驚異! リトルギガント‼
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準決勝第一試合のザ・キングダム戦を勝ち抜いたイナズマジャパンは、決勝進出を決めることができた。しかしザ・キングダムを苦しめ、世界征服を企んでいるガルシルド=ベイハンは警察に連行されたがラボック=ヘンクタッカーにより脱走してしまう。
「ヘンクタッカーくん、状況は?」
「順調でございます。あとご報告が……奴はやはり生きていました。すでに居場所も突き止めております」
「ホォ……。エンドウ=ダイスケ……」
ガルシルドが口にした名は、円堂守の祖父の名前だった。
「それともう一つ。ザ・キングダム戦のイノウエ=ミズキのデータのおかげで、RHプログラムの完成がさらに近づいてきました」
「やはり、あの少女の身体能力は利用価値があったか。こちらに引き入ればロニージョ以上に役に立てそうだな」
暗雲が再びイナズマジャパンに――井上瑞貴に襲い掛かろうとしていた。
☆☆☆☆☆
ザ・キングダム戦の夜、部屋で休んでいた瑞貴の元にフィディオ=アルデナから連絡があった。
〈決勝進出おめでとう。試合、テレビ中継だけどオルフェウス全員で見てたよ〉
「ありがとう、フィディオ」
〈次は俺たちの番だね。世界一になるためには、君とマモルと共に『必ず決勝で会おう』って約束を果たさなくちゃ〉
「こっちだって世界一になるために決勝戦まで来たんだよ? そう簡単に世界一の座は渡しません!」
〈ハハッ、そうだね〉
この会話をしている間にも、瑞貴の脳裏に浮かぶのは原作のこと――イナズマジャパン最後の試合なのだ。長くこの世界にいても忘れられない。だけど、それを覆してフィディオたちと戦いたいって思いがある。
〈それとね。俺、ヒデキャプテンから準決勝の指揮を任されたんだ。再び俺はチームのキャプテンになる〉
「ヒデから? スゴいね!」
イナズマジャパンと戦うまでも、フィディオは充分チームのキャプテンとしての素質も力もあった。ヒデ=ナカタはその可能性に賭けているのだ。
「勝ってね、フィディオ。私たちと決勝戦で戦うためにも。試合、見に行くから」
〈うん、もちろんだよ。俺もミズキたちと戦いたい。そして……君に伝えるためにも〉
「えっ? 最後、なんて言ったの?」
〈なんでもないよ。明日早いからもう切るね。おやすみ〉
「あっ、うん。おやすみ……」
通信を切ったあとも、瑞貴はフィディオが何を言ったのか気になって首を傾げた。
「フィディオ、本当になんて言ったんだろう?」
一方フィディオは、通信を切った携帯を閉じてベッドへ仰向けに寝転がった。
「ミズキ……マモル……。君たちの気持ちが同じでも俺は負けたくない……。この恋も、世界一の座も」
呟きながら天井に伸ばした手を、フィディオはギュッと握って拳を作った。まるで何かをつかみ取るかのように。こんなにも恋い焦がれる相手ができるなんて自分でも驚くべきことなのだ。
「世界一になったらミズキに言おう。――好きだって」
☆☆☆☆☆
翌日。今日はコンドルスタジアムで、準決勝第二試合・オルフェウス対リトルギガントの試合日である。この試合が決勝戦でイナズマジャパンと戦い相手が決まるのだ。
イナズマジャパンはテレビ中継ではなく、試合会場で見に行こうと心に決めていたのだが……。
「寝過ごした――っ!! 古株さん、急いで! フィディオたちの試合が始まってるんだ!」
「むしろ、終わるまで到着できるかが心配なくらいです!」
円堂が叫び声を上げながら、キャラバンは古株が豪快な運転をして港へ向かっていた。何故か円堂を含め数人が頭にタンコブを作っている。
間に合うか心配する目金欠流に対し、円堂は通路を挟んで隣の青筋を浮かべた木野秋に言う。
「なんで起こしてくれなかったんだ!」
「起こしました! 何度も何度も何故も起こしましたけど、誰も起きなかったんです!」
「あー……そうなの……? でも殴ることないんじゃ――」
