フユッペの秘密
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後半に入るとオルフェウスは選手交代してDFが二人にる。そこへナイツオブクイーンは無敵の槍を発動させた。
《出ました! 必殺タクティクス無敵の槍!》
オルフェウスは無敵の槍に向かって、六人のMFが左右に三人ずつ縦に並んで追いかける。エドガーがボールを撃つ瞬間に他の無敵の槍のメンバーをオルフェウスはMFの三人がそれぞれマークし、さらに残りの三人がエドガーからボールを奪った。
そのままフィディオ=アルデナに回されてシュートを撃ち、見事同点に追いつく。
《オルフェウス同点に追いつきました――っ!!》
それからオルフェウスの動きは変わっていく。攻めるときはドリブルではなくパスで、横ではなく上下高低差を使ったパスだ。
《イタリア代表オルフェウス対イギリス代表ナイツオブクイーンの試合が、1対1の同点! 残り時間もあとわずか、果たして勝利のゴールを奪うのはどちらなのでしょうか!?》
ドリブルするフィディオにデービット=バッキンガムがスライディングを仕掛ける。フィディオはそれをかわしてラファエレ=ジェネラーニとワンツーパスをし、最後にフィディオがゴールを決めた。
逆転したと同時に試合終了のホイッスルが鳴る。
《ここで試合終了――っ!! 勝ったのはイタリア代表オルフェウスです!!》
この試合はオルフェウスの勝利で終わった。それを確認するとテレビの電源を切る。
「鬼道、今の試合!」
「ああ、間違いない。イタリア代表の力を引き出し、イギリスを破る作戦を授けたのは影山だ」
「逆に言えば、前半の動きを見ただけで勝利へ導く方程式を見抜いていたんだね」
「影山……」
「ケッ」
佐久間と鬼道は逆転の秘密がすぐにわかった。瑞貴もその指導力に感嘆し、円堂は何かを思うように彼の名前を呟く。不動は面白くなさそうにしていた。
(率いて間もないチームをこれほど劇的に変えてしまうとは……。あの人は、指導者として衰えていない。むしろ、以前よりその力は強大になっている!)
幼い頃から影山の指導を受けていた鬼道は、彼がどれほど指導者としての力をつけたのかわかった。
次はグラウンドで練習をするのだが、今日はいつもと雰囲気が特に違っていた。
「さあ、撃って来い!」
「いいの? こんな近くから……」
PK状態で瑞貴と円堂は練習をすることになったが、瑞貴がいる場所は円堂のいるゴールからとても近い場所にいる。
「いいんだ! 来い!」
「……わかった!」
円堂の勢いに瑞貴は心配しつつシュートを撃つが、力を誤ってしまい真正面になった。しかも円堂はマトモにくらってしまう。
「大丈夫!?」
「っ……ああ! もう一丁!」
「もう一丁って……」
様子がおかしいのは円堂だけじゃない。
「ずいぶん気合い入ってるじゃねぇか!」
「そういうお前もな!」
「「ふんっ!」」
不動と佐久間は激しいボールの奪い合いを繰り返している。
「うっ!」
「どわっ!」
「わぁ!」
(あの人に負けるわけにはいかない!)
鬼道がドリブルしながらディフェンスの壁山も土方雷電も木暮夕弥も弾き出す。
そんな四人の様子を冬花も秋も春奈も心配そうに見ていた。
「昨日と雰囲気が全然違いますね」
「仕方ないわ。いろいろありすぎたもの……」
(守も有人も次郎も明王も、怒りや悔しさがプレーに現れている……。これじゃあマトモな練習ができない……)
「瑞貴! 次撃って来い!」
「あっ、うん……」
円堂と鬼道と佐久間と不動は、影山の策略によりアルゼンチン戦に出場ができなかった。もちろん瑞貴もその一人だが、興奮している四人の姿を見ていると逆に冷静になっていた。
「うわぁ!」
「あっ! すまない……」
「お兄ちゃん?」
「鬼道くん?」
鬼道のチャージのショックで宇都宮虎丸は地に座り込んだ。鬼道にしては珍しいラフプレーだったので、春奈も秋も冬花も目を見開く。
「練習中止!」
「「「「「!」」」」」
久遠が怒鳴るように声を上げたので、全員動きを止めて久遠を見る。
「グラウンドでサッカー以外のことを考えるな! 頭冷やせ!」
そう言って去って行く久遠。円堂たちは我に返ったのか顔を少しうつむけた。
「それじゃあ、残りの時間は自由時間にするよ。各自今日は気分転換するなりしておいで」
