最後の決戦! 影山零治‼
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「すまない……。だが…もう少しここにいてくれ……」
「有人……」
いつも冷静で大人びている彼だが実際は中学生だ。大切な人が失って悲しまずにはいられず、誰かに甘えたい。だが、大人びている分素直になれないので、これは彼の精一杯の訴えだ。
瑞貴はそれに応えるためベッドに座り鬼道をギュッと抱きしめる。そして鬼道の顔を肩に埋めるようにした
「私は何も見ていないし何も聞いてないよ。だから思いっきり泣いていいから」
「くっ…うぅ……」
鬼道の震えが増してギュッとしがみつくように抱きつき、瑞貴のジャージの肩を濡らしていた。それに構わず瑞貴は鬼道の背中に左腕を回し右手で髪を優しく撫でていく。
鬼道が泣き止むまで瑞貴はずっとそうしており、二人の姿を知るのは優しく光を照らす月だけだった。
☆☆☆☆☆
翌日。瑞貴と円堂と鬼道は浜辺の東屋(アズマヤ)に行く途中、鬼瓦が木にもたれかかって待っていた。向こうも気づいたようで瑞貴たちの元へ来る。
「あれ? 集合場所は東屋(アズヤ)だったんじゃ……?」
「ああ、ヒデたちもそこにいる。だが、その前に渡すモンがあってな」
鬼瓦はポケットから何かを取り出すと鬼道に差し出す。それはヒビが入っているが見覚えのあるサングラスだった。
「これは、総帥の……!」
「形見としてお前さんが持っててやれ」
「はい……」
鬼道はサングラスを受け取ってギュッと握り締めた。
そして鬼瓦の案内で東屋(アズマヤ)に着くと、そこにヒデとルカとルシェがおり、全員が集まったことを確認したルカはルシェに可愛くラッピングされた箱を渡す。
「やった、プレゼント! なんだろ~?」
ワクワクしながらルシェが開けるプレゼントは影山が鬼瓦に預けた物だ。そのときは黙って渡されたが、子供向けのラッピングから誰宛なのかすぐにわかった。そして初対面の自分より、ルカが手渡したほうがいいと考えてお願いしたのだ。
ちゃんとルシェの手に渡ったことを確認した鬼瓦は静かにその場を去った。
「わあ~! これおじさんからなんだよね!」
「うん」
ルシェの問いにルカは笑顔で頷いた。ラッピングを解くと出てきたのは可愛らしいデザインのオルゴール。フタを開けると綺麗で心地良い音楽が鳴り響く。
「手術が成功したときのお祝いにと、用意していたようだ……」
「…………!」
ヒデの呟きに鬼道は片手に持っているサングラスを握り締めた。
「おじさんにお礼の手紙書こっと。今度会えるのいつかな~? 早く会いたいな~。サッカーのこともいっぱい教えてもらうんだ!」
「「「「…………」」」」
ルシェは影山の死を知らない。知るにしても幼すぎなのでこの事実はあまりにも残酷だ。瑞貴も円堂もヒデもルカも眉を下げている。
「ん? おじさんからの手紙だ!」
「「「「「!」」」」」
オルゴールの中にあった手紙には誰も気づかなかった。それは影山がルシェへ最後に残した手紙だろう。
『ルシェ――。その目でしっかり見ろ、そして感じてほしい……サッカーの素晴らしさ。私が人生の全てをかけて憎んだ、そして愛した、サッカーというものを』
その手紙を読んだあと、ルシェの願いでサッカーを始めた。ルカと瑞貴が一緒にやる間、円堂と鬼道とヒデは見学している。
「お姉ちゃん!」
「よっと。ルカ!」
「うん!」
楽しそうに無邪気に笑うルシェの笑顔を取り戻したのは影山だ。ヒデもこの結末を望むために影山のことを調べていたのではない。
影山零治――それはこの場にいる誰にとっても特別な存在だった。師としても、恩人としても、敵としても、そして……サッカーを愛する者同士としても。
☆副キャプテン 今日の格言☆
サッカーを愛する『今の』あなたなら、戦うだけじゃなく同じチームで一緒に戦ってみたかったと思います
以上!!
