フユッペの秘密
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「私は大歓迎だよ」
「いやいやいやいや! あのね、ムリだよ。そもそも監督と私って歳が結構離れてるし」
「愛があれば年齢なんて関係ないってこの前見たドラマで言ってたよ? 私は同い年のお母さんでも瑞貴ちゃんなら大歓迎だし」
「なんのドラマ見たの!?」
ラチが明かないと思った瑞貴は宿舎の中へ逃げた。冬花が心底残念そうな顔をしていたのは見なかったことにしよう。
彼女たちの上空に通ったイナズマジェットが空港に着き、そこから灰色の髪の少年が出てきた……。
――午前の練習が始まり、瑞貴がドリブルで上がってパスを出すと風丸一郎太が受け取る。
「一郎太!」
「行かせないっス!」
「っ、染岡!」
壁山塀吾郎が立ち塞がって風丸は染岡竜吾にパスを出そうとするが、彼も土方雷電にマークされていた。
「ヒロト……何っ!?」
うしろにいる基山ヒロトに回そうとしたが、そこには飛鷹征矢と木暮夕弥がいる。
「寄せが格段に早くなっている……!」
「こっちだ!」
風丸が横を見るとゴールから上がっていた円堂守がいた。
「円堂!」
「メガトンヘッドG2!」
「魔王・ザ・ハンド!」
進化したメガトンヘッドを、立向居勇気が完成した魔王・ザ・ハンドでガッチリ止めた。
「スゴいぞ立向居! それがお前だけの必殺技なんだな!」
「はい!」
練習に励む選手の姿を、冬花や木野秋や音無春奈も微笑ましく思いながら見守る。
「みんな、がんばってますね」
「アルゼンチン戦での負けが、逆にチームの一体感を強めてくれたみたい」
「これならきっと予選グループを突破できますね!」
「――そんな簡単にはいきませんよ」
「「「えっ?」」」
春奈の言葉を目金欠流が否定し、そのまま説明を続ける。
「確かに予選グループでは総当たり戦を行って、上位二チームが決勝トーナメントに進めるというルールですから、我々イナズマジャパンが一度負けたからと言って終わりではありません。ですが二敗したとなると他のチームの勝敗にもよりますが、予選突破は難しくなります」
「これ以上負けられないってことですか……」
「大丈夫です!」
「「えっ?」」
目金の解説に春奈や秋が不安そうにすると、笑顔の冬花から声がかかった。
「マモルくんや瑞貴ちゃんたちを見ていたら、そんな気がするんです」
「よし! いいぞ!」
「うおおお!」
「負けないっス!」
「みんなで予選突破するよ!」
「「「「「オウッ!!」」」」」
円堂や染岡や壁山や瑞貴を始め、全員今まで以上に練習に励んでいるのが表情にもプレーにも出ている。それに秋たちも安心してきた。
「そうね。冬花さんの言う通り!」
「私もがんばらないと。追加のドリンク、取ってきますね」
ベンチから立ち上がる冬花に久遠は目を向けていた。
染岡から佐久間次郎にボールを回し、次に栗松鉄平へ送られると、右足にボールが触れると同時に栗松の顔が歪んだ。
「失敗失敗……。あっ、すまないでヤンス」
転がったボールを足で止めてくれた相手に栗松は駆け寄りながら礼を言うが、その人物はボールを拾い上げて微笑んだ。
「久しぶりだね」
「ふ、吹雪さん!?」
「「「「「吹雪/さん!?」」」」」
アジア予選決勝でケガをして一度離脱した吹雪士郎だ。彼の登場にみんな驚くとその周りに集まる。もちろん瑞貴もだ。
「久しぶり、士郎!」
「瑞貴ちゃ――んっ!! 会いたかったよ――っ!!」
「みぎゃあ!」
「「「「「ああっ!!」」」」」
駆け寄って来た瑞貴に吹雪は抱きついた。ご無沙汰なのですっかり忘れていたが、吹雪は瑞貴に好意を持ってるため引っ付く癖がある。離れていた分、遠慮がなくなったのかもしれない。
「ねえ瑞貴ちゃん。久しぶりに頭撫でて?」
「えっ? いいけど……」
言われた通り頭を優しく撫でると、吹雪は大半の女子がときめくであろう、ふんわりした笑顔を浮かべる。
「この感じ……。僕、瑞貴ちゃんの元に帰って来たんだぁ……」
「あの『イナズマジャパンの元に』の間違いじゃない?」
「吹雪さん! いい加減に――」
ベリッ!
