イナズマジャパン対ザ・キングダム!
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「鬼瓦さん!」
「おお、瑞貴嬢ちゃん。それにお前たちか」
「何故ここに!?」
「見ての通りさ。ザ・キングダムの本当の監督を連れて来たんだ」
尋ねる土方に鬼瓦は警官と共に連れて来たレオンを紹介する。
「レオン=サムスだ。よろしく」
「本当の監督?」
「私のチームに何か用かな?」
円堂たちには優しい顔で挨拶をしたが、ガルシルドが声をかけた途端に顔をしかめて睨み付ける。
「私を監禁し選手たちを脅迫していたお前に、監督を名乗る資格などない!」
「「ええっ!?」」
「監禁!?」
「本当のことさ、ヒジカタ……。それにもう一つ、ロニージョのことだ。彼はRHプログラムという実験をされていたんだ」
「実験……!?」
ラガルートがロニージョについて話すと、円堂は目を見開いた。
「サッカーをする人間の能力を、限界まで引き出すための強化人間プログラムと言ってほしいものだな」
「強化人間だぁ!?」
「立派な実験じゃない! それも趣味悪い!」
日常の練習で肉体的にも精神的にも負担があるのに、さらに追い討ちを掛けるガルシルドの行動に土方も瑞貴も怒りを覚えた。
「見ろ、ロニージョの体を。お前の実験のせいでボロボロになっている!」
「ロニージョ……」
「仕方なかった……。家族とチームのことを考えれば、俺がこうするしか……!」
鬼瓦が示したロニージョは体に大きな負担がかかるとわかっていても、大事な人たちのことを考えれば自分が犠牲になる方法を選んだのだ。
その想いすらも利用するガルシルドに、染岡も豪炎寺も許せなかった。
「ヒデェじゃねぇか!」
「そんなことしなくても、ロニージョたちは充分に強い選手だというのに!」
「フンッ。力を与えてやったのに非難される言われはないわ。ロニージョは納得してプログラムを受けたのだ」
ぷっつん――。
「ふざけんな! お前がやったことは無理矢理に過ぎない! 人間が人間じゃないと思うことは、仁義から外れる最も許せない行為だ!」
「そうだ! 家族を人質にされて何が納得だ!」
久しぶりにキレた瑞貴はガルシルドの言う選手生命を絶つ可能性もあるのにどうでもいいという言葉に、土方も人一倍家族を大切に思うからこそ、彼のやっていることは許せず叫んだ。
「俺たちはもう全てを知っているんだ。お前は戦争によって巨万の富を得ようと目論んでいる。RHプログラムも、サッカーをするためでなく、戦争をするために作り出されたものだ! 証拠もここにある!」
鬼瓦が取り出したUSBメモリは、久遠が警察に渡したヒロトが使っていたのとは違うタイプだ。
「無事に渡せたようだな」
「ええ。それに鬼瓦さんなら、上層部の権力なんて跳ね返してくれますからね」
「どういうことですか?」
久遠とシンの会話に付いていけず春奈が尋ねると、シンはガルシルドを見ながら全員に聞こえるように話す。
「基山くんが持ってきてくれたデータは、鬼瓦さんが持っている別のUSBメモリにコピーしたんだ。僕らはガルシルドがなんらかの手を打つことを考え、久遠さんが本体を警察に渡した日に僕も鬼瓦さんに連絡を取って渡したのさ」
コピーしたUSBメモリはシンが肌身離さず持っており、病院で久遠が看護師に呼ばれたときに合図を出していた。
『神崎。……あとは頼んだぞ』
『はい』
それは残ったみんなのそばにいることと、鬼瓦にUSBメモリを渡すようにという意味でもあったのだ。
「カンザキグループの若社長か……姑息な真似をしてくれる」
「念には念を入れた、そう言ってほしいですね」
ガルシルドが自分を睨んでも、シンは口の端を上げてそう言った。
「ロニージョは素晴らしいサンプルだ。そして、ここは私にとって実に意義のある実験場となった」
「果たしてそうかな?」
鬼瓦は審判の腕をつかみ、リストバンドにぶら下がっているホイッスルをぶっちぎった。
「ロニージョ! こいつの音がお前に仕組まれたプログラムを発動させていた、そうだな?」
「…………」
