全力の友情! 一之瀬VS円堂‼︎
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そのプレーのスゴさにディランとマークは喜びながら一之瀬の元へ駆け寄る。
「スゴいぜ! ユーのガッツがギンギンに伝わってきた!」
「危機一髪だった。よく守ってくれたよ」
「当然さ。今日は特別な試合なんだ」
「特別?」
「!」
一之瀬の言葉にマークとディランが不思議に思って顔を見合わせる。その間に一之瀬は別の方向に視線を向けていた。
それに気づいた土門が同じ方向を見ると、仲間に指示を出し顔を見合わせて頷く円堂と瑞貴の姿があった。
「そうか……That's right! 昔の仲間には絶対に負けられないってわけだ」
「それに、たとえ相手のチームでも意中の相手にカッコ悪い所を見せられないもんな」
「マークもそうだもんね!」
「なっ!? ディ、ディラン! 俺は別に!」
ディランにからかわれたマークは一時だけ頬を赤くしたが、咳払いすると気持ちを戻してディランと共に一之瀬と向き合う。
「コホン……。カズヤの気迫、確かに受け取ったよ。この試合、必ず勝とう!」
「もちろん!」
走り出すマークとディランに続き、一之瀬も走りながら土門の肩にポンッと手を置いた。土門はそんな一之瀬の背中を真剣な目で見つめる。
(マークたちは知らない……。最後の試合だという覚悟が、一之瀬のプレーに凄みを与えているってことを……!)
「……一之瀬くん」
「ん? どうしたんですか?」
「えっ」
秋の呟きを聞き取った音無春奈が声をかける。同時に秋も我に返った。
「なんだか元気がないみたいですけど」
「あ、ああ……。なんでもないわ……」
「そうか、幼馴染ですもんね二人共。応援する気持ちも複雑ですよね……」
春奈の推測も少し当たっているが、秋にとっての気がかりは一之瀬のことだった。
『一人で抱えきれるモンじゃねぇ……。だから、あいつはある人物に会いに行ったんだよ』
『会いに行ったって、誰に……?』
『瑞貴ちゃんだよ』
『えっ、瑞貴ちゃんに!?』
『本当は言えなかったんだろうけど、瑞貴ちゃんが一之瀬の様子に気づいたから話した』
瑞貴は一之瀬の病気を知った上で最高のプレーで応えようとしている。ベンチにいる秋は行動で応えることができなくてもどかしいと思った。
(私には、見守ることしかできないの……?)
吹雪がドリブルで上がって行くと、その隣を一之瀬が並んだ。
「ますます速くなったな!」
「君こそ素早いね、さすがだよ!」
「オーバーラップしてくるとは、何をする気だ!?」
「見せてあげる!」
「何っ!?」
吹雪は一気にスピードを上げて一之瀬をかわした。一時は風丸も抜かす瞬足の持ち主である吹雪だが、さらに磨きが掛かったようだ。
「よーし! いいぞー!」
「そのまま決めちゃって!」
円堂と瑞貴が声を上げる中、風丸が隣に並んだのを吹雪は確認する。
「風丸くん!」
「ここで、『アレ』をやる気か?」
「うん!」
「よし!」
「いくよ!」
「っ! ダイク、トニー、止めろ!」
「「オウッ!」」
吹雪と風丸の様子から何か仕掛けるとわかった一之瀬は、ダイク=ダイナモとトニー=ストライダスに指示を出した。だけど吹雪のスピードに追いつくことができず突破を許す。その隙を風丸は見逃さない。
「スゴいぜ! ユーのガッツがギンギンに伝わってきた!」
「危機一髪だった。よく守ってくれたよ」
「当然さ。今日は特別な試合なんだ」
「特別?」
「!」
一之瀬の言葉にマークとディランが不思議に思って顔を見合わせる。その間に一之瀬は別の方向に視線を向けていた。
それに気づいた土門が同じ方向を見ると、仲間に指示を出し顔を見合わせて頷く円堂と瑞貴の姿があった。
「そうか……That's right! 昔の仲間には絶対に負けられないってわけだ」
「それに、たとえ相手のチームでも意中の相手にカッコ悪い所を見せられないもんな」
「マークもそうだもんね!」
「なっ!? ディ、ディラン! 俺は別に!」
ディランにからかわれたマークは一時だけ頬を赤くしたが、咳払いすると気持ちを戻してディランと共に一之瀬と向き合う。
「コホン……。カズヤの気迫、確かに受け取ったよ。この試合、必ず勝とう!」
「もちろん!」
走り出すマークとディランに続き、一之瀬も走りながら土門の肩にポンッと手を置いた。土門はそんな一之瀬の背中を真剣な目で見つめる。
(マークたちは知らない……。最後の試合だという覚悟が、一之瀬のプレーに凄みを与えているってことを……!)
「……一之瀬くん」
「ん? どうしたんですか?」
「えっ」
秋の呟きを聞き取った音無春奈が声をかける。同時に秋も我に返った。
「なんだか元気がないみたいですけど」
「あ、ああ……。なんでもないわ……」
「そうか、幼馴染ですもんね二人共。応援する気持ちも複雑ですよね……」
春奈の推測も少し当たっているが、秋にとっての気がかりは一之瀬のことだった。
『一人で抱えきれるモンじゃねぇ……。だから、あいつはある人物に会いに行ったんだよ』
『会いに行ったって、誰に……?』
『瑞貴ちゃんだよ』
『えっ、瑞貴ちゃんに!?』
『本当は言えなかったんだろうけど、瑞貴ちゃんが一之瀬の様子に気づいたから話した』
瑞貴は一之瀬の病気を知った上で最高のプレーで応えようとしている。ベンチにいる秋は行動で応えることができなくてもどかしいと思った。
(私には、見守ることしかできないの……?)
吹雪がドリブルで上がって行くと、その隣を一之瀬が並んだ。
「ますます速くなったな!」
「君こそ素早いね、さすがだよ!」
「オーバーラップしてくるとは、何をする気だ!?」
「見せてあげる!」
「何っ!?」
吹雪は一気にスピードを上げて一之瀬をかわした。一時は風丸も抜かす瞬足の持ち主である吹雪だが、さらに磨きが掛かったようだ。
「よーし! いいぞー!」
「そのまま決めちゃって!」
円堂と瑞貴が声を上げる中、風丸が隣に並んだのを吹雪は確認する。
「風丸くん!」
「ここで、『アレ』をやる気か?」
「うん!」
「よし!」
「いくよ!」
「っ! ダイク、トニー、止めろ!」
「「オウッ!」」
吹雪と風丸の様子から何か仕掛けるとわかった一之瀬は、ダイク=ダイナモとトニー=ストライダスに指示を出した。だけど吹雪のスピードに追いつくことができず突破を許す。その隙を風丸は見逃さない。