ザ・キングダムの闇!
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夜。瑞貴たちはガルシルドの屋敷まで来たのはいいが見張りもあるし、屋敷に囲まれている森から侵入するにも塀が高い。
「どうやって中へ?」
「あれを使えないかな?」
どうするべきかヒロトが悩んでいると瑞貴が上へ指差した。一つだけ枝の太い木が屋敷の仲間で続いている。その提案に鬼道も異論はない。
「あの木を伝って行こう。慎重にな」
「「「「うん」」」」
五人は順番に木を伝って屋敷内に侵入する。先に入った者から敷地内の周辺を茂みに隠れて見渡すが誰もいない。最後に降りて来た土方を確認した円堂が合図を出す。
「行くぞ」
「うん」
円堂の合図に瑞貴も頷き、茂みから一番近い窓まで音を立てないように走った。
そして窓のそばまで辿り着き、瑞貴たちは周りを確認し、円堂が窓を開けようとするが鍵が掛かってビクともしない。
「っ~~!」
「任せろ」
懸命な開けようとする円堂に土方が代わると申し出て、窓に手を掛ける。この中で一番力がある彼のおかげで派手ではあるが窓が開き、全員が一人ずつ中に入る。屋敷に侵入することに成功したが……。
ビー! ビー!
警報が鳴ったので瑞貴たちは近くの部屋に入った。円堂が扉を少し開けて廊下を見たが手下たちが駆け回っているらしい。この原因がわかった瑞貴と鬼道は土方を見る。
「……やっぱり窓で気づいたんじゃない?」
「開け方が強引過ぎたな」
「だって、グズグズしてらんねぇだろ?」
気まずそうに土方は顔を逸らすがその通りである。扉の外に気配がないとわかるとすぐに部屋から出た。
「早くデータベースへ繋がっているコンピューターを探そう!」
「ここにもない!」
「ここも違う!」
「とにかく一部屋ずつ探すんだ!」
ヒロトの言うコンピューターを探してみるが、円堂も瑞貴も鬼道も土方も発見できない。部屋を見つけては開けてみるが悠長にしていられない。
「急がねぇと捕まっちまうぞ」
「ん? ……手遅れかも」
「「「「えっ!?」」」」
瑞貴は気配がして振り向いたがすぐに青ざめて呟く。円堂たちも続いて振り向くと参謀長のラボック=ヘンクタッカーと手下たちがいた。
「見つけましたよ」
「「「「「っ!」」」」」
「待ちなさい!」
瑞貴たちは即座に駆け出してヘンクタッカーたちも追いかける。屋敷内を縦横無尽に走り回っていると行き止まりとなり、そこには部屋があった。うしろには追っ手があるので円堂は部屋の扉を開けようとするが、鍵が掛かってビクともしない。
「下がれ、円堂」
「雷電、思いっきりやっちゃって!」
「ああ! でぇやあ!」
警報装置が作動しようが見つかっているのだ。瑞貴も遠慮ないように言うと土方が体当たりしたおかげで扉が開いた。
反動で土方は中に転がり込んだが目の前にたくさんのモニターがあり、ヒロトは目的地なのだと気づいた。
「ここだ!」
瑞貴と円堂と鬼道はすぐ扉を閉めると、外からガチャガチャと音が聞こえてきた。