天空の使徒!
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朝食を終えたあと、迎えに来たギュエールとアイネルが普通の女子と違って力強く別の部屋に連れて行き、瑞貴を衣装に着替えさせた。
「まあ、ステキ……!」
「本当…よくお似合いで……」
「嬉しくねぇ」
ウットリしているアイネルとギュエールだが、瑞貴は両腕を組んで顔をしかめていた。
コンコン、ガチャ。
「準備ができ……――っ!?」
「あー! お前は俺をさらった奴!」
入室したセインに瑞貴は指差すも、逆にセインは目を見開いて動かなかった。さすがに瑞貴も様子がおかしいと首を傾げる。
「おい。どうした?」
「……美しい」
「ハッ?」
「魔王の花嫁なんか勿体ないな。私の花嫁に迎えよう」
「ハア――ッ!?」
☆☆☆☆☆
時は少し遡る。円堂たちは雲の中に入ると視界がよく見えないが、一本道だったため足場を頼りに進んで行った。
「まだ着かないのかよ?」
「あと少しだ。がんばれ!」
「あっ! 見えてきたぞ!」
疲れてきた木暮夕弥を円堂が励ますと、塔子が目的地を示せば同時に視界が晴れた。雲の道を抜け終えた証拠だ。見えた場所には畑と神殿のような建物があり、天界と言われるのも納得ができる。
「あれがヘブンズガーデンっスか……。本当に天使が住んでるみたいっス……」
「感心してる場合かよ!」
「あそこに、瑞貴がいるんだな……」
「待ってろよ、瑞貴。すぐに助けてやるからな!」
思わず見惚れた壁山塀吾郎に染岡竜吾が叱咤する。円堂や塔子たちはさらに気を引き締めて神殿を目指す。
すると入る直前に円堂たちは瑞貴をさらった張本人であるセインと、その両隣に控えているウイネルとエルフェルに気づいて立ち止まる。
「セイン!」
「何をしに来た。ここは下界の人間が来るべき所ではない。すぐに立ち去るがいい」
「フンッ、何が『すぐに立ち去る』だ! 仲間を取られてこのまま黙って帰れるかよ!」
「さあ、ハニーを返してもらおか!」
「それはできない」
土方雷電やリカが反論して瑞貴を返すように言うが、セインはそれを拒否した。
「あのお方はライオコット島に平和をもたらす捧げ物……」
「捧げ物?」
「最も、今はそれすらも惜しいが」
「何言ってるんだ!」
「――離せっつってんだろ!」
セインの言葉に訳がわからないと円堂と風丸一郎太が説明を求める中、別の声が聞こえて塔子やリカを始め、全員がアイネルとギュエールな両手首をつかまれて廊下を進む瑞貴を見つける。なんと服装はドレスで髪も下ろしていた。
「瑞貴だ!」
「ハニー!」
「瑞貴ー!」
「リカ! 塔子! 守! みんな来てくれたんだな!」
円堂たちの叫び声で瑞貴はみんなの存在に気づいて立ち止まると大声で叫ぶ。
「頼む! こいつらをなんとかしてくれ! 俺、花嫁になんてなりたくねぇ!」
「花嫁?」
瑞貴の言葉に円堂はどういう状況なのかと思うと、セインが瑞貴を見ながら説明する。
「このお方には、千年祭で魔王の花嫁になっていただく」
「「「「「ええっ!? 魔王の花嫁!?」」」」」
ドックン。
(瑞貴が……誰かの花嫁に……!?)
円堂は心臓をわしづかみされた感覚がして、心臓の場所にユニフォームを握った。
「まあ、ステキ……!」
「本当…よくお似合いで……」
「嬉しくねぇ」
ウットリしているアイネルとギュエールだが、瑞貴は両腕を組んで顔をしかめていた。
コンコン、ガチャ。
「準備ができ……――っ!?」
「あー! お前は俺をさらった奴!」
入室したセインに瑞貴は指差すも、逆にセインは目を見開いて動かなかった。さすがに瑞貴も様子がおかしいと首を傾げる。
「おい。どうした?」
「……美しい」
「ハッ?」
「魔王の花嫁なんか勿体ないな。私の花嫁に迎えよう」
「ハア――ッ!?」
☆☆☆☆☆
時は少し遡る。円堂たちは雲の中に入ると視界がよく見えないが、一本道だったため足場を頼りに進んで行った。
「まだ着かないのかよ?」
「あと少しだ。がんばれ!」
「あっ! 見えてきたぞ!」
疲れてきた木暮夕弥を円堂が励ますと、塔子が目的地を示せば同時に視界が晴れた。雲の道を抜け終えた証拠だ。見えた場所には畑と神殿のような建物があり、天界と言われるのも納得ができる。
「あれがヘブンズガーデンっスか……。本当に天使が住んでるみたいっス……」
「感心してる場合かよ!」
「あそこに、瑞貴がいるんだな……」
「待ってろよ、瑞貴。すぐに助けてやるからな!」
思わず見惚れた壁山塀吾郎に染岡竜吾が叱咤する。円堂や塔子たちはさらに気を引き締めて神殿を目指す。
すると入る直前に円堂たちは瑞貴をさらった張本人であるセインと、その両隣に控えているウイネルとエルフェルに気づいて立ち止まる。
「セイン!」
「何をしに来た。ここは下界の人間が来るべき所ではない。すぐに立ち去るがいい」
「フンッ、何が『すぐに立ち去る』だ! 仲間を取られてこのまま黙って帰れるかよ!」
「さあ、ハニーを返してもらおか!」
「それはできない」
土方雷電やリカが反論して瑞貴を返すように言うが、セインはそれを拒否した。
「あのお方はライオコット島に平和をもたらす捧げ物……」
「捧げ物?」
「最も、今はそれすらも惜しいが」
「何言ってるんだ!」
「――離せっつってんだろ!」
セインの言葉に訳がわからないと円堂と風丸一郎太が説明を求める中、別の声が聞こえて塔子やリカを始め、全員がアイネルとギュエールな両手首をつかまれて廊下を進む瑞貴を見つける。なんと服装はドレスで髪も下ろしていた。
「瑞貴だ!」
「ハニー!」
「瑞貴ー!」
「リカ! 塔子! 守! みんな来てくれたんだな!」
円堂たちの叫び声で瑞貴はみんなの存在に気づいて立ち止まると大声で叫ぶ。
「頼む! こいつらをなんとかしてくれ! 俺、花嫁になんてなりたくねぇ!」
「花嫁?」
瑞貴の言葉に円堂はどういう状況なのかと思うと、セインが瑞貴を見ながら説明する。
「このお方には、千年祭で魔王の花嫁になっていただく」
「「「「「ええっ!? 魔王の花嫁!?」」」」」
ドックン。
(瑞貴が……誰かの花嫁に……!?)
円堂は心臓をわしづかみされた感覚がして、心臓の場所にユニフォームを握った。