天空の使徒!
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伝承の鍵という腕輪により井上瑞貴は二つに分かれてしまい、天界のヘブンズガーデンと魔界のデモンズゲートの者に連れ去られてしまう。円堂守たちは予選リーグ・Aグループのメンバーを含めた者たちと共に瑞貴を助けるためマグニード山へとやってきた。
分岐点にいた謎の老人たちの話により、紅白組に分かれてそれぞれの地へ向かった。円堂を始めとした紅組と浦部リカと財前塔子はヘブンズガーデンへと駆け付ける。
「あの雲を抜ければ、ヘブンズガーデンがあるんだね……」
「ああ」
吹雪士郎が雲に入る前に確認すると、円堂は肯定して歯を食いしばる。
(待っていろ、瑞貴。必ず助けてやるからな!)
相棒としてもチームメイトとしても大切な少女を救うため、円堂が駆け出してみんなもそれに続いた。
☆☆☆☆☆
一方、目が覚めた(キレた人格の)瑞貴は自分が見知らぬベッドに寝ていることに気づき、すぐに起き上がった。
(そっか、俺、セインに……! 原作と違ってもう一人の俺も魔界に連れて行かれたんだな……)
冷静に考えることができたので、体と人格が二つに分かれたこと以外は何もないと瑞貴は確認すると部屋にある唯一の窓に近づいた。
「誰もいないな……。今の俺が大人しく捕まるかっての。さっさと逃げて、もう一人の俺と合流するか」
窓を開けて体を乗り出すと地上まではかなりの高さだった。だけどこの人格の瑞貴はそんなものは関係ないと笑っていた。
「フェアリーブレイクなら少しは飛べるし、この城の周辺に地面があるから問題なく着地できるな。さっそく!」
すぐに瑞貴はフェアリーブレイクを発動させるが――。
「羽が……!」
なんといつもより薄くなってすぐに消えてしまった。どうやら体が二つに分かれたことにより力も半減しているようだ。これでは地面を探す前に落ちてしまう。
ガチャ。
「!」
「お目覚めですか?」
扉が開かれると、セインと同じ衣装を着たエカデルが両手を組んでお辞儀をした。
「ああ。というか寝てたかもしれないがノックぐらいしろよ。礼儀がなってねーじゃん」
「それは申し訳ありません。――ん?」
エカデルは窓が開いているのを見つける。普通なら逃げようとしたことがバレたと焦るものだが、逆に瑞貴はその混乱を利用して脱出してやると考えていた。
「今朝は少々冷えてございます。朝風は体に毒ですよ」
「それはどーも」
予想と違って冷静に窓を閉めたのでぶっきらぼうに瑞貴が返事をする中、エノレルとサキネルがクロッグを乗せた台車を持って来た。
「なんだ?」
「朝食にございます」
「朝食!?」
テーブルに並べられたのは七面鳥やフルーツの盛り合わせや見たことのない料理も含め、とても豪華で量が多い。
「さあ、どうぞ」
「てか、こんな状態で呑気にメシを食えるか!」
「お気に召しませんか? ではすぐに別の料理を」
「ちげぇよ! お前俺の言葉の意味をわかってるか!?」
「やはり、別の物を用意したほうが……」
「わーったよ! 食べりゃいいんだろ! ……毒なんぞ入ってたら末代まで祟ってやる」
ヤケになった瑞貴は乱暴に椅子に座って恐ろしい言葉を呟くと、フォークを手に取ってサラダをひと口食べた。
「……うまい」
「清めのドレッシングをかけたフルーツサラダにございます」
「へぇ。俺にも作れるのか? あとでレシピ教えてくれ」
「天界しか採れないものなので、それは不可能です」
「チェ」
バッサリと断られたので瑞貴が半ばヤケ食いをすると、アイネルが入室してエカデルに何かを囁き、それを了承したエカデルが瑞貴に伝える。
「朝食が終わりましたら清浄の間へ。お召し物の準備ができました」
「ゲッ」
エカデルの言う『お召し物』の正体がわかっている瑞貴は口の端を引きつらせた。
分岐点にいた謎の老人たちの話により、紅白組に分かれてそれぞれの地へ向かった。円堂を始めとした紅組と浦部リカと財前塔子はヘブンズガーデンへと駆け付ける。
「あの雲を抜ければ、ヘブンズガーデンがあるんだね……」
「ああ」
吹雪士郎が雲に入る前に確認すると、円堂は肯定して歯を食いしばる。
(待っていろ、瑞貴。必ず助けてやるからな!)
