戦慄! もう一人の「鬼道」‼︎
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「では試合を始めよう」
「待ってください!」
影山が試合を行おうとすると瑞貴が一歩前に出て向き合う。うしろにいる円堂たちは何もしないか観察しながら構えている。
「私にこの手紙を送ったのは、あなたなんですか?」
「その通りだ。お前は鬼道と同じくらい欲しい人材なのでね。そうだ、我々が試合に勝ったらお前ももらおうか」
「ふざけるな! 瑞貴はイナズマジャパンの一員だ!」
円堂が声を荒げる中、瑞貴はジッと冷静に影山を見る。
(なんだろう……『欲しい人材』って言ってる割には有人ぐらいの野心が感じられない……。本当に『この人』が私を欲しがってるの?)
手紙の主もわかったので心置きなく試合ができる。両チームはセンターラインを中心に一列に並び、キャプテンのデモーニオとフィディオが向かい合う。デモーニオがコイントスをした。
「俺たちのボールでキックオフだ」
「ああ」
「始めろ。イタリア代表決定戦を!」
《この試合は、わたくし角馬王将が実況致します!》
「角馬さん!?」
FFI公式戦の実況者ではなかったが、スゴい試合となれば現れる実況者魂は息子の角馬圭太と同等だろう。彼の登場に瑞貴は驚いた。
……その試合が、グラウンドの周りに囲まれた木々の中から監視カメラがあるなど影山以外は知る由もない
☆☆☆☆☆
「イタリアとジャパンの混成チーム……ですか」
「これが、円堂守……。面白い、君の申し出通りしてみよう。ミスターK」
カメラを通じてモニターで見ているのはガルシルド=ベイハンとラボック=ヘンクタッカー。携帯で影山と連絡を取っていたガルシルドは通信を切るとヘンクタッカーは笑う。
「手筈は整えましてございます。これでゆっくりと例の計画の成功見物できますね」
ヘンクタッカーは自身の携帯の画面を見せ、それを確認したガルシルドは再びモニターに顔を向けて円堂の隣にいる瑞貴を見る。
「イノウエ=ミズキのプレーは余すことなく撮れるか?」
「はい。別のカメラは彼女一人だけを撮っています」
「計画完成のためにも、あの才能は使えるからな」
ガルシルドが面白そうに笑った。
☆☆☆☆☆
そして一方、影山は携帯の通信を切ると目の前に並ぶデモーニオたちチームKと向き合う。
「総帥。いつでも行けます!」
「うむ。奴らを粉砕し、イタリア代表の座を奪い取れ。お前たちにその力を与えてやる」
「「「「「はい!」」」」」
そしてまた、イタリア代表の宿舎の別の入口からトラックに乗った赤キャップの老人が真剣な表情で試合を見ていた。こちらには誰も気づいていない。
瑞貴もストレッチわ終了し、円堂もグローブを手に馴染んでいるか確認する。
「準備OKだよ」
「よし。行こうぜ、フィディオ! ……ん?」
フィディオは手の平に乗せているキャプテンマークをジッと見つめていた。
(キャプテン……あなたがいない間に、こんなことが起きるなんて……)
「フィディオ?」
「えっ、ああ。行こう!」
その答えに笑った円堂もフィールドに入り、フィディオは左腕にキャプテンマークを付ける。
「この試練、乗り越えてみせる!」
「勝とうね、フィディオ。絶対に」
「ああ。イタリア代表の座も、君も、絶対に守る!」
「えっ!? いやいや、私は大丈夫だって!」
ニコッと笑うフィディオに瑞貴は少し顔が赤くなった。その表情にフィディオは愛らしく思い、幾分か緊張が解けた。
「待ってください!」
影山が試合を行おうとすると瑞貴が一歩前に出て向き合う。うしろにいる円堂たちは何もしないか観察しながら構えている。
「私にこの手紙を送ったのは、あなたなんですか?」
「その通りだ。お前は鬼道と同じくらい欲しい人材なのでね。そうだ、我々が試合に勝ったらお前ももらおうか」
「ふざけるな! 瑞貴はイナズマジャパンの一員だ!」
円堂が声を荒げる中、瑞貴はジッと冷静に影山を見る。
(なんだろう……『欲しい人材』って言ってる割には有人ぐらいの野心が感じられない……。本当に『この人』が私を欲しがってるの?)
手紙の主もわかったので心置きなく試合ができる。両チームはセンターラインを中心に一列に並び、キャプテンのデモーニオとフィディオが向かい合う。デモーニオがコイントスをした。
「俺たちのボールでキックオフだ」
「ああ」
「始めろ。イタリア代表決定戦を!」
《この試合は、わたくし角馬王将が実況致します!》
「角馬さん!?」
FFI公式戦の実況者ではなかったが、スゴい試合となれば現れる実況者魂は息子の角馬圭太と同等だろう。彼の登場に瑞貴は驚いた。
……その試合が、グラウンドの周りに囲まれた木々の中から監視カメラがあるなど影山以外は知る由もない
☆☆☆☆☆
「イタリアとジャパンの混成チーム……ですか」
「これが、円堂守……。面白い、君の申し出通りしてみよう。ミスターK」
カメラを通じてモニターで見ているのはガルシルド=ベイハンとラボック=ヘンクタッカー。携帯で影山と連絡を取っていたガルシルドは通信を切るとヘンクタッカーは笑う。
「手筈は整えましてございます。これでゆっくりと例の計画の成功見物できますね」
ヘンクタッカーは自身の携帯の画面を見せ、それを確認したガルシルドは再びモニターに顔を向けて円堂の隣にいる瑞貴を見る。
「イノウエ=ミズキのプレーは余すことなく撮れるか?」
「はい。別のカメラは彼女一人だけを撮っています」
「計画完成のためにも、あの才能は使えるからな」
ガルシルドが面白そうに笑った。
☆☆☆☆☆
そして一方、影山は携帯の通信を切ると目の前に並ぶデモーニオたちチームKと向き合う。
「総帥。いつでも行けます!」
「うむ。奴らを粉砕し、イタリア代表の座を奪い取れ。お前たちにその力を与えてやる」
「「「「「はい!」」」」」
そしてまた、イタリア代表の宿舎の別の入口からトラックに乗った赤キャップの老人が真剣な表情で試合を見ていた。こちらには誰も気づいていない。
瑞貴もストレッチわ終了し、円堂もグローブを手に馴染んでいるか確認する。
「準備OKだよ」
「よし。行こうぜ、フィディオ! ……ん?」
フィディオは手の平に乗せているキャプテンマークをジッと見つめていた。
(キャプテン……あなたがいない間に、こんなことが起きるなんて……)
「フィディオ?」
「えっ、ああ。行こう!」
その答えに笑った円堂もフィールドに入り、フィディオは左腕にキャプテンマークを付ける。
「この試練、乗り越えてみせる!」
「勝とうね、フィディオ。絶対に」
「ああ。イタリア代表の座も、君も、絶対に守る!」
「えっ!? いやいや、私は大丈夫だって!」
ニコッと笑うフィディオに瑞貴は少し顔が赤くなった。その表情にフィディオは愛らしく思い、幾分か緊張が解けた。