天空の使徒!
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伝説にある『千年祭にて復活せし魔王。伝承により選ばれし者を娶り、再び深き眠りにつく』……そのために伝承の鍵に選ばれた瑞貴を連れ去ったのだと塔子たちは理解する。
「こいつら、魔王を封印するために瑞貴を花嫁にするつもりなのか!」
「それじゃ、魔界の民がもう一人の瑞貴をさらって行ったのも――!」
「否!」
風丸の推測をセインは否定した。
「奴らが求めているのは生贄だ」
「生贄!?」
花嫁に続いて『生贄』という言葉が出て円堂たちは驚く。
「野蛮なる魔界の民は、魔王に生贄を捧げることで、その悪の力を巨大化させようとしている」
「野蛮って、お前らがやっていることも同じだろうが!」
「魔界の民が生贄を手に入れた今、魔王を封印するには花嫁を捧げるしか術(スベ)はない……そう、思っていた」
「「「「「?」」」」」
染岡に対してセインは拳を握って告げるが、様子がおかしいことに円堂たちは気づくと再びセインが告げた。
「あのような美しく強き心を持つ方を、魔王に捧げるなぞ勿体ない。故に、私の花嫁になってもらう」
「「「「「ハアッ!?」」」」」
「異世界の魂を持つお方が天界の者と夫婦になれば我らと同族になれる。しかも神に等しい力を持ってな。それに私はあのお方が気に入ったのだ」
「魔王にしろ、お前にしろ、俺は花嫁なんて断る!」
セインに尚も文句を言う瑞貴だが、円堂にはそれがどこか遠くに聞こえていた。先ほどから心臓が周りにも聞こえると思うくらい強く鼓動を打っているのだ。
ドクンッ、ドクンッ――。
(嫌だ……瑞貴が他の奴の花嫁になるなんて嫌だ……!)
『俺は瑞貴を譲るつもりはない。誰にも、お前でも譲れない』
『彼女は不思議で魅力的だ。誰にも、お前でも譲れない』
脳裏に浮かぶ豪炎寺修也と一之瀬一哉の言葉。相棒としてじゃなく、一人の女性としても、誰にも譲りたくないという気持ちに円堂は気づく。
『守!』
(俺は……瑞貴が好きなんだ)
円堂がとうとう瑞貴への恋心に自覚したのだ。その途端、尚更渡すわけにはいかないとも思った。
「さあ、儀式の邪魔だ。すぐにこの地から立ち去れ!」
「だから帰らねぇって言ってんだろ!」
「瑞貴は、必ず連れて帰る! 魔王だろうがお前だろうが花嫁なんかにさせない!」
「みんな……!」
染岡や円堂の気持ちはここにいる紅組全員が同じ気持ちだ。それが嬉しくて瑞貴は笑顔を浮かべた。対してエルフェルは呆れる。
「ハア~。これだから困るんだよなぁ、下界の人間は」
「ならば仕方ない……我らの力で下界へ叩き落とすまで!」
セインが案内した場所は裏にあったサッカースタジアムだった。戦闘とかになると思ったのかリカは叫ぶ。
「って、なんでサッカースタジアムやねん!」
「サッカーはお前たち下界の人間が力の優劣を決める手段……我らの力を思い知らせてやる」
「瑞貴を助けるためには、こいつらに勝つしかないってことか……」
「――ならば主審はわしがやろう」
セインの意図がわかった風丸が天空の使徒を見て呟くと、リカに伝承の鍵を与えた老人が現れて塔子たちは驚いた。
「うわっ、また出た!」
「こいつ! ノコノコ現れよって!」
「どんな試合になるか楽しみだ」
「楽しみて、誰のせいでハニーがこんなになったと思っとるんや!」
「ハア……」
面白そうに笑う老人にリカが叫ぶ中、瑞貴は呆れるように溜息を吐いた。
人数の都合上でリカはベンチに、紅組で抜けた瑞貴のポジションには塔子が入ることになって両チームはピッチに立つ。
「ハニー、なんかとんでもないことになってもうたな……」
「この試合に負けたらセインの花嫁か……――冗談じゃねぇ。魔王でもごめんだがな」
「なんでハニーの運命が、サッカーなんかで決められなあかんねん」
瑞貴は玉座のような椅子に座られ、逃げられないように片足首には鉄球を繋いだ足枷が付けられた。リカも助けさせないためか、瑞貴の隣に座ってあるものの同じく鉄球が繋がれた足枷を付けられている。
「みんなー! わかってるやろな!? 絶対ハニーを助けるでー!」
「みんな頼む!」
「あいつらに瑞貴を渡すわけにはいかない。この試合、何がなんでも絶対勝つぞ!」
「「「「「オウッ!!」」」」」
