目金、立つ!
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
――目金を豪炎寺のポジションに入れ、フォーメーションをとったあと試合開始のホイッスルが鳴る。
《さあフットボールフロンティア準決勝! いよいよ試合開始です!!》
しかし前半戦が終了しようとしていたが、試合は未だに0対0のまま。両者無得点だった。秋葉名戸学園サッカー部はボールをキープするも一向に攻めてこない。代わりにこちらがボールを奪おうとするも……。
「発進! ハイパーサッカーボール発射!」
ロボットみたいな動きで呂簿合機が無敵にパスを送る。無敵がパスを取ったので風丸が攻撃にかかるが……。
「来たな! 悪の軍団め! お前たちにこの地球は渡さん!」
「な、なんなんだこいつら……?」
――そうしている間にも前半終了のホイッスルが鳴り響き、ハーフタイムに入ったので両チームとも水分補給をする。
「まるで攻めて来ないなんて……この僕にも予想外でしたよ」
「お前あいつらのサッカーが理解できたんじゃなかったのよ」
なんの発展もなかったので、染岡は呆れながら目金に言う。
「きっと体力を温存していると思う」
「「「「「えっ?」」」」」
その言葉に全員が瑞貴を見る。瑞貴は一つドリンクを飲んでからベンチにいる秋葉名戸学園サッカー部を見る。
「彼らはずっとメイド喫茶でゲームしたり鉄道模型を作ったりするくらいなんだから、フルタイムでやる体力がないんだよ」
瑞貴の推測に部員全員が納得したように頷く。
「やっぱお前もあいつらと同――」
「春奈ちゃん。今度雑誌のメイド服を竜吾の顔で合成写真を作ろう」
「はい!」
「やめろ!!」
同種と言おうとした染岡に瑞貴はとんでもないことを言い、染岡は全力で止めた。
「それにしても、なんでボールが取れないんだ?」
「あいつらの妙な真似に、調子を狂わされたせいだ」
半田が残った疑問を言うと風丸が答える。
「得体が知れない……」
「……お前がな」
背後にいた影野が言うと、夏未は顔を青ざめ豪炎寺はツッコンだ。
まだ後半戦があるというのにベンチでゲームをしている秋葉名戸学園を雷門イレブンは見ると夏未は腰に手を当てる。
「よくわからないチームだわ」
「とにかく、ボールを奪ってチャンスを作るんだ!」
「相手の動きに惑わされないようにしよう!」
――ハーフタイムも終わり、後半戦が始まった。キックオフは秋葉名戸学園サッカー部からだ。
芸夢が蹴ったボールを相井達人が受け取ると、秋葉名戸イレブンは動きが変わり攻め上がって来た。瑞貴の予想通り、フルタイムで戦い続けることができない秋葉名戸学園サッカー部は後半勝負がスタイルなのだ。
漫画が無敵にパスを送り、守備を固める雷門中サッカー部。松野は無敵に攻撃する。
「変身! フェイクボール!」
そう言って無敵は松野を素通りした。
「なあにが変身だよ。――って、えっ! あれー!?」
松野が奪ったはずのボールはスイカだった。
「わー! もったいない!」
「そこじゃねぇだろ!」
悲鳴染みた声を上げてズレた発言をする瑞貴の肩を染岡がツッコミを入れた。
そのまま上がる無敵は宍戸がボールを奪う直前で高くロングパスを出す。それを見た芸夢は漫画をバットのように足をつかんで上げる。
「ド根性バット!」
漫画が顔面でシュートし、円堂は技に驚いて対応できずにゴールを許してしまう。
《決まった――っ!! 後半開始直後、雷門中の立ち上がりの隙をついた秋葉名戸学園が先取点を奪いました――っ!!》
「あちゃー」
「こんなシュートを隠してたのかよ!」
喜び合う秋葉名戸学園に、瑞貴は手で顔に当て、円堂は悔しそうに顔を歪めてゴールポストに拳を当てる。
「守ー。次は止めようねー!」
「オウッ!」
円堂をとりあえず元気付けた瑞貴は再び相手に顔を向けると……何故かみんな目に炎が揺れていた。
「サクラ様にお言葉をもらうなんて……!」
「我々があいつらよりサクラ様を慕っているんだ!」
漫画と野部流の言葉を始め、秋葉名戸学園サッカー部は同意するように力強く頷く。
