最後の決戦! 影山零治‼
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コンドルスタジアムから宿舎へ帰って来たイナズマジャパンは、ミーティングルームにあるテレビのニュースから驚くべきことを知った。
〈本日、イタリア代表オルフェウスの監督・ミスターK氏が事故で亡くなりました。ミスターKこと影山零治は元帝国学園サッカー部として――……〉
それはなんと影山が事故死したという報せだった。スタジアムを去ってわずかの出来事で、全員驚きを隠すことができない。
中でも鬼道は冷静でいられるはずもなく、次のニュースに切り替わるとミーティングルームを飛び出した。
「お兄ちゃん……」
「全てを知って和解したのに、こんなことになるなんて……」
兄を心配する春奈に、秋も残酷な結末になって眉を下げる。その光景を見た瑞貴もミーティングルームを出ると、誰もいない玄関で携帯を取り出して電話を掛ける。
〈嬢ちゃんか……〉
「鬼瓦さん、ニュースを見ました。……誤報ではないんですよね」
〈ああ。事故のあと病院に運ばれて、そのまま……〉
鬼瓦はその先を言わなかったが安易に想像できた。
やっとサッカーに対する本当の気持ちに気づき、闇から解放されて、弟子とも和解して、罪を償ってこれからというときに消えてしまった。怒りと悲しさが入り混じり、瑞貴は拳を強く握る。
〈……明日の朝、ジャパンエリアの浜辺にある東屋(アズマヤ)に来てくれないか。鬼道と円堂と一緒に〉
「有人と守ですか……?」
〈ああ。影山からルシェにプレゼントを渡すのを頼まれてな。ヒデとルカにも来てもらう。それと鬼道にも渡すモンがあるんだ〉
「わかりました。伝えておきます」
〈頼んだぞ。また明日な〉
そう言って通信を切った鬼瓦に、瑞貴も同じように切った。
――鬼瓦の伝言を円堂に言うことは簡単だった。だが、鬼道はショックのあまりで夜になっても部屋に閉じこもったままだ。春奈たちも心配しているが鬼道は返事すらしないらしい。不動も珍しく何も言わない。
「お兄ちゃん……夕飯も食べてくれないんです……」
「……私が行ってもいいかな? 春奈ちゃんはおにぎりとか簡単に食べれるのを用意して」
「は、はい」
指示通りに春奈はおにぎりを作って瑞貴に渡した。激しい試合後だというのに何も食べないのはよくないし、鬼瓦からの伝言もあるので瑞貴は鬼道の部屋の扉をノックする。
コンコン。
「有人、私だよ。春奈ちゃんからのおにぎりを持って来たんだ」
…………。
「……入るね」
返事がないのは百も承知だ。扉には鍵は掛かっておらず、部屋に入るとカーテンが閉まってないので部屋には月明かりが入っていた。鬼道はゴーグルを外してベッドの上で両膝を抱えながら顔を埋めている。
瑞貴は机に春奈が作ったおにぎりを置き、鬼道にそっと話しかける。
「鬼瓦さんから伝言があるの。明日の朝、ジャパンエリアの東屋(アズマヤ)に私と守と一緒に来てほしいと、鬼瓦さんが有人に渡す物があるって」
「…………」
「じゃあ、伝えたから……」
ガシッ!
「えっ」
なんと今まで反応しなかった鬼道が瑞貴の腕をつかんだ。その手は微かに震えており、瑞貴は鬼道を見ると彼は見られたくないのか顔はうつむけたままだ。