「「「「「えっ――……ええっ!?」」」」」
春奈が引き剥がす前に瑞貴と吹雪は冬花が割って入っていた。意外な行動をした冬花に、一瞬全員がキョトンとしたがすぐに我に返って声を上げる。
しかも冬花はそのまま瑞貴の腕に抱きついた。他のみんなと同じように吹雪も一瞬キョトンとしたが、負けじと冬花の反対側の瑞貴の腕に抱きつく。
「いやいやいやいや! あのね、ムリだよ。そもそも監督と私って歳が結構離れてるし」
「愛があれば年齢なんて関係ないってこの前見たドラマで言ってたよ? 私は同い年のお母さんでも瑞貴ちゃんなら大歓迎だし」
「なんのドラマ見たの!?」
ラチが明かないと思った瑞貴は宿舎の中へ逃げた。冬花が心底残念そうな顔をしていたのは見なかったことにしよう。
彼女たちの上空に通ったイナズマジェットが空港に着き、そこから灰色の髪の少年が出てきた……。
――午前の練習が始まり、瑞貴がドリブルで上がってパスを出すと風丸一郎太が受け取る。
「一郎太!」
「行かせないっス!」
「っ、染岡!」
壁山塀吾郎が立ち塞がって風丸は染岡竜吾にパスを出そうとするが、彼も土方雷電にマークされていた。
「ヒロト……何っ!?」
うしろにいる基山ヒロトに回そうとしたが、そこには飛鷹征矢と木暮夕弥がいる。
「寄せが格段に早くなっている……!」
「こっちだ!」
風丸が横を見るとゴールから上がっていた円堂守がいた。
「円堂!」
「メガトンヘッドG2!」
「魔王・ザ・ハンド!」
進化したメガトンヘッドを、立向居勇気が完成した魔王・ザ・ハンドでガッチリ止めた。
「スゴいぞ立向居! それがお前だけの必殺技なんだな!」
「はい!」
練習に励む選手の姿を、冬花や木野秋や音無春奈も微笑ましく思いながら見守る。
「みんな、がんばってますね」
「アルゼンチン戦での負けが、逆にチームの一体感を強めてくれたみたい」
「これならきっと予選グループを突破できますね!」
「――そんな簡単にはいきませんよ」
「「「えっ?」」」
春奈の言葉を目金欠流が否定し、そのまま説明を続ける。
「確かに予選グループでは総当たり戦を行って、上位二チームが決勝トーナメントに進めるというルールですから、我々イナズマジャパンが一度負けたからと言って終わりではありません。ですが二敗したとなると他のチームの勝敗にもよりますが、予選突破は難しくなります」
「これ以上負けられないってことですか……」
「大丈夫です!」
「「えっ?」」
目金の解説に春奈や秋が不安そうにすると、笑顔の冬花から声がかかった。
「マモルくんや瑞貴ちゃんたちを見ていたら、そんな気がするんです」
「よし! いいぞ!」
「うおおお!」
「負けないっス!」
「みんなで予選突破するよ!」
「「「「「オウッ!!」」」」」
円堂や染岡や壁山や瑞貴を始め、全員今まで以上に練習に励んでいるのが表情にもプレーにも出ている。それに秋たちも安心してきた。
「そうね。冬花さんの言う通り!」
「私もがんばらないと。追加のドリンク、取ってきますね」
ベンチから立ち上がる冬花に久遠は目を向けていた。
染岡から佐久間次郎にボールを回し、次に栗松鉄平へ送られると、右足にボールが触れると同時に栗松の顔が歪んだ。
「失敗失敗……。あっ、すまないでヤンス」
転がったボールを足で止めてくれた相手に栗松は駆け寄りながら礼を言うが、その人物はボールを拾い上げて微笑んだ。
「久しぶりだね」
「ふ、吹雪さん!?」
「「「「「吹雪/さん!?」」」」」
アジア予選決勝でケガをして一度離脱した吹雪士郎だ。彼の登場にみんな驚くとその周りに集まる。もちろん瑞貴もだ。
「久しぶり、士郎!」
「瑞貴ちゃ――んっ!! 会いたかったよ――っ!!」
「みぎゃあ!」
「「「「「ああっ!!」」」」」
駆け寄って来た瑞貴に吹雪は抱きついた。ご無沙汰なのですっかり忘れていたが、吹雪は瑞貴に好意を持ってるため引っ付く癖がある。離れていた分、遠慮がなくなったのかもしれない。
「ねえ瑞貴ちゃん。久しぶりに頭撫でて?」
「えっ? いいけど……」
言われた通り頭を優しく撫でると、吹雪は大半の女子がときめくであろう、ふんわりした笑顔を浮かべる。
「この感じ……。僕、瑞貴ちゃんの元に帰って来たんだぁ……」
「あの『イナズマジャパンの元に』の間違いじゃない?」
「吹雪さん! いい加減に――」
ベリッ!
「「「「「えっ――……ええっ!?」」」」」
春奈が引き剥がす前に瑞貴と吹雪は冬花が割って入っていた。意外な行動をした冬花に、一瞬全員がキョトンとしたがすぐに我に返って声を上げる。
しかも冬花はそのまま瑞貴の腕に抱きついた。他のみんなと同じように吹雪も一瞬キョトンとしたが、負けじと冬花の反対側の瑞貴の腕に抱きつく。