立ちはだかる要塞!
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「で、どうする久遠? 今から船をチャーターして行けば、後半には間に合うかもしれないぞ」
「それなら僕のグループの船が速いです。ここから港までの車も手配しますので、前半の途中にでも到着を――」
携帯を取り出すシンを、久遠は片手で上げて制した。
「いえ、この試合は彼らに任せましょう。ここで見届けるべきです。――これからのために」
「…………」
「わかりました」
久遠の言葉に響木は口の端を上げ、シンは携帯をしまうと会議室にあるテレビの電源を入れる。イナズマジャパンの試合を、久遠と響木と共に見守るために。
☆☆☆☆☆
現在の時刻は2時20分。刻一刻と過ぎていく中で壁山も木暮も不安に思っていた。
「キャプテンたち、来ないっスね……」
「やっぱり瑞貴姉たちは知らないのかな? 日程が変わったことを……」
「心配すんな。あいつらなら絶対に来るからよ」
「だと、いいでヤンスが……」
「それより、ちゃんと体動かしとけ」
「…………」
栗松たちを染岡は励ましながらストレッチの指示を出す。風丸はジ・エンパイアのベンチを見ると、全員試合に備えるどころか余裕の表情でいる。キャプテンのテレス=トルーエなんて音楽を聴いてリズムを取っていた。
まるでイナズマジャパンなど足元にも及ばないかのように……。
☆☆☆☆☆
一方、瑞貴たちが乗るキャラバンは港へと進んでいる。
「この森を抜ければ、港はすぐそこだ!」
「まだ6分ある。これなら間に合うな」
「ああ!」
「よかった……」
フィディオの携帯に表示されている時間を見て、円堂も瑞貴も安堵の表情を浮かべていたが――。
「おっ?」
ベッソリンが前方の何かに気づくとキャラバンを止めた。そこから多くの車にクラクションの音が聞こえる。
「どうしたんですか?」
「事故みたいだな」
「「「「「「えぇっ!?」」」」」」
あと少しで港だというのに渋滞でキャラバンが進めず、佐久間は悔しそうに歯を食いしばる。
「クッ! こんなときに!」
バンッ!
「「「「「!?」」」」」
キャラバンの扉が開く音が聞こえると、瑞貴が外に出て行った。
「ミズキ!?」
「みんなが待っているのに、私たちが立ち止まってる暇なんかないよ。フィディオ、ベッソリンさん、ありがとうございました!」
ペコリと礼をした瑞貴は走り出した。それを見た円堂も決意する。
「行くぞ!」
「マジかよ!?」
円堂も瑞貴を追って行くと不動は驚いた。ベッソリンを残して全員降りると港に向かって走って行く。
「間に合ってくれ……!」
(私がいることで原作は変わっている……もしかしたら!)
祈りながら走る円堂と瑞貴は、港で一隻の船が止まっているのを見えた。
「それなら僕のグループの船が速いです。ここから港までの車も手配しますので、前半の途中にでも到着を――」
携帯を取り出すシンを、久遠は片手で上げて制した。
「いえ、この試合は彼らに任せましょう。ここで見届けるべきです。――これからのために」
「…………」
「わかりました」
久遠の言葉に響木は口の端を上げ、シンは携帯をしまうと会議室にあるテレビの電源を入れる。イナズマジャパンの試合を、久遠と響木と共に見守るために。
☆☆☆☆☆
現在の時刻は2時20分。刻一刻と過ぎていく中で壁山も木暮も不安に思っていた。
「キャプテンたち、来ないっスね……」
「やっぱり瑞貴姉たちは知らないのかな? 日程が変わったことを……」
「心配すんな。あいつらなら絶対に来るからよ」
「だと、いいでヤンスが……」
「それより、ちゃんと体動かしとけ」
「…………」
栗松たちを染岡は励ましながらストレッチの指示を出す。風丸はジ・エンパイアのベンチを見ると、全員試合に備えるどころか余裕の表情でいる。キャプテンのテレス=トルーエなんて音楽を聴いてリズムを取っていた。
まるでイナズマジャパンなど足元にも及ばないかのように……。
☆☆☆☆☆
一方、瑞貴たちが乗るキャラバンは港へと進んでいる。
「この森を抜ければ、港はすぐそこだ!」
「まだ6分ある。これなら間に合うな」
「ああ!」
「よかった……」
フィディオの携帯に表示されている時間を見て、円堂も瑞貴も安堵の表情を浮かべていたが――。
「おっ?」
ベッソリンが前方の何かに気づくとキャラバンを止めた。そこから多くの車にクラクションの音が聞こえる。
「どうしたんですか?」
「事故みたいだな」
「「「「「「えぇっ!?」」」」」」
あと少しで港だというのに渋滞でキャラバンが進めず、佐久間は悔しそうに歯を食いしばる。
「クッ! こんなときに!」
バンッ!
「「「「「!?」」」」」
キャラバンの扉が開く音が聞こえると、瑞貴が外に出て行った。
「ミズキ!?」
「みんなが待っているのに、私たちが立ち止まってる暇なんかないよ。フィディオ、ベッソリンさん、ありがとうございました!」
ペコリと礼をした瑞貴は走り出した。それを見た円堂も決意する。
「行くぞ!」
「マジかよ!?」
円堂も瑞貴を追って行くと不動は驚いた。ベッソリンを残して全員降りると港に向かって走って行く。
「間に合ってくれ……!」
(私がいることで原作は変わっている……もしかしたら!)
祈りながら走る円堂と瑞貴は、港で一隻の船が止まっているのを見えた。