同時刻。瑞貴たちとの通信を終えた鬼瓦は、やはり傷が痛むようで顔をしかめる。
「イツツ……」
「――ご無理は禁物ですよ? 鬼瓦刑事」
「ん? ああ、お嬢さんか」
声をかけたのは夏未だった。鬼瓦はその隣にいる荒矢に顔を向ける。
「『不死身の鬼瓦』か。その名は変わってないな――源五郎」
「あっ!」
警戒していた鬼瓦だったが、荒矢がサングラスを外した途端に驚きのあまり携帯を落としてしまった。
「あんたは……まさか……! 円堂大介……!?」
リトルギガントの監督・荒矢の正体は――円堂の祖父・円堂大介だった。四十年経ったので姿は変わっても、その意思の強い瞳を鬼瓦は忘れることはなかった。
三人は場所を変えるため、病院の屋上へと向かった。鬼瓦と大介は手摺りにもたれかかり、夏未はその向かいのベンチに座っている。
「意識さえ戻れば、響木の容態はすぐよくなるそうだ」
「そうですか……」
「あの洟垂れ小僧の響木が、日本代表を率いているとはな」
夏未も大介も響木のことを心配していた。意識はまだ戻っていないとはいえ、とりあえずひと安心である。
「ずいぶんと老けたもんだ。お前も」
「お互い様だ」
「長い時間が過ぎたな……」
「ああ……」
(そう……長い時間が過ぎた……。『あの事件』から……)
風に当たりながら夏未はこれまでのことを思い返した。