一之瀬! 最後のキックオフ‼︎
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秋がベンチに戻ると選手たちは試合前のストレッチをしていた。そんな中で円堂は秋に気づいて声をかける。
「秋、どこへ行ってたんだ?」
「あっ…うん……ちょっと……」
「ん?」
曖昧な返事をする秋に円堂は不思議に思った。秋はベンチに座って顔をうつむけながら先ほどのことを思い出す。
『こうしている間にも、成功の確率は下がってるんだろ』
『あんときの事故の影響で……』
『しかも、治ってもサッカーさえできるかどうか……』
『本気の勝負をしたいんだ。円堂と……瑞貴と!』
土門と一之瀬の言葉を思い出した秋がふと顔を上げると、目の前に円堂が自分の目線に合わせてしゃがんでいた。顔は真っ直ぐ自分を見ている。
「あっ――円堂くん!?」
「どうかしたのか? さっきからなんか気にしているみたいだけど……」
「ううん。そんなことないよ」
「守! アップの時間がなくなるよー!」
「ああ!」
「しっかり!」
瑞貴に呼ばれたので円堂は振り向いて走り出すが、やはり秋の様子が気になって顔を向ける。だけど秋は手を振って応援し、次いで円堂の前に走る瑞貴を見る。
『一之瀬は、瑞貴ちゃんに会いに行ったんだ』
(瑞貴ちゃんは、一之瀬くんのサッカーに対する気持ちをわかっている。だから、それに応えようとしているんだ……)
両チームのスターティングメンバーが並ぶ中、円堂と一之瀬は顔を見合わせる。
(やっと戦えるな、一之瀬!)
(本気の俺を見せるよ!)
次いで一之瀬は瑞貴に顔を向ける。それに気づいた瑞貴はニッと笑った。
(絶対に負けないから!)
その気持ちが伝わったのか一之瀬の頷いた。グラウンドではサッカーのことだけ……告白のことは今は考えるべきじゃない。
今回のベンチは、立向居と土方と染岡と木暮夕弥と佐久間次郎と不動明王だ。
ユニコーンのキックオフで試合開始。ミケーレ=ジャックスからボールをもらったディランはうしろにいる一之瀬にボールを回す。
「見せてやれ! カズヤ!」
ボールを受け取った一之瀬はディラが豪炎寺修也を足止めした隙に切り込んで行く。
「止めてやる!」
風丸がボールを奪取しようとしたが、一之瀬は見事なフットワークで抜き、その動きに風丸は驚く。
「速すぎる!?」
《華麗な一之瀬のドリブル! イナズマジャパン、誰も止められない!》
一之瀬はそのまま基山ヒロトも飛鷹も綱海も抜いた。
「行かせないよ!」
一之瀬は巧みなボールさばきとフットワークで吹雪も抜く。
「ザ――!」
「ふっ!」
壁山がザ・マウンテンの体勢に入るが、技が発動する前に一之瀬は抜いた。残るはゴールにいる円堂だけだ。
「いくよ円堂!」
「来い!」
「これが俺の必殺技! ペガサスショット!」
「イジゲン・ザ・ハンド!」
いつもならバリアの波に乗じてボールは反れるはずだが、シュートは一向に弱まらない。
「なんてパワーだ……何っ!?」
そしてついにイジゲン・ザ・ハンドを破り、ボールはゴールに突き刺さった。
《決まった――っ!! 一之瀬のシュートで、アメリカ代表ユニコーンが先制しました!!》
「テレビで見たときより、さらにレベルアップしている……!」
「あんなの止められないっスよ……!」
「スゴいな、一之瀬!」
円堂は仲間と喜び合う一之瀬を見る。会わない間に彼がどれほど成長したのか直に伝わったのだ。
(今のシュート……一哉がサッカーに、この試合にどれほど強い思いを持っているのか、私にも伝わってきた……!)
瑞貴も気合いを入れ直すために両頬を軽く叩いて声を上げる。
「まだ試合は始まったばかりだ!」
「私たちも見せてやろうよ、レベルアップしてるってとこを!」
「「「「「オウッ!!」」」」」
円堂と瑞貴の掛け声にイナズマジャパンは声を上げる。そんな二人の様子を一之瀬は真剣な表情で見ていた。
(すぐに味方を元気づける……やっぱりスゴいよ、円堂、瑞貴。だからこそ俺は、君たちと戦いたかったんだ!)
一之瀬は円堂だけじゃなく、想いを寄せる瑞貴とも一人の選手として全力で戦うのだ。そんな彼の様子を秋はずっと心配で見つめている。
(一之瀬くん……)
様々な思いと熱意が溢れるイナズマジャパン対ユニコーン……試合はまだまだこれからだ!
