最強タクティクス! カテナチオカウンター‼
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(そう……サッカーを愛するからこそ作り上げられた、必殺タクティクスだったのです!)
誰も突くことができなかった核心をフィディオが突いた。そのショックで影山は両膝を地に付ける。
(なんという茶番だ……この世界で最も憎んだモノを、私は長い間追い求めていたというのか……。何故お前がそれに気づいたのか? 何故お前だったのだ? ……いや、今は問うまい)
ドリブルするフィディオの姿が再び東吾と重なっても、影山は嫌な気がせず立ち上がった。
(認めよう……。私は影山東吾の……父のサッカーを追い求めていた。繊細なボールコントロール、豪快なシュート、そこには少年が憧れるサッカーの全てがあった。父こそ、私のサッカーそのものだった。――だが私は、父を憎んだ)
日本代表から落選し、自らサッカー選手として落ちぶれていった東吾を――影山の理想、影山のサッカーを壊した敗北者だと、そう思っていた。
(今ならばわかる。私は悲しく、そして悔しかったのだ。あの光に満ちたサッカーをもう二度と見られなくなったことが……!)
影山の頬に一筋の涙が伝っていく。それは自然と出たものなので影山本人も気づかない。
(求めていたからこそ……二度と手に入らなくなった光を憎み、闇の中を生きるしかなかったのだと。そのことに彼らが気づかせてくれた)
影山の前に鬼道、デモーニオ=ストラーダ、フィディオが現れる。自分のサッカーを全て教え込んできた三人の姿が。
(鬼道…デモーニオ…そしてフィディオ…お前たちが……! 闇は…終わった――……)
ずっと闇の中にいた影山に光が差し込んで広がっていく。自分も一人のサッカーを愛する者として認めたからこそ起きた現象だろう。
――そして試合に戻る。同点になったことで観客も盛り上がっていた。
《オルフェウス、ラファエレの見事なシュートでゴールをこじ開けました!!》
《ディフェンスから一瞬にして攻撃に転じる素晴らしい必殺タクティクス……これほど鮮やかなカウンターを、私は見たことがありません》
「これが、カテナチオカウンター……」
「そして、フィディオくんが見つけた影山零治の求めていたサッカー……」
久遠もシンもカテナチオカウンターという見事な必殺タクティクスを目の当たりにし、驚くばかりだ。
「すまない、円堂、瑞貴。完全にやられた……オルフェウスに」
「有人……」
「でもスゴかったな、フィディオの動き!」
「ああ。あのプレーは……」
最後まで円堂と瑞貴に言わず、鬼道はフィディオを見る。
(あのプレーは、今までとまるで違う! あのプレーはいったい……?)
見事同点を取れてアンジェロは嬉しそうにフィディオに駆け寄る。
「やった! 同点だよ、フィディオ!」
「ああ」
「やっとわかったよ、フィディオ!」
「これが、俺たちのサッカーなんだな!」
「いや……俺たちの監督が目指したサッカーだ!」
フィディオはラファエレとジャンルカの言葉を否定し、フィディオを始めオルフェウス全員が影山の前に集まる。
誰も突くことができなかった核心をフィディオが突いた。そのショックで影山は両膝を地に付ける。
(なんという茶番だ……この世界で最も憎んだモノを、私は長い間追い求めていたというのか……。何故お前がそれに気づいたのか? 何故お前だったのだ? ……いや、今は問うまい)
ドリブルするフィディオの姿が再び東吾と重なっても、影山は嫌な気がせず立ち上がった。
(認めよう……。私は影山東吾の……父のサッカーを追い求めていた。繊細なボールコントロール、豪快なシュート、そこには少年が憧れるサッカーの全てがあった。父こそ、私のサッカーそのものだった。――だが私は、父を憎んだ)
日本代表から落選し、自らサッカー選手として落ちぶれていった東吾を――影山の理想、影山のサッカーを壊した敗北者だと、そう思っていた。
(今ならばわかる。私は悲しく、そして悔しかったのだ。あの光に満ちたサッカーをもう二度と見られなくなったことが……!)
影山の頬に一筋の涙が伝っていく。それは自然と出たものなので影山本人も気づかない。
(求めていたからこそ……二度と手に入らなくなった光を憎み、闇の中を生きるしかなかったのだと。そのことに彼らが気づかせてくれた)
影山の前に鬼道、デモーニオ=ストラーダ、フィディオが現れる。自分のサッカーを全て教え込んできた三人の姿が。
(鬼道…デモーニオ…そしてフィディオ…お前たちが……! 闇は…終わった――……)
ずっと闇の中にいた影山に光が差し込んで広がっていく。自分も一人のサッカーを愛する者として認めたからこそ起きた現象だろう。
――そして試合に戻る。同点になったことで観客も盛り上がっていた。
《オルフェウス、ラファエレの見事なシュートでゴールをこじ開けました!!》
《ディフェンスから一瞬にして攻撃に転じる素晴らしい必殺タクティクス……これほど鮮やかなカウンターを、私は見たことがありません》
「これが、カテナチオカウンター……」
「そして、フィディオくんが見つけた影山零治の求めていたサッカー……」
久遠もシンもカテナチオカウンターという見事な必殺タクティクスを目の当たりにし、驚くばかりだ。
「すまない、円堂、瑞貴。完全にやられた……オルフェウスに」
「有人……」
「でもスゴかったな、フィディオの動き!」
「ああ。あのプレーは……」
最後まで円堂と瑞貴に言わず、鬼道はフィディオを見る。
(あのプレーは、今までとまるで違う! あのプレーはいったい……?)
見事同点を取れてアンジェロは嬉しそうにフィディオに駆け寄る。
「やった! 同点だよ、フィディオ!」
「ああ」
「やっとわかったよ、フィディオ!」
「これが、俺たちのサッカーなんだな!」
「いや……俺たちの監督が目指したサッカーだ!」
フィディオはラファエレとジャンルカの言葉を否定し、フィディオを始めオルフェウス全員が影山の前に集まる。