いよいよ決戦! フィディオの決意‼
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
☆☆☆☆☆
今日の練習が終わっても鬼道は自主練をずっと続けていた。
『私は日本代表を破壊する!』
練習のときのように鬼道はボールと共にジャンプすると横に回転してシュートを撃った。
「――まだまだ甘いな」
「っ!?」
自分一人しかいないはずのグラウンドに声がして振り向くと、不動と佐久間がいた。
「一人で練習なんて水臭いじゃないか。影山と決着を付けなきゃならないのは、お前だけじゃないぜ?」
「三人の練習は、三人で付けんだよ」
「お前たち……!」
鬼道は不動と佐久間も自分と同じ気持ちと理解し、共に練習することになった。
――三人が練習している中、同じように瑞貴と虎丸は森の中で練習をしていた。何度もやっている二人共汗だくになっている。
「なかなかうまくいきませんね……」
「でも、このシュートを完成させるには二人のコントロールと私のスピードと虎丸のパワーなら相性バッチリのはずなんだ。休憩したあとにもう一度がんばろう!」
「はい!」
瑞貴が虎丸にドリンクを渡して自らも飲んでいる中、虎丸は目をキラキラと輝かせていた。
(まさか瑞貴さんと連携必殺技ができるなんて夢みたいだ! しかも相性バッチリって……俺と瑞貴さんの将来も相性バッチリかも!)
……そんなことを虎丸が考えていたなど、瑞貴には知らぬが仏なのだろう。
――宿舎では響木正剛が薬を飲んでいた。少ししか水がないコップを置くと扉をノックする音が聞こえた。
「よろしいですか、響木さん? ちょっとお話が……」
「ああ。入ってくれ」
「「…………」」
響木は今まで座っていたベッドから一人がけのソファに移動して座った、さっきまで薬を飲んでいた気づかれないために。だが、扉から現れた久遠とシンはコップに揺れる水で響木の行動がすぐにわかった。
「で、何かな。話というのは」
「明日の試合なんですが……響木さんが指揮を取られてはどうかと思いまして。影山とは、あなたの手で決着付けるべきじゃないですか?」
「いや、いつも通りお前が指揮を取れ」
「……そうですか、わかりました。では」
久遠は少し頭を下げて部屋から出て行った。まだ残っているシンに響木は向ける。
「お前の用事はそれだけじゃないようだな」
「ええ。あの薬、普段と同じっすがいつもより飲む量が多くなっていますね。相当体に負担がかかっているのでは?」
久遠が敢えて言わなかったことだが、対象にシンはズバッと言う。何も訊かないでおくことが必ずしも良い判断とは言えないので、時には直球で訊くことも必要だ。
このやりとりをしたのは初めてではないので、響木も溜息を吐いて答える。
「まあな。医師は俺が手術を受ける気になったらすぐにできるよう準備を整えてくれている」
「……響木さんの気持ちはわからなくもないですが、響木さんを心配する教え子の気持ちもわかってあげてくださいね」