「私はサクラじゃないのに……」
涙を流す瑞貴に、染岡は同情の念を込めてポンッと肩を叩いた。
センターサークルから雷門中の攻撃が始まる。
「あんな奴らに先制を許すとはな……!」
「だから言ったのです。油断は禁物だと」
ホイッスルが鳴り、目金が染岡に向けてボールを蹴り、それを受けた染岡がドリブルで上がると、秋葉名戸学園サッカー部は全員下がった。
「あいつら全員で守るつもりか!?」
意外なフォーメーションに円堂も驚く。だが染岡の勢いはそれだけで止まるはずがない。
「そうはさせるか!」
芸夢のスライディングをかわし、無敵のディフェンスもかわす。残りのディフェンスはゴール前にいる仮沢と漫画と筋道鉄雄だけだ。
「いくぞ! 五・里・霧・中ー!」
漫画の合図で三人はその場で足を動かして砂煙を起こす。これでは周りが見えない。
「こんな目眩ましで、俺のシュートが止められると思ったか! くらえ! ドラゴンクラッシュ!」
染岡はゴールに向かってドラゴンクラッシュを撃つ。
「やったか!?」
砂煙が晴れて周りが見えるようになると、ボールはゴールに入らずゴールポストのうしろにあり、その横で相戸留が息を切らしながら倒れている。染岡は確かにゴールの真ん中を狙ったはずなのだが、枠の外に出ていた。
それから再び何人ものの雷門イレブンがゴールを狙うも、五里霧中が放たれてゴールの枠の外に行くばかりだ。
豪炎寺は自分が怪我したことで加勢できないことに悔しく思い、夏未も呼びかける。
「っ……!」
「何をしているの!? 時間がないわよ!」
染岡は自作から漫画へのパスをカットし、ゴールへ向かうと漫画は余裕の表情を浮かべる。
「何度撃ってもムダですよ!」
再び秋葉名戸学園は五里霧中を放つ。もう瑞貴はこの試合がなんだかムカついてきて、目金のそばに寄る。
「欠流、あんたならわからない?」
「瑞貴さん?」
「土煙に包まれているとシュートが決まらない……それっておかしいでしょ。彼らはアニメとかそういうのが好きだったんなら、何かを真似していると思う。心当たりないかな?」
「う~ん……――あっ!」
すると目金は何かに気づいたのか走り出した。
《さあフットボールフロンティア準決勝! いよいよ試合開始です!!》
しかし前半戦が終了しようとしていたが、試合は未だに0対0のまま。両者無得点だった。秋葉名戸学園サッカー部はボールをキープするも一向に攻めてこない。代わりにこちらがボールを奪おうとするも……。
「発進! ハイパーサッカーボール発射!」
ロボットみたいな動きで呂簿合機が無敵にパスを送る。無敵がパスを取ったので風丸が攻撃にかかるが……。
「来たな! 悪の軍団め! お前たちにこの地球は渡さん!」
「な、なんなんだこいつら……?」
――そうしている間にも前半終了のホイッスルが鳴り響き、ハーフタイムに入ったので両チームとも水分補給をする。
「まるで攻めて来ないなんて……この僕にも予想外でしたよ」
「お前あいつらのサッカーが理解できたんじゃなかったのよ」
なんの発展もなかったので、染岡は呆れながら目金に言う。
「きっと体力を温存していると思う」
「「「「「えっ?」」」」」
その言葉に全員が瑞貴を見る。瑞貴は一つドリンクを飲んでからベンチにいる秋葉名戸学園サッカー部を見る。
「彼らはずっとメイド喫茶でゲームしたり鉄道模型を作ったりするくらいなんだから、フルタイムでやる体力がないんだよ」
瑞貴の推測に部員全員が納得したように頷く。
「やっぱお前もあいつらと同――」
「春奈ちゃん。今度雑誌のメイド服を竜吾の顔で合成写真を作ろう」
「はい!」
「やめろ!!」
同種と言おうとした染岡に瑞貴はとんでもないことを言い、染岡は全力で止めた。
「それにしても、なんでボールが取れないんだ?」
「あいつらの妙な真似に、調子を狂わされたせいだ」
半田が残った疑問を言うと風丸が答える。
「得体が知れない……」
「……お前がな」
背後にいた影野が言うと、夏未は顔を青ざめ豪炎寺はツッコンだ。
まだ後半戦があるというのにベンチでゲームをしている秋葉名戸学園を雷門イレブンは見ると夏未は腰に手を当てる。