相棒としてもチームメイトとしても大切な少女を救うため、円堂が駆け出してみんなもそれに続いた。
☆☆☆☆☆
一方、目が覚めた(キレた人格の)瑞貴は自分が見知らぬベッドに寝ていることに気づき、すぐに起き上がった。
(そっか、俺、セインに……! 原作と違ってもう一人の俺も魔界に連れて行かれたんだな……)
冷静に考えることができたので、体と人格が二つに分かれたこと以外は何もないと瑞貴は確認すると部屋にある唯一の窓に近づいた。
「誰もいないな……。今の俺が大人しく捕まるかっての。さっさと逃げて、もう一人の俺と合流するか」
窓を開けて体を乗り出すと地上まではかなりの高さだった。だけどこの人格の瑞貴はそんなものは関係ないと笑っていた。
「フェアリーブレイクなら少しは飛べるし、この城の周辺に地面があるから問題なく着地できるな。さっそく!」
すぐに瑞貴はフェアリーブレイクを発動させるが――。
「羽が……!」
なんといつもより薄くなってすぐに消えてしまった。どうやら体が二つに分かれたことにより力も半減しているようだ。これでは地面を探す前に落ちてしまう。
ガチャ。
「!」
「お目覚めですか?」
扉が開かれると、セインと同じ衣装を着たエカデルが両手を組んでお辞儀をした。
「ああ。というか寝てたかもしれないがノックぐらいしろよ。礼儀がなってねーじゃん」
「それは申し訳ありません。――ん?」
エカデルは窓が開いているのを見つける。普通なら逃げようとしたことがバレたと焦るものだが、逆に瑞貴はその混乱を利用して脱出してやると考えていた。
「今朝は少々冷えてございます。朝風は体に毒ですよ」
「それはどーも」
予想と違って冷静に窓を閉めたのでぶっきらぼうに瑞貴が返事をする中、エノレルとサキネルがクロッグを乗せた台車を持って来た。
「なんだ?」
「朝食にございます」
「朝食!?」
テーブルに並べられたのは七面鳥やフルーツの盛り合わせや見たことのない料理も含め、とても豪華で量が多い。
「さあ、どうぞ」
「てか、こんな状態で呑気にメシを食えるか!」
「お気に召しませんか? ではすぐに別の料理を」
「ちげぇよ! お前俺の言葉の意味をわかってるか!?」
「やはり、別の物を用意したほうが……」
「わーったよ! 食べりゃいいんだろ! ……毒なんぞ入ってたら末代まで祟ってやる」
ヤケになった瑞貴は乱暴に椅子に座って恐ろしい言葉を呟くと、フォークを手に取ってサラダをひと口食べた。
「……うまい」
「清めのドレッシングをかけたフルーツサラダにございます」
「へぇ。俺にも作れるのか? あとでレシピ教えてくれ」
「天界しか採れないものなので、それは不可能です」
「チェ」
バッサリと断られたので瑞貴が半ばヤケ食いをすると、アイネルが入室してエカデルに何かを囁き、それを了承したエカデルが瑞貴に伝える。
「朝食が終わりましたら清浄の間へ。お召し物の準備ができました」
「ゲッ」
エカデルの言う『お召し物』の正体がわかっている瑞貴は口の端を引きつらせた。