じいちゃんの最後のノート!
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キャラバンで宿舎に向かう中、円堂はアタッシュケースを開くと中にはノートがあった。隣に座っている瑞貴も、反対側の席で夏未と共に座っている秋もノートを見て驚く。
「冬花くんに頼まれてねぇ。保存状態は良好だよ」
「冬花さんの記憶と共に封印されていた物……あなたのおじい様、円堂大介さんの『最後のノート』よ」
「よかったね。円堂くん」
「ああ! だけど俺、ノートには頼らないって決めたんだ」
「そういえばイギリス戦のあとから、守がノートを開いたとこ見たことないや」
偶然知り合った赤キャップの老人から『自分自身の必殺技』を言われ、イジゲン・ザ・ハンドを完成させてから円堂は祖父・円堂大介に頼らず、イナズマジャパンと共に戦ってきた。
「でもそのノート、今までの特訓ノートとは違う気がするの。円堂くん、瑞貴、あなたたちなら解読できるんじゃ……?」
「「えっ?」」
夏未に言われたまま円堂がノートを開き、瑞貴も横から覗き込むと、衝撃的なものを目にした。
「なんだこれは!?」
「確かに、今までの特訓ノートと違う……!」
二人がノートを解読する中、秋は疑問に思っていたことを言う。
「それにしても、よく見つけられたわね」
「冬花くんの記憶だけでは元の場所を確定しきれなくてねぇ。彼女がまだ小さかった頃のことだから仕方ないんだが、ほとほと困り果ててそれで理事長に相談したんだよ」
「夏未さんのお父様に?」
夏未の父であり、雷門中理事長の雷門総一郎。古株は彼の協力も得たようだ。
「私も父から連絡を受けて、なんとか冬花さんと電話で話をしていたの。当時の記憶をたぐってもらって手掛かりになればと……。それでようやく発見することができたの」
「フ~ン……」
「なるほど……」
記憶だけで探すのは困難なのに見事見つけられた総一郎たちを、秋も瑞貴も感心した。
「そうだ夏未。じいちゃんが生きてるって話、あれからどうなった?」
「……まだ確かな情報は」
「そっか……」
それを聞いた円堂と瑞貴はもう一度ノートを見る。相変わらず普通は読めない大介の字だが、今回は絵がなく文字だけがつづられていた。
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宿舎に帰って瑞貴と円堂はミーティングルームにイナズマジャパン全員集めた。もちろん久遠も神崎シンも響木正剛もいる。全員が席につく中、前で代表として説明する円堂と、両隣には冬花と瑞貴がいる。
「というわけで、これがじいちゃんの最後のノートなんだ」
「「「「「おおっ……!」」」」」
イナズマジャパンの中には何度か大介のノートに助けられたことがある。それに円堂の祖父だからかノートのことは知らずとも興味を持つ者もたくさんいた。