「よくわからないチームだわ」
「とにかく、ボールを奪ってチャンスを作るんだ!」
「相手の動きに惑わされないようにしよう!」
――ハーフタイムも終わり、後半戦が始まった。キックオフは秋葉名戸学園サッカー部からだ。
芸夢が蹴ったボールを相井達人が受け取ると、秋葉名戸イレブンは動きが変わり攻め上がって来た。瑞貴の予想通り、フルタイムで戦い続けることができない秋葉名戸学園サッカー部は後半勝負がスタイルなのだ。
漫画が無敵にパスを送り、守備を固める雷門中サッカー部。松野は無敵に攻撃する。
「変身! フェイクボール!」
そう言って無敵は松野を素通りした。
「なあにが変身だよ。――って、えっ! あれー!?」
松野が奪ったはずのボールはスイカだった。
「わー! もったいない!」
「そこじゃねぇだろ!」
悲鳴染みた声を上げてズレた発言をする瑞貴の肩を染岡がツッコミを入れた。
そのまま上がる無敵は宍戸がボールを奪う直前で高くロングパスを出す。それを見た芸夢は漫画をバットのように足をつかんで上げる。
「ド根性バット!」
漫画が顔面でシュートし、円堂は技に驚いて対応できずにゴールを許してしまう。
《決まった――っ!! 後半開始直後、雷門中の立ち上がりの隙をついた秋葉名戸学園が先取点を奪いました――っ!!》
「あちゃー」
「こんなシュートを隠してたのかよ!」
喜び合う秋葉名戸学園に、瑞貴は手で顔に当て、円堂は悔しそうに顔を歪めてゴールポストに拳を当てる。
「守ー。次は止めようねー!」
「オウッ!」
円堂をとりあえず元気付けた瑞貴は再び相手に顔を向けると……何故かみんな目に炎が揺れていた。
「サクラ様にお言葉をもらうなんて……!」
「我々があいつらよりサクラ様を慕っているんだ!」
漫画と野部流の言葉を始め、秋葉名戸学園サッカー部は同意するように力強く頷く。
「私はサクラじゃないのに……」
涙を流す瑞貴に、染岡は同情の念を込めてポンッと肩を叩いた。
センターサークルから雷門中の攻撃が始まる。
「あんな奴らに先制を許すとはな……!」
「だから言ったのです。油断は禁物だと」
ホイッスルが鳴り、目金が染岡に向けてボールを蹴り、それを受けた染岡がドリブルで上がると、秋葉名戸学園サッカー部は全員下がった。
「あいつら全員で守るつもりか!?」
意外なフォーメーションに円堂も驚く。だが染岡の勢いはそれだけで止まるはずがない。
「そうはさせるか!」
芸夢のスライディングをかわし、無敵のディフェンスもかわす。残りのディフェンスはゴール前にいる仮沢と漫画と筋道鉄雄だけだ。
「いくぞ! 五・里・霧・中ー!」
漫画の合図で三人はその場で足を動かして砂煙を起こす。これでは周りが見えない。
「こんな目眩ましで、俺のシュートが止められると思ったか! くらえ! ドラゴンクラッシュ!」
染岡はゴールに向かってドラゴンクラッシュを撃つ。
「やったか!?」
砂煙が晴れて周りが見えるようになると、ボールはゴールに入らずゴールポストのうしろにあり、その横で相戸留が息を切らしながら倒れている。染岡は確かにゴールの真ん中を狙ったはずなのだが、枠の外に出ていた。
それから再び何人ものの雷門イレブンがゴールを狙うも、五里霧中が放たれてゴールの枠の外に行くばかりだ。
豪炎寺は自分が怪我したことで加勢できないことに悔しく思い、夏未も呼びかける。
「っ……!」
「何をしているの!? 時間がないわよ!」
染岡は自作から漫画へのパスをカットし、ゴールへ向かうと漫画は余裕の表情を浮かべる。
「何度撃ってもムダですよ!」
再び秋葉名戸学園は五里霧中を放つ。もう瑞貴はこの試合がなんだかムカついてきて、目金のそばに寄る。
「欠流、あんたならわからない?」
「瑞貴さん?」
「土煙に包まれているとシュートが決まらない……それっておかしいでしょ。彼らはアニメとかそういうのが好きだったんなら、何かを真似していると思う。心当たりないかな?」
「う~ん……――あっ!」
すると目金は何かに気づいたのか走り出した。