瑞貴を助けるために円堂たちが意気込む中、エルフェルとセインたちは笑っていた。
「俺たちに勝つだなんてさ」
「笑止。天空の神が我らに与えし力、思い知らせてやる!」
「こいつら、魔王を封印するために瑞貴を花嫁にするつもりなのか!」
「それじゃ、魔界の民がもう一人の瑞貴をさらって行ったのも――!」
「否!」
風丸の推測をセインは否定した。
「奴らが求めているのは生贄だ」
「生贄!?」
花嫁に続いて『生贄』という言葉が出て円堂たちは驚く。
「野蛮なる魔界の民は、魔王に生贄を捧げることで、その悪の力を巨大化させようとしている」
「野蛮って、お前らがやっていることも同じだろうが!」
「魔界の民が生贄を手に入れた今、魔王を封印するには花嫁を捧げるしか術(スベ)はない……そう、思っていた」
「「「「「?」」」」」
染岡に対してセインは拳を握って告げるが、様子がおかしいことに円堂たちは気づくと再びセインが告げた。
「あのような美しく強き心を持つ方を、魔王に捧げるなぞ勿体ない。故に、私の花嫁になってもらう」
「「「「「ハアッ!?」」」」」
「異世界の魂を持つお方が天界の者と夫婦になれば我らと同族になれる。しかも神に等しい力を持ってな。それに私はあのお方が気に入ったのだ」
「魔王にしろ、お前にしろ、俺は花嫁なんて断る!」
セインに尚も文句を言う瑞貴だが、円堂にはそれがどこか遠くに聞こえていた。先ほどから心臓が周りにも聞こえると思うくらい強く鼓動を打っているのだ。
ドクンッ、ドクンッ――。
(嫌だ……瑞貴が他の奴の花嫁になるなんて嫌だ……!)
『俺は瑞貴を譲るつもりはない。誰にも、お前でも譲れない』
『彼女は不思議で魅力的だ。誰にも、お前でも譲れない』
脳裏に浮かぶ豪炎寺修也と一之瀬一哉の言葉。相棒としてじゃなく、一人の女性としても、誰にも譲りたくないという気持ちに円堂は気づく。
『守!』
(俺は……瑞貴が好きなんだ)
円堂がとうとう瑞貴への恋心に自覚したのだ。その途端、尚更渡すわけにはいかないとも思った。
「さあ、儀式の邪魔だ。すぐにこの地から立ち去れ!」
「だから帰らねぇって言ってんだろ!」
「瑞貴は、必ず連れて帰る! 魔王だろうがお前だろうが花嫁なんかにさせない!」
「みんな……!」
染岡や円堂の気持ちはここにいる紅組全員が同じ気持ちだ。それが嬉しくて瑞貴は笑顔を浮かべた。対してエルフェルは呆れる。
「ハア~。これだから困るんだよなぁ、下界の人間は」
「ならば仕方ない……我らの力で下界へ叩き落とすまで!」
セインが案内した場所は裏にあったサッカースタジアムだった。戦闘とかになると思ったのかリカは叫ぶ。
「って、なんでサッカースタジアムやねん!」
「サッカーはお前たち下界の人間が力の優劣を決める手段……我らの力を思い知らせてやる」
「瑞貴を助けるためには、こいつらに勝つしかないってことか……」
「――ならば主審はわしがやろう」
セインの意図がわかった風丸が天空の使徒を見て呟くと、リカに伝承の鍵を与えた老人が現れて塔子たちは驚いた。
「うわっ、また出た!」
「こいつ! ノコノコ現れよって!」
「どんな試合になるか楽しみだ」
「楽しみて、誰のせいでハニーがこんなになったと思っとるんや!」
「ハア……」
面白そうに笑う老人にリカが叫ぶ中、瑞貴は呆れるように溜息を吐いた。
人数の都合上でリカはベンチに、紅組で抜けた瑞貴のポジションには塔子が入ることになって両チームはピッチに立つ。
「ハニー、なんかとんでもないことになってもうたな……」
「この試合に負けたらセインの花嫁か……――冗談じゃねぇ。魔王でもごめんだがな」
「なんでハニーの運命が、サッカーなんかで決められなあかんねん」
瑞貴は玉座のような椅子に座られ、逃げられないように片足首には鉄球を繋いだ足枷が付けられた。リカも助けさせないためか、瑞貴の隣に座ってあるものの同じく鉄球が繋がれた足枷を付けられている。
「みんなー! わかってるやろな!? 絶対ハニーを助けるでー!」
「みんな頼む!」
「あいつらに瑞貴を渡すわけにはいかない。この試合、何がなんでも絶対勝つぞ!」
「「「「「オウッ!!」」」」」
瑞貴を助けるために円堂たちが意気込む中、エルフェルとセインたちは笑っていた。
「俺たちに勝つだなんてさ」
「笑止。天空の神が我らに与えし力、思い知らせてやる!」