鬼瓦が提示したホイッスルにロニージョは黙って頷いた。ホイッスルが鳴る度に様子がおかしくなったのは、音がプログラム作動のスイッチとなっていたのだ。
「おお、瑞貴嬢ちゃん。それにお前たちか」
「何故ここに!?」
「見ての通りさ。ザ・キングダムの本当の監督を連れて来たんだ」
尋ねる土方に鬼瓦は警官と共に連れて来たレオンを紹介する。
「レオン=サムスだ。よろしく」
「本当の監督?」
「私のチームに何か用かな?」
円堂たちには優しい顔で挨拶をしたが、ガルシルドが声をかけた途端に顔をしかめて睨み付ける。
「私を監禁し選手たちを脅迫していたお前に、監督を名乗る資格などない!」
「「ええっ!?」」
「監禁!?」
「本当のことさ、ヒジカタ……。それにもう一つ、ロニージョのことだ。彼はRHプログラムという実験をされていたんだ」
「実験……!?」
ラガルートがロニージョについて話すと、円堂は目を見開いた。
「サッカーをする人間の能力を、限界まで引き出すための強化人間プログラムと言ってほしいものだな」
「強化人間だぁ!?」
「立派な実験じゃない! それも趣味悪い!」
日常の練習で肉体的にも精神的にも負担があるのに、さらに追い討ちを掛けるガルシルドの行動に土方も瑞貴も怒りを覚えた。
「見ろ、ロニージョの体を。お前の実験のせいでボロボロになっている!」
「ロニージョ……」
「仕方なかった……。家族とチームのことを考えれば、俺がこうするしか……!」
鬼瓦が示したロニージョは体に大きな負担がかかるとわかっていても、大事な人たちのことを考えれば自分が犠牲になる方法を選んだのだ。
その想いすらも利用するガルシルドに、染岡も豪炎寺も許せなかった。
「ヒデェじゃねぇか!」
「そんなことしなくても、ロニージョたちは充分に強い選手だというのに!」
「フンッ。力を与えてやったのに非難される言われはないわ。ロニージョは納得してプログラムを受けたのだ」
ぷっつん――。
「ふざけんな! お前がやったことは無理矢理に過ぎない! 人間が人間じゃないと思うことは、仁義から外れる最も許せない行為だ!」
「そうだ! 家族を人質にされて何が納得だ!」
久しぶりにキレた瑞貴はガルシルドの言う選手生命を絶つ可能性もあるのにどうでもいいという言葉に、土方も人一倍家族を大切に思うからこそ、彼のやっていることは許せず叫んだ。
「俺たちはもう全てを知っているんだ。お前は戦争によって巨万の富を得ようと目論んでいる。RHプログラムも、サッカーをするためでなく、戦争をするために作り出されたものだ! 証拠もここにある!」
鬼瓦が取り出したUSBメモリは、久遠が警察に渡したヒロトが使っていたのとは違うタイプだ。
「無事に渡せたようだな」
「ええ。それに鬼瓦さんなら、上層部の権力なんて跳ね返してくれますからね」
「どういうことですか?」
久遠とシンの会話に付いていけず春奈が尋ねると、シンはガルシルドを見ながら全員に聞こえるように話す。
「基山くんが持ってきてくれたデータは、鬼瓦さんが持っている別のUSBメモリにコピーしたんだ。僕らはガルシルドがなんらかの手を打つことを考え、久遠さんが本体を警察に渡した日に僕も鬼瓦さんに連絡を取って渡したのさ」
コピーしたUSBメモリはシンが肌身離さず持っており、病院で久遠が看護師に呼ばれたときに合図を出していた。
『神崎。……あとは頼んだぞ』
『はい』
それは残ったみんなのそばにいることと、鬼瓦にUSBメモリを渡すようにという意味でもあったのだ。
「カンザキグループの若社長か……姑息な真似をしてくれる」
「念には念を入れた、そう言ってほしいですね」
ガルシルドが自分を睨んでも、シンは口の端を上げてそう言った。
「ロニージョは素晴らしいサンプルだ。そして、ここは私にとって実に意義のある実験場となった」
「果たしてそうかな?」
鬼瓦は審判の腕をつかみ、リストバンドにぶら下がっているホイッスルをぶっちぎった。
「ロニージョ! こいつの音がお前に仕組まれたプログラムを発動させていた、そうだな?」
「…………」
鬼瓦が提示したホイッスルにロニージョは黙って頷いた。ホイッスルが鳴る度に様子がおかしくなったのは、音がプログラム作動のスイッチとなっていたのだ。