シンも記録ボードを下ろして伝える。みんなは戸惑ったりしつつ宿舎へ向かった。
《出ました! 必殺タクティクス無敵の槍!》
オルフェウスは無敵の槍に向かって、六人のMFが左右に三人ずつ縦に並んで追いかける。エドガーがボールを撃つ瞬間に他の無敵の槍のメンバーをオルフェウスはMFの三人がそれぞれマークし、さらに残りの三人がエドガーからボールを奪った。
そのままフィディオ=アルデナに回されてシュートを撃ち、見事同点に追いつく。
《オルフェウス同点に追いつきました――っ!!》
それからオルフェウスの動きは変わっていく。攻めるときはドリブルではなくパスで、横ではなく上下高低差を使ったパスだ。
《イタリア代表オルフェウス対イギリス代表ナイツオブクイーンの試合が、1対1の同点! 残り時間もあとわずか、果たして勝利のゴールを奪うのはどちらなのでしょうか!?》
ドリブルするフィディオにデービット=バッキンガムがスライディングを仕掛ける。フィディオはそれをかわしてラファエレ=ジェネラーニとワンツーパスをし、最後にフィディオがゴールを決めた。
逆転したと同時に試合終了のホイッスルが鳴る。
《ここで試合終了――っ!! 勝ったのはイタリア代表オルフェウスです!!》
この試合はオルフェウスの勝利で終わった。それを確認するとテレビの電源を切る。
「鬼道、今の試合!」
「ああ、間違いない。イタリア代表の力を引き出し、イギリスを破る作戦を授けたのは影山だ」
「逆に言えば、前半の動きを見ただけで勝利へ導く方程式を見抜いていたんだね」
「影山……」
「ケッ」
佐久間と鬼道は逆転の秘密がすぐにわかった。瑞貴もその指導力に感嘆し、円堂は何かを思うように彼の名前を呟く。不動は面白くなさそうにしていた。
(率いて間もないチームをこれほど劇的に変えてしまうとは……。あの人は、指導者として衰えていない。むしろ、以前よりその力は強大になっている!)
幼い頃から影山の指導を受けていた鬼道は、彼がどれほど指導者としての力をつけたのかわかった。
次はグラウンドで練習をするのだが、今日はいつもと雰囲気が特に違っていた。
「さあ、撃って来い!」
「いいの? こんな近くから……」
PK状態で瑞貴と円堂は練習をすることになったが、瑞貴がいる場所は円堂のいるゴールからとても近い場所にいる。
「いいんだ! 来い!」
「……わかった!」
円堂の勢いに瑞貴は心配しつつシュートを撃つが、力を誤ってしまい真正面になった。しかも円堂はマトモにくらってしまう。
「大丈夫!?」
「っ……ああ! もう一丁!」
「もう一丁って……」
様子がおかしいのは円堂だけじゃない。
「ずいぶん気合い入ってるじゃねぇか!」
「そういうお前もな!」
「「ふんっ!」」
不動と佐久間は激しいボールの奪い合いを繰り返している。
「うっ!」
「どわっ!」
「わぁ!」
(あの人に負けるわけにはいかない!)
鬼道がドリブルしながらディフェンスの壁山も土方雷電も木暮夕弥も弾き出す。
そんな四人の様子を冬花も秋も春奈も心配そうに見ていた。
「昨日と雰囲気が全然違いますね」
「仕方ないわ。いろいろありすぎたもの……」
(守も有人も次郎も明王も、怒りや悔しさがプレーに現れている……。これじゃあマトモな練習ができない……)
「瑞貴! 次撃って来い!」
「あっ、うん……」
円堂と鬼道と佐久間と不動は、影山の策略によりアルゼンチン戦に出場ができなかった。もちろん瑞貴もその一人だが、興奮している四人の姿を見ていると逆に冷静になっていた。
「うわぁ!」
「あっ! すまない……」
「お兄ちゃん?」
「鬼道くん?」
鬼道のチャージのショックで宇都宮虎丸は地に座り込んだ。鬼道にしては珍しいラフプレーだったので、春奈も秋も冬花も目を見開く。
「練習中止!」
「「「「「!」」」」」
久遠が怒鳴るように声を上げたので、全員動きを止めて久遠を見る。
「グラウンドでサッカー以外のことを考えるな! 頭冷やせ!」
そう言って去って行く久遠。円堂たちは我に返ったのか顔を少しうつむけた。
「それじゃあ、残りの時間は自由時間にするよ。各自今日は気分転換するなりしておいで」
シンも記録ボードを下ろして伝える。みんなは戸惑ったりしつつ宿舎へ向かった。