魔界軍団Z!
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二つに分かれた井上瑞貴を助けるために、円堂守たち紅組は天界・ヘブンズガーデン、鬼道有人たち白組は魔界・デモンズゲートにそれぞれ向かった。
白組が山道から洞窟に入り階段を降りて行くと、独特の冷気と霧にマーク=クルーガーやテレス=トルーエたちは顔をしかめる。
「なんなんだ、ここは……」
「まったく陰気なとこだぜ」
「鬼道、ここが……」
「ああ。デモンズゲートだ」
「――有人! みなさん!」
豪炎寺修也が鬼道に確認を取った仲、(大人しい人格の)瑞貴の声が上がった。彼女は見たことのない衣装をまとい、両手をうしろに鎖で縛られて石段の上にいる。
「瑞貴!」
「みなさん! 来てくれたんですね!」
「待ってろ、今助ける!」
「――儀式を妨げる者には……」
ビュオォォオオオッ!!
「「「「「!?」」」」」
瑞貴の元へ駆け寄ろうとした鬼道だが、別の声が聞こえた途端に起こった突風により足止めされてしまう。すると瑞貴がいり石段の下にある扉が開いて九人の黒い服を着た少年少女が現れた。
「魔王の名の元に、恐怖と破滅を!」
そして瑞貴の両隣に、さらった張本人のデスタと反対側にアラクネスが現れた。綱海条介と鬼道が声を上げる。
「ここはすでに魔界。人間風情がよくこんな所まで来れたもんだぜ」
「魔界ぃ!?」
「何者だ、お前たち!」
「俺は魔界の戦士・デスタ。そして――俺たちが魔界軍団Zだ!」
合計十一人の少年少女の正体を佐久間次郎が顔をしかめて呟く。
「魔界の住人気取りというわけか……」
「瑞貴を返せ!」
「そうはいかない。こいつは大事な生贄だからな」
「生贄だと!?」
デスタの口から出た『生贄』という言葉に鬼道たちは驚くと、アラクネスが伝説を語る。
「地の底に封じられし魔王……伝承の鍵に選ばれし乙女の魂を食らい、千年祭の日に目覚める」
「我らが主・魔王が復活すれば、世界は破滅の炎に包まれ文明は崩壊する。そしてこれより千年、地上は魔王と魔界軍団Z――悪が支配する世界となるのだ!」
「あなたは魔王を復活させる生贄になれるの。嬉しいでしょ?」
「嫌っ……!」
デスタの手が顎にかけられ、アラクネスに腕を取られ、恐るべき目的に瑞貴は涙を浮かべる。もともと敬語を使う瑞貴は相手を完全に信じる手前なので、精神と心がキレたときより弱いのだ。
「その手を離せ! 魔界も魔王も関係ない! 瑞貴を傷つける奴は、俺が許さん!」
「へぇ、やる気みたいよ。この人間たち」
「大切な魔王への生贄……人間如きに渡すと思うのか?」
「ならば力づくでも、奪い返す!」
「――人間の者が魔界の者に挑むか」
白組全員の心情を代表して鬼道がデスタやアラクネスに対して声を上げる中、別の階段から鬼道たちをこの場へ導いた老人の片割れが現れた。
「あのときの……!」
「魔界の住人に戦いを挑むには、古の掟に従わねばならん。すなわち!」
「これは……!」
霧が晴れて現れた地面にサッカーコートがあるのを、豪炎寺は発見する。
「サッカーで戦い、勝者を決めるべし!」
「「「「「!?」」」」」
「生贄を助けたくば――」
「試合で勝って奪い返せ、そういうことか……!」
条件の内容を鬼道が発言すると老人は黙って頷いた。肯定の意味を表している。
「やる気か? 人間」
「ああ! 待ってろ、瑞貴……。俺たちが――必ずお前を取り戻す!」
「有人…みなさん……!」
白組が山道から洞窟に入り階段を降りて行くと、独特の冷気と霧にマーク=クルーガーやテレス=トルーエたちは顔をしかめる。
「なんなんだ、ここは……」
「まったく陰気なとこだぜ」
「鬼道、ここが……」
「ああ。デモンズゲートだ」
「――有人! みなさん!」
豪炎寺修也が鬼道に確認を取った仲、(大人しい人格の)瑞貴の声が上がった。彼女は見たことのない衣装をまとい、両手をうしろに鎖で縛られて石段の上にいる。
「瑞貴!」
「みなさん! 来てくれたんですね!」
「待ってろ、今助ける!」
「――儀式を妨げる者には……」
ビュオォォオオオッ!!
「「「「「!?」」」」」
瑞貴の元へ駆け寄ろうとした鬼道だが、別の声が聞こえた途端に起こった突風により足止めされてしまう。すると瑞貴がいり石段の下にある扉が開いて九人の黒い服を着た少年少女が現れた。
「魔王の名の元に、恐怖と破滅を!」
そして瑞貴の両隣に、さらった張本人のデスタと反対側にアラクネスが現れた。綱海条介と鬼道が声を上げる。
「ここはすでに魔界。人間風情がよくこんな所まで来れたもんだぜ」
「魔界ぃ!?」
「何者だ、お前たち!」
「俺は魔界の戦士・デスタ。そして――俺たちが魔界軍団Zだ!」
合計十一人の少年少女の正体を佐久間次郎が顔をしかめて呟く。
「魔界の住人気取りというわけか……」
「瑞貴を返せ!」
「そうはいかない。こいつは大事な生贄だからな」
「生贄だと!?」
デスタの口から出た『生贄』という言葉に鬼道たちは驚くと、アラクネスが伝説を語る。
「地の底に封じられし魔王……伝承の鍵に選ばれし乙女の魂を食らい、千年祭の日に目覚める」
「我らが主・魔王が復活すれば、世界は破滅の炎に包まれ文明は崩壊する。そしてこれより千年、地上は魔王と魔界軍団Z――悪が支配する世界となるのだ!」
「あなたは魔王を復活させる生贄になれるの。嬉しいでしょ?」
「嫌っ……!」
デスタの手が顎にかけられ、アラクネスに腕を取られ、恐るべき目的に瑞貴は涙を浮かべる。もともと敬語を使う瑞貴は相手を完全に信じる手前なので、精神と心がキレたときより弱いのだ。
「その手を離せ! 魔界も魔王も関係ない! 瑞貴を傷つける奴は、俺が許さん!」
「へぇ、やる気みたいよ。この人間たち」
「大切な魔王への生贄……人間如きに渡すと思うのか?」
「ならば力づくでも、奪い返す!」
「――人間の者が魔界の者に挑むか」
白組全員の心情を代表して鬼道がデスタやアラクネスに対して声を上げる中、別の階段から鬼道たちをこの場へ導いた老人の片割れが現れた。
「あのときの……!」
「魔界の住人に戦いを挑むには、古の掟に従わねばならん。すなわち!」
「これは……!」
霧が晴れて現れた地面にサッカーコートがあるのを、豪炎寺は発見する。
「サッカーで戦い、勝者を決めるべし!」
「「「「「!?」」」」」
「生贄を助けたくば――」
「試合で勝って奪い返せ、そういうことか……!」
条件の内容を鬼道が発言すると老人は黙って頷いた。肯定の意味を表している。
「やる気か? 人間」
「ああ! 待ってろ、瑞貴……。俺たちが――必ずお前を取り戻す!」
「有人…みなさん……!」