ガルシルドの陰謀!
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「クッ……! 響木さん……!」
「征矢……!」
飛鷹にとって響木は自分を救ってくれた恩人でもあり、サッカーを教えてくれた師匠でもあるのだ。瑞貴たちとは違う思いもあるだろう。円堂はシンに響木の容態について尋ねる。
「で、どうなんですか!?」
「かなり危険な状態らしいんだ。意識が戻り次第検査して、耐えられそうならすぐに手術を行うって」
「そうですか……」
円堂は再び集中治療室の扉を見つめる。
「あの、警察の方が来られてますけど……」
「私が行こう」
「ご案内します」
「神崎。……あとは頼んだぞ」
「はい」
看護師が警察の到着を報告したので、久遠はシンに言って付いて行った。証拠となるUSBメモリを渡すためだ。
☆☆☆☆☆
夜になって全員が病院にいるわけにもいかず、選手の中で瑞貴と円堂と飛鷹だけが残った。集中治療室前のベンチで円堂と瑞貴が扉を見つめる中、飛鷹が両膝を床について二人の座っているのとは違うベンチを何度も殴っていた。
「こんな俺に目をかけてくれて…サッカーと出会わせてくれて……クッ……! なんで響木さんが…こんな目に遭わなきゃいけねぇんだよ……! ちくしょう……!」
再び殴り始める飛鷹に、円堂と瑞貴は何も言わず一度見ただけで扉に顔を向けた。すると医者と看護師たちが来たので、三人は反応し円堂は響木の容態を訊くために立ち上がる。
「先生!」
「どいてください!」
看護師が円堂の肩に手を置いて横に移動させると、医者と共に集中治療室に入って行った。様子からして只事じゃないのは明らかだ。
三人はずっと床に飛鷹、瑞貴、円堂の順に座り込み、聞こえてくるのは機械音だけだった。
「遅いな……何やってたんだろう……?」
「響木監督……!」
瑞貴は両手を組んで目を閉じて強く祈る。万が一のことを考えたくないが頭によぎってしまうので、今できることはこれしかない。そんな瑞貴の様子に円堂は優しく頭を撫でて飛鷹は肩に手を置いた。
すると集中治療室のランプが消えたので、三人は即座に立ち上がって駆け出すと、手術着をしている医者がマスクを外して出てきた。
「意識が戻ったよ。とりあえず、危険な状態は脱したから」
「「「!」」」
医者は微笑みながらそう言うと、瑞貴と円堂と飛鷹は顔を見合わせて笑った。
「俺、久遠監督に連絡してくる!」
「うん。お願い」
円堂が公衆電話室に向かっていくと、医者も再び集中治療室に入って検査の準備をしに行った。残ったのは瑞貴と飛鷹だけである。
「……響木監督の姿を見たら、私たちは宿舎へ戻ろう」
「しかし、まだ検査が――」
「明日、試合があるでしょ」
「っ!」
飛鷹目を見開くと、身長差が少しあるので瑞貴は見上げながら弱々しく微笑んだ。
「危険を脱した響木監督は私たちがここにいることを望んでいない。あの人にとっても世界大会は夢だから……。響木監督に勝利を報告しよう!」
「ウスッ!」
今度は心からの笑顔で言う瑞貴に飛鷹も了承の意を示して頷いた。すると集中治療室から響木が運ばれて来た。
「征矢……!」
飛鷹にとって響木は自分を救ってくれた恩人でもあり、サッカーを教えてくれた師匠でもあるのだ。瑞貴たちとは違う思いもあるだろう。円堂はシンに響木の容態について尋ねる。
「で、どうなんですか!?」
「かなり危険な状態らしいんだ。意識が戻り次第検査して、耐えられそうならすぐに手術を行うって」
「そうですか……」
円堂は再び集中治療室の扉を見つめる。
「あの、警察の方が来られてますけど……」
「私が行こう」
「ご案内します」
「神崎。……あとは頼んだぞ」
「はい」
看護師が警察の到着を報告したので、久遠はシンに言って付いて行った。証拠となるUSBメモリを渡すためだ。
☆☆☆☆☆
夜になって全員が病院にいるわけにもいかず、選手の中で瑞貴と円堂と飛鷹だけが残った。集中治療室前のベンチで円堂と瑞貴が扉を見つめる中、飛鷹が両膝を床について二人の座っているのとは違うベンチを何度も殴っていた。
「こんな俺に目をかけてくれて…サッカーと出会わせてくれて……クッ……! なんで響木さんが…こんな目に遭わなきゃいけねぇんだよ……! ちくしょう……!」
再び殴り始める飛鷹に、円堂と瑞貴は何も言わず一度見ただけで扉に顔を向けた。すると医者と看護師たちが来たので、三人は反応し円堂は響木の容態を訊くために立ち上がる。
「先生!」
「どいてください!」
看護師が円堂の肩に手を置いて横に移動させると、医者と共に集中治療室に入って行った。様子からして只事じゃないのは明らかだ。
三人はずっと床に飛鷹、瑞貴、円堂の順に座り込み、聞こえてくるのは機械音だけだった。
「遅いな……何やってたんだろう……?」
「響木監督……!」
瑞貴は両手を組んで目を閉じて強く祈る。万が一のことを考えたくないが頭によぎってしまうので、今できることはこれしかない。そんな瑞貴の様子に円堂は優しく頭を撫でて飛鷹は肩に手を置いた。
すると集中治療室のランプが消えたので、三人は即座に立ち上がって駆け出すと、手術着をしている医者がマスクを外して出てきた。
「意識が戻ったよ。とりあえず、危険な状態は脱したから」
「「「!」」」
医者は微笑みながらそう言うと、瑞貴と円堂と飛鷹は顔を見合わせて笑った。
「俺、久遠監督に連絡してくる!」
「うん。お願い」
円堂が公衆電話室に向かっていくと、医者も再び集中治療室に入って検査の準備をしに行った。残ったのは瑞貴と飛鷹だけである。
「……響木監督の姿を見たら、私たちは宿舎へ戻ろう」
「しかし、まだ検査が――」
「明日、試合があるでしょ」
「っ!」
飛鷹目を見開くと、身長差が少しあるので瑞貴は見上げながら弱々しく微笑んだ。
「危険を脱した響木監督は私たちがここにいることを望んでいない。あの人にとっても世界大会は夢だから……。響木監督に勝利を報告しよう!」
「ウスッ!」
今度は心からの笑顔で言う瑞貴に飛鷹も了承の意を示して頷いた。すると集中治療室から響木が運ばれて来た。