☆副キャプテン 今日の格言☆
仲間だからこそ、全力で戦うのが最高の挨拶であり礼儀だよ
以上!!
「秋、どこへ行ってたんだ?」
「あっ…うん……ちょっと……」
「ん?」
曖昧な返事をする秋に円堂は不思議に思った。秋はベンチに座って顔をうつむけながら先ほどのことを思い出す。
『こうしている間にも、成功の確率は下がってるんだろ』
『あんときの事故の影響で……』
『しかも、治ってもサッカーさえできるかどうか……』
『本気の勝負をしたいんだ。円堂と……瑞貴と!』
土門と一之瀬の言葉を思い出した秋がふと顔を上げると、目の前に円堂が自分の目線に合わせてしゃがんでいた。顔は真っ直ぐ自分を見ている。
「あっ――円堂くん!?」
「どうかしたのか? さっきからなんか気にしているみたいだけど……」
「ううん。そんなことないよ」
「守! アップの時間がなくなるよー!」
「ああ!」
「しっかり!」
瑞貴に呼ばれたので円堂は振り向いて走り出すが、やはり秋の様子が気になって顔を向ける。だけど秋は手を振って応援し、次いで円堂の前に走る瑞貴を見る。
『一之瀬は、瑞貴ちゃんに会いに行ったんだ』
(瑞貴ちゃんは、一之瀬くんのサッカーに対する気持ちをわかっている。だから、それに応えようとしているんだ……)
両チームのスターティングメンバーが並ぶ中、円堂と一之瀬は顔を見合わせる。
(やっと戦えるな、一之瀬!)
(本気の俺を見せるよ!)
次いで一之瀬は瑞貴に顔を向ける。それに気づいた瑞貴はニッと笑った。
(絶対に負けないから!)
その気持ちが伝わったのか一之瀬の頷いた。グラウンドではサッカーのことだけ……告白のことは今は考えるべきじゃない。
今回のベンチは、立向居と土方と染岡と木暮夕弥と佐久間次郎と不動明王だ。
ユニコーンのキックオフで試合開始。ミケーレ=ジャックスからボールをもらったディランはうしろにいる一之瀬にボールを回す。
「見せてやれ! カズヤ!」
ボールを受け取った一之瀬はディラが豪炎寺修也を足止めした隙に切り込んで行く。
「止めてやる!」
風丸がボールを奪取しようとしたが、一之瀬は見事なフットワークで抜き、その動きに風丸は驚く。
「速すぎる!?」
《華麗な一之瀬のドリブル! イナズマジャパン、誰も止められない!》
一之瀬はそのまま基山ヒロトも飛鷹も綱海も抜いた。
「行かせないよ!」
一之瀬は巧みなボールさばきとフットワークで吹雪も抜く。
「ザ――!」
「ふっ!」
壁山がザ・マウンテンの体勢に入るが、技が発動する前に一之瀬は抜いた。残るはゴールにいる円堂だけだ。
「いくよ円堂!」
「来い!」
「これが俺の必殺技! ペガサスショット!」
「イジゲン・ザ・ハンド!」
いつもならバリアの波に乗じてボールは反れるはずだが、シュートは一向に弱まらない。
「なんてパワーだ……何っ!?」
そしてついにイジゲン・ザ・ハンドを破り、ボールはゴールに突き刺さった。
《決まった――っ!! 一之瀬のシュートで、アメリカ代表ユニコーンが先制しました!!》
「テレビで見たときより、さらにレベルアップしている……!」
「あんなの止められないっスよ……!」
「スゴいな、一之瀬!」
円堂は仲間と喜び合う一之瀬を見る。会わない間に彼がどれほど成長したのか直に伝わったのだ。
(今のシュート……一哉がサッカーに、この試合にどれほど強い思いを持っているのか、私にも伝わってきた……!)
瑞貴も気合いを入れ直すために両頬を軽く叩いて声を上げる。
「まだ試合は始まったばかりだ!」
「私たちも見せてやろうよ、レベルアップしてるってとこを!」
「「「「「オウッ!!」」」」」
円堂と瑞貴の掛け声にイナズマジャパンは声を上げる。そんな二人の様子を一之瀬は真剣な表情で見ていた。
(すぐに味方を元気づける……やっぱりスゴいよ、円堂、瑞貴。だからこそ俺は、君たちと戦いたかったんだ!)
一之瀬は円堂だけじゃなく、想いを寄せる瑞貴とも一人の選手として全力で戦うのだ。そんな彼の様子を秋はずっと心配で見つめている。
(一之瀬くん……)
様々な思いと熱意が溢れるイナズマジャパン対ユニコーン……試合はまだまだこれからだ!
☆副キャプテン 今日の格言☆
仲間だからこそ、全力で戦うのが最高の挨拶であり礼儀だよ
以上!!