立ちはだかる要塞!
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「「まだ試合に間に合わないと決まったわけじゃない!」」
「「「!?」」」
円堂と瑞貴の言葉に、鬼道も不動も佐久間も驚いて顔を向ける。
「瑞貴、試合は3時からって言ってたよな?」
「うん。今は2時15分……まだ時間はある!」
円堂と瑞貴はあきらめていないのだ。
イタリアエリアに関しては不慣れなので、フィディオがオルフェウス専用のキャラバンで送ると提案し、街を進む間もヤマネコ島行きについて仲間に携帯を通じて情報を集めていた。
「うん…うん…わかった。2時35分の船に乗れば、3時前にはヤマネコ島に到着するんだな」
「「「!」」」
会話に円堂と瑞貴と鬼道の表情が少し和らぐ。それくらいあれば港からスタジアムに行くのも充分間に合う。……しかし報告はそれだけじゃなかった。
「ただし、それに乗り遅れたら次の船は4時半……。わかった、ありがとう。――ベッソリンさん!」
「任せとけ!」
フィディオが通信を切ると運転手のベッソリンに声をかける。同時にキャラバンのスピードが上がった。
「ありがとう、フィディオ。なんとか間に合いそうだ」
「ありがとうなんて……。元はと言えば…俺たちのせい……」
「それは違う」
「えっ?」
フィディオの言葉を否定したのは鬼道だった。
「全ては仕組まれていたんだ。俺たちが影山を見たあの瞬間から……」
「うん。私にこの手紙を送って呼び出したのも計画の一部。結局はどっちに転んでもいいようにしていたんだよ」
「影山のやりそうなことだ」
「ああ。フィディオも気をつけろよ、またどんな手を使ってくるかわからないからな」
瑞貴も頷いて佐久間も今までの事件から理解している。円堂はフィディオに忠告した。イタリア代表は死守できても、イタリアサッカー協会が許しているため、影山がイタリア代表の監督であることに変わりないのだから。
「ありがとうマモル。でも負けはしない。彼がどんな手を使ってこようと、俺たちは俺たちのサッカーを貫くだけ。そして――決勝トーナメントへは、必ず行く!」
「お前……やっぱりスゲー奴だ! 俺も負けないぜ!」
(守……。フィディオ……)
拳を作って意気込むキャプテンたち。それを見る瑞貴の表情はとても優しいものだった。
☆☆☆☆☆
同じ頃、FFI大会本部の会議室に久遠と響木とシンがいた。久遠と響木は向かい合って表情を険しくし、シンは響木の隣でパソコンを操作している。
「響木さん、どう思われますか? 『影山に関する情報がある』と大会本部まで呼び出しておいて、すでに一時間以上……」
「ウーム……」
「これは!?」
「神崎、どうした?」
「見てください」
「「!」」
シンの異変を響木が気づくと、シンはパソコンの画面を二人に見えるように向きを変えた。そこには、イナズマジャパン対ジ・エンパイアの試合が今日行われると表示されている。
「誰がこんなことを……!?」
「いっぱい食わされたみたいだな……」
「影山一人の力で、ここまでできると僕は思えませんが……」
いくら全国大会も動かした影山だとしても、世界規模の大会に手をかけることは難しいと思われる。
当然シンは黒幕は誰かもわかっている。だが、助言や援助するならまだしも、正確に告げたり人として望んまない行動をして歴史を動かすのは禁忌だ。未来は生きるモノの手で作るものだと、長年次元と時空の神をしているシンは理解していた。
「「「!?」」」
円堂と瑞貴の言葉に、鬼道も不動も佐久間も驚いて顔を向ける。
「瑞貴、試合は3時からって言ってたよな?」
「うん。今は2時15分……まだ時間はある!」
円堂と瑞貴はあきらめていないのだ。
イタリアエリアに関しては不慣れなので、フィディオがオルフェウス専用のキャラバンで送ると提案し、街を進む間もヤマネコ島行きについて仲間に携帯を通じて情報を集めていた。
「うん…うん…わかった。2時35分の船に乗れば、3時前にはヤマネコ島に到着するんだな」
「「「!」」」
会話に円堂と瑞貴と鬼道の表情が少し和らぐ。それくらいあれば港からスタジアムに行くのも充分間に合う。……しかし報告はそれだけじゃなかった。
「ただし、それに乗り遅れたら次の船は4時半……。わかった、ありがとう。――ベッソリンさん!」
「任せとけ!」
フィディオが通信を切ると運転手のベッソリンに声をかける。同時にキャラバンのスピードが上がった。
「ありがとう、フィディオ。なんとか間に合いそうだ」
「ありがとうなんて……。元はと言えば…俺たちのせい……」
「それは違う」
「えっ?」
フィディオの言葉を否定したのは鬼道だった。
「全ては仕組まれていたんだ。俺たちが影山を見たあの瞬間から……」
「うん。私にこの手紙を送って呼び出したのも計画の一部。結局はどっちに転んでもいいようにしていたんだよ」
「影山のやりそうなことだ」
「ああ。フィディオも気をつけろよ、またどんな手を使ってくるかわからないからな」
瑞貴も頷いて佐久間も今までの事件から理解している。円堂はフィディオに忠告した。イタリア代表は死守できても、イタリアサッカー協会が許しているため、影山がイタリア代表の監督であることに変わりないのだから。
「ありがとうマモル。でも負けはしない。彼がどんな手を使ってこようと、俺たちは俺たちのサッカーを貫くだけ。そして――決勝トーナメントへは、必ず行く!」
「お前……やっぱりスゲー奴だ! 俺も負けないぜ!」
(守……。フィディオ……)
拳を作って意気込むキャプテンたち。それを見る瑞貴の表情はとても優しいものだった。
☆☆☆☆☆
同じ頃、FFI大会本部の会議室に久遠と響木とシンがいた。久遠と響木は向かい合って表情を険しくし、シンは響木の隣でパソコンを操作している。
「響木さん、どう思われますか? 『影山に関する情報がある』と大会本部まで呼び出しておいて、すでに一時間以上……」
「ウーム……」
「これは!?」
「神崎、どうした?」
「見てください」
「「!」」
シンの異変を響木が気づくと、シンはパソコンの画面を二人に見えるように向きを変えた。そこには、イナズマジャパン対ジ・エンパイアの試合が今日行われると表示されている。
「誰がこんなことを……!?」
「いっぱい食わされたみたいだな……」
「影山一人の力で、ここまでできると僕は思えませんが……」
いくら全国大会も動かした影山だとしても、世界規模の大会に手をかけることは難しいと思われる。
当然シンは黒幕は誰かもわかっている。だが、助言や援助するならまだしも、正確に告げたり人として望んまない行動をして歴史を動かすのは禁忌だ。未来は生きるモノの手で作るものだと、長年次元と時空の神をしているシンは理解していた。