「有人……」
いつも冷静で大人びている彼だが実際は中学生だ。大切な人が失って悲しまずにはいられず、誰かに甘えたい。だが、大人びている分素直になれないので、これは彼の精一杯の訴えだ。
瑞貴はそれに応えるためベッドに座り鬼道をギュッと抱きしめる。そして鬼道の顔を肩に埋めるようにした
「私は何も見ていないし何も聞いてないよ。だから思いっきり泣いていいから」
「くっ…うぅ……」
鬼道の震えが増してギュッとしがみつくように抱きつき、瑞貴のジャージの肩を濡らしていた。それに構わず瑞貴は鬼道の背中に左腕を回し右手で髪を優しく撫でていく。
鬼道が泣き止むまで瑞貴はずっとそうしており、二人の姿を知るのは優しく光を照らす月だけだった。
☆☆☆☆☆
翌日。瑞貴と円堂と鬼道は浜辺の東屋(アズマヤ)に行く途中、鬼瓦が木にもたれかかって待っていた。向こうも気づいたようで瑞貴たちの元へ来る。
「あれ? 集合場所は東屋(アズヤ)だったんじゃ……?」
「ああ、ヒデたちもそこにいる。だが、その前に渡すモンがあってな」
鬼瓦はポケットから何かを取り出すと鬼道に差し出す。それはヒビが入っているが見覚えのあるサングラスだった。
「これは、総帥の……!」
「形見としてお前さんが持っててやれ」
「はい……」
鬼道はサングラスを受け取ってギュッと握り締めた。
そして鬼瓦の案内で東屋(アズマヤ)に着くと、そこにヒデとルカとルシェがおり、全員が集まったことを確認したルカはルシェに可愛くラッピングされた箱を渡す。
「やった、プレゼント! なんだろ~?」
ワクワクしながらルシェが開けるプレゼントは影山が鬼瓦に預けた物だ。そのときは黙って渡されたが、子供向けのラッピングから誰宛なのかすぐにわかった。そして初対面の自分より、ルカが手渡したほうがいいと考えてお願いしたのだ。
ちゃんとルシェの手に渡ったことを確認した鬼瓦は静かにその場を去った。
「わあ~! これおじさんからなんだよね!」
「うん」
ルシェの問いにルカは笑顔で頷いた。ラッピングを解くと出てきたのは可愛らしいデザインのオルゴール。フタを開けると綺麗で心地良い音楽が鳴り響く。
「手術が成功したときのお祝いにと、用意していたようだ……」
「…………!」
ヒデの呟きに鬼道は片手に持っているサングラスを握り締めた。
「おじさんにお礼の手紙書こっと。今度会えるのいつかな~? 早く会いたいな~。サッカーのこともいっぱい教えてもらうんだ!」
「「「「…………」」」」
ルシェは影山の死を知らない。知るにしても幼すぎなのでこの事実はあまりにも残酷だ。瑞貴も円堂もヒデもルカも眉を下げている。
「ん? おじさんからの手紙だ!」
「「「「「!」」」」」
オルゴールの中にあった手紙には誰も気づかなかった。それは影山がルシェへ最後に残した手紙だろう。
『ルシェ――。その目でしっかり見ろ、そして感じてほしい……サッカーの素晴らしさ。私が人生の全てをかけて憎んだ、そして愛した、サッカーというものを』
その手紙を読んだあと、ルシェの願いでサッカーを始めた。ルカと瑞貴が一緒にやる間、円堂と鬼道とヒデは見学している。
「お姉ちゃん!」
「よっと。ルカ!」
「うん!」
楽しそうに無邪気に笑うルシェの笑顔を取り戻したのは影山だ。ヒデもこの結末を望むために影山のことを調べていたのではない。
影山零治――それはこの場にいる誰にとっても特別な存在だった。師としても、恩人としても、敵としても、そして……サッカーを愛する者同士としても。
☆副キャプテン 今日の格言☆
サッカーを愛する『今の』あなたなら、戦うだけじゃなく同じチームで一緒に戦ってみたかったと思います
以上!!