「だから最終手段で瑞貴ちゃんに起こしてもらったの!」
「「「!」」」
秋の言葉に円堂を含めタンコブがある者たちがビクリと肩を跳ねる。チラリと円堂が同席の隣を見れば、瑞貴も秋同様に青筋を立てて両腕を組んでいた。
「ヘンクタッカーくん、状況は?」
「順調でございます。あとご報告が……奴はやはり生きていました。すでに居場所も突き止めております」
「ホォ……。エンドウ=ダイスケ……」
ガルシルドが口にした名は、円堂守の祖父の名前だった。
「それともう一つ。ザ・キングダム戦のイノウエ=ミズキのデータのおかげで、RHプログラムの完成がさらに近づいてきました」
「やはり、あの少女の身体能力は利用価値があったか。こちらに引き入ればロニージョ以上に役に立てそうだな」
暗雲が再びイナズマジャパンに――井上瑞貴に襲い掛かろうとしていた。
☆☆☆☆☆
ザ・キングダム戦の夜、部屋で休んでいた瑞貴の元にフィディオ=アルデナから連絡があった。
〈決勝進出おめでとう。試合、テレビ中継だけどオルフェウス全員で見てたよ〉
「ありがとう、フィディオ」
〈次は俺たちの番だね。世界一になるためには、君とマモルと共に『必ず決勝で会おう』って約束を果たさなくちゃ〉
「こっちだって世界一になるために決勝戦まで来たんだよ? そう簡単に世界一の座は渡しません!」
〈ハハッ、そうだね〉
この会話をしている間にも、瑞貴の脳裏に浮かぶのは原作のこと――イナズマジャパン最後の試合なのだ。長くこの世界にいても忘れられない。だけど、それを覆してフィディオたちと戦いたいって思いがある。
〈それとね。俺、ヒデキャプテンから準決勝の指揮を任されたんだ。再び俺はチームのキャプテンになる〉
「ヒデから? スゴいね!」
イナズマジャパンと戦うまでも、フィディオは充分チームのキャプテンとしての素質も力もあった。ヒデ=ナカタはその可能性に賭けているのだ。
「勝ってね、フィディオ。私たちと決勝戦で戦うためにも。試合、見に行くから」
〈うん、もちろんだよ。俺もミズキたちと戦いたい。そして……君に伝えるためにも〉
「えっ? 最後、なんて言ったの?」
〈なんでもないよ。明日早いからもう切るね。おやすみ〉
「あっ、うん。おやすみ……」
通信を切ったあとも、瑞貴はフィディオが何を言ったのか気になって首を傾げた。
「フィディオ、本当になんて言ったんだろう?」
一方フィディオは、通信を切った携帯を閉じてベッドへ仰向けに寝転がった。
「ミズキ……マモル……。君たちの気持ちが同じでも俺は負けたくない……。この恋も、世界一の座も」
呟きながら天井に伸ばした手を、フィディオはギュッと握って拳を作った。まるで何かをつかみ取るかのように。こんなにも恋い焦がれる相手ができるなんて自分でも驚くべきことなのだ。
「世界一になったらミズキに言おう。――好きだって」
☆☆☆☆☆
翌日。今日はコンドルスタジアムで、準決勝第二試合・オルフェウス対リトルギガントの試合日である。この試合が決勝戦でイナズマジャパンと戦い相手が決まるのだ。
イナズマジャパンはテレビ中継ではなく、試合会場で見に行こうと心に決めていたのだが……。
「寝過ごした――っ!! 古株さん、急いで! フィディオたちの試合が始まってるんだ!」
「むしろ、終わるまで到着できるかが心配なくらいです!」
円堂が叫び声を上げながら、キャラバンは古株が豪快な運転をして港へ向かっていた。何故か円堂を含め数人が頭にタンコブを作っている。
間に合うか心配する目金欠流に対し、円堂は通路を挟んで隣の青筋を浮かべた木野秋に言う。
「なんで起こしてくれなかったんだ!」
「起こしました! 何度も何度も何故も起こしましたけど、誰も起きなかったんです!」
「あー……そうなの……? でも殴ることないんじゃ――」
「だから最終手段で瑞貴ちゃんに起こしてもらったの!」
「「「!」」」
秋の言葉に円堂を含めタンコブがある者たちがビクリと肩を跳ねる。チラリと円堂が同席の隣を見れば、瑞貴も秋同様に青筋を立てて両